「日本に震度10級の地震」というタイトルでメールが拡散され、このメールに添付されている動画を開いてしまうとウイルスに感染してしまうといったチェーンメールが拡散されています。
このメールは本当にあるのか、危険性はあるのかなどの真相を解説します。
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「日本に震度10級の地震」のメールを開くとウイルス感染するチェーンメールが拡散されている
TwitterなどのSNSを中心に、「日本に震度10級の地震」という件名に動画が添付されたメールが拡散されているという内容の投稿が相次ぎました。
生島ヒロシさんから、緊急のお知らせが来ました。
「日本に震度10級の地震、と言うタイトルの動画が来たら、絶対に開けないでください❗️すぐに削除して下さい。
実際の動画ではなくスパムウイルスですが、携帯電話にある送金機能など、銀行業務の情報を引き出すそうです」
との事です。要注意です。— 湯川れい子 (@yukawareiko) 2020年2月5日
https://twitter.com/Z33_ninja250/status/1224977185842196480
拡散されていると言われているメールは、「スパム」であり、添付されている動画ファイルなどを開いてしまうと、デバイスがウイルスに感染してしまい、スマートフォンやパソコン内の決済及び送金システムなどの情報を盗まれてしまうといった被害があると言われています。
発信源は「Twitter」と見られていますが、本件について言及しているツイートでは「日本に震度10級の地震」の原文メールや動画のスクリーンショットが添付されていません。
実際にこのメールは拡散されているのか気になるところです。
「新聞にも掲載された」はウソ?
とあるユーザーは、「新聞にも掲載された」とツイートしています。
しかし、過去1週間分に発刊された各新聞社では、「日本に震度10級の地震」に関する記事はヒットしなかったため、掲載されていないようです。
全国で発刊されている新聞で取り上げられている様子ではないため、このメールが本当に存在することを証明できないようです。
メール原文のスクショが出回っていない
Twitterなどの投稿を見ても、そのほとんどが「日本に震度10級の地震というタイトルのメールは開かないでください。」といった内容で拡散されています。
まだメールのスクリーンショットなどが貼られていないため、
ポイント
拡散されているツイートやメッセージ自体がチェーンメールそのものである可能性
と見られます。
仮に本当に受信したのであれば、ほとんどのユーザーはスクリーンショットを撮り、その画像を注意喚起として投稿する傾向があります。
しかし、現時点で原文と思われるメールのスクショは確認されていません。
チェーンメールは、「不幸の手紙」のように「拡散」することに主体を置いたものです。
拡散することで太守の不安を煽るもので、度が過ぎると個人や社会全体を巻き込むほど深刻な事態に発展します。
そのほとんどは、いたずら発信されていたため、もしかすると本件のメールは「デマ」の可能性があります。
気象庁によると震度10級は存在しない
気象庁が公表している「震度」は、10段階で最大震度「7」までしかありません。
そのため、「震度10」はこの世に存在せず、地球上では震度10クラスの揺れが発生したことはありません。
(震度7で建築物の倒壊になるため、震度10だと地表にあるすべての建築物が倒壊・地形崩壊で一面瓦礫と化するでしょう。)
メールで出回っているタイトルの「震度10級」は存在しないため、信憑性がかなり低いです。
チェーンメールで実際にスパムメールが出ている可能性は低い
現在拡散されているSNSでの投稿やメッセージアプリでのやり取りでは、メールの原文スクリーンショットが出回っていないという点や大衆の不安を煽るような内容であることを考慮すると、「チェーンメール」であり、拡散されている投稿やメッセージがチェーンメールとなっています。
そのため、「この文章をコピペして拡散して」といった内容でSNSやメッセージアプリ等で連鎖的に拡散されていくものと思われます。
また、今後このタイトルで本物のスパムメールが作成されて送信されることも懸念されるため、仮に本当に受信したとしても絶対に開いたり、第三者への拡散はしないようにしてください
対策
- 以後この文章で回ってきても拡散しない。
- 煩わしいと感じたら、アカウントをミュートもしくはブロックで非表示にする。
デマは「名誉棄損」や「業務妨害」になるので拡散しない
過去にデマを拡散したことにより、「名誉棄損」や「業務妨害」で逮捕・起訴されてしまったユーザーも居ます。
ただのイタズラ目的で発信してしまうと、取り返しのつかない事態に発展してしまうこともあるため、発信する際は慎重になってから行うようにしましょう。
また、拡散する際もワンクッションおいてから行うと良いかもしれません。