2019年2月21日頃より、YouTube上の一部のチャンネルでコメント欄がなくなり、動画にコメントができない状態になっています。
これまで使えていたコメント欄が突然見られなくなったのは、一部の動画やチャンネルが児童性的搾取の対象になっているとYouTubeが判断したためです。
以下で、YouTubeにコメントできなくなった詳細や対処法について徹底解説します。
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YouTubeにコメントできない、コメント欄がなくなった障害の詳細
2019年2月21日頃より、YouTubeにおいて一部の動画のコメント欄がなくなり、「この動画にはコメントできません。」と表示されるようになっています。
コメント欄が使えなくなったのは、いわゆるファミリー系やキッズ系のチャンネルが多く、それらのチャンネルにアップロードされた動画の多くに子供が出演しています。
コメント欄がなくなったのは日本のチャンネルに限らず、海外でも広く影響が出ているようです。
しかし今回YouTubeでコメントができなくなってしまったのはエラーや障害ではなく、YouTube側でコメント欄を無効にする操作が行われていたことが原因でした。
YouTubeがコメント欄を非表示にしていた
https://twitter.com/KEEMSTAR/status/1097612548575297543
YouTubeは一部の動画のコメント欄が小児性愛者によって利用されているとして、数千万のコメント欄を無効にしました。
コメント欄のタイムスタンプ(クリックすると動画内の指定した時間に飛べる)機能の悪用や、児童の性的搾取を放置しているという指摘に対応する形でコメント欄が消されています。
2月17日にチャンネル「MattsWhatItIs」で上げられた動画の中で、ブロガーのMatts Watsonさんは「児童の性的搾取をYouTubeは促進している」と非難し、それらの動画が「収益化されている」ことも問題だとしています。
それらの動画のコメント欄では、小児性愛者が好む場面のタイムスタンプを載せたコメントが高評価されており、関連動画にも児童の動画が表示されています。
しかし、一般的に健全と思える動画のコメント欄も非表示になっていることがあり、ただ児童を出演させているだけのチャンネルも影響を受けているようです。
最初に問題が提起されたアメリカではことさら小児性愛者への取り締まりが厳しいこともあり、アメリカに本社をおくYouTubeも厳格な対応をとったものと思われます。
400以上のYouTubeアカウントが削除
コメント欄の削除と同時に、特に悪質なコメントを投稿していた400以上のアカウントが停止になっています。
停止されたアカウントはNCMEC(児童保護団体)に通報したとのことです。
広告が制限される、停止されるチャンネルも
動画内に児童を出演されており、かつ性的搾取的なコメントが付いている場合、チャンネル上の広告が制限される、もしくは完全に停止される可能性があります。
もし収益化済みのチャンネルに児童を出演させる場合には、YouTubeの「プライバシーとセーフティ センター」の内容を確認し、コメント欄をオフにしておくことも検討してください。
対処法
動画のコメント欄が非表示になっている場合、一般の視聴者側としてはチャンネル管理者がコメント欄を再開するまではコメントを投稿したり閲覧することはできません。
投稿者によりコメント欄が有効にされるのを待つようにしてください。
チャンネル管理者側の設定でコメント欄を許可する
自身のチャンネルで勝手にコメント欄が非表示になっていた場合は、以下の操作でコメント欄を再度有効にできます。
まずは、YouTube(ブラウザ版)の左のメニューから「設定」をクリックしましょう。
「コミュニティ」→「デフォルト設定」と移動し、「新しい動画へのコメント」と「チャンネルへのコメント」で「コメントをすべて許可する」にチェックを入れ保存しましょう。
なお、YouTubeでは今後数週間に追加で必要な措置を講じる予定があるとしているので、児童を出演させているチェンネルでは今後もコメント欄の内容に気を配るようにしてください。