【iOS14.2】アップデート内容と不具合情報を徹底解説

 

iOSデバイス向けの「iOS14.2」が登場しました。新しいバージョンの詳細や確認されている不具合を詳しく解説します。


バグ修正、絵文字、壁紙の追加が行われる

iOS14.2の正式バージョンが配信されました。

アップデート合計容量は1.1GBと大容量で、アップデートには約40分ほどでした。
アップデート時間はデバイスの種類や通信環境によって異なります。

今回のアップデートでは、不具合の修正や新しいコンテンツ、新機能を兼ね備えた内容になっていますが、主に不具合修正が中心のようです。

iOS14.2にアップデートするには、対応機種でないと行えません。

【iOS14.2にアップデートできる機種】

・iPhone 12
・iPhone 12 Pro
・iPhone 12 Pro Max
・iPhone 12 mini
・iPhone 11
・iPhone 11 Pro
・iPhone 11 Pro Max
・iPhone XS
・iPhone XS Max
・iPhone XR
・iPhone X
・iPhone 8
・iPhone 8 Plus
・iPhone 7
・iPhone 7 Plus
・iPhone 6s
・iPhone 6s Plus
・iPhone SE(第1世代)
・iPhone SE(第2世代)

Apple

iOS14にアップデートできるデバイスであれば引き続きアップデートができるようになっています。

本アップデートで追加された新機能は次の通りです。

【iOS14.2の新機能、改善点】

・動物、食べ物、顔、家庭用品、楽器、性差別のない絵文字など、100種類以上の新しい絵文字
・ライトモードとダークモードの両方のバージョンでデザインされた8枚の新しい壁紙
・拡大鏡で近くにいる人を検知し、iPhone 12 ProおよびiPhone 12 ProMaxに搭載されているLiDAセンサーでその人との距離を報告可能
・MagSafe対応iPhone12レザースリーブに対応
・AirPodsのバッテリー充電を最適化し、AirPodsがフル充電された状態の時間を減らすことで、バッテリーの劣化速度を抑制
・ヘッドフォンの音量通知機能によって、音量が聴覚に影響を及ぼす可能性があるときに警告
・新しいAirPlayコントロールで家中にエンターテイメントをストリーミング
・iPhone、 iPad、 Apple Watch AirPods CarPlayでHomePodおよ びHomePod miniのインターコムに対応
・HomePodをApple TV4Kに接続してステレオ、サラウンドサウンド、ドルビーアトモスオーディオを再生可能
・接触通知に関する統計情報を、個人を特定しない形で対象の公衆衛生当局に提供するオプションを追加

Apple

絵文字の追加やダークモードに対応した新しい壁紙デザイン、AirPodsの充電最適化などが目新しい内容になっています。

このアップデートによって発生していた不具合を修正されています。
内容は次の通りです。

【修正された不具合】

・ホーム画面のDockでAppが機能しなくなる問題
・カメラを起動したときに、カメラファインダーが黒く表示されることがある問題
・パスコードを入力しようとしたときに、ロック画面のキーボードをタッチしても認識されない可能性がある問題
・”リマインダー”で過去の時間がデフォルトで設定されることがある問題
・”写真”ウィジェットにコンテンツが表示されないことがある問題
・”天気”ウィジェットで華氏を設定しているのに最高気温が摂氏で表示されることがある問題
・”天気”の”これから時間の降水確率”の表で、雨の止む時間が誤って表示されることがある問題
・”ボイスメモ”の録音中に電話がかかってくると中断される問題
・Netflixのビデオを再生中に画面が黒くなることがある問題
・Apple Watch Appを開いているときに、予期せずAppleWtchAppが終了することがある問題
・一部のユーザで、”ワークアウト”のGS経路やヘルスケアデータがAppleWtchとiPhone間で同期されない問題
・CarPlayダッシュボードで、オーディオが”再生停止中”と誤って表示される問題
・デバイスがワイヤレスで充電されない可能性がある問題
・iCloudバックアップからiPhoneを復元した場合、またはiPhoneの移行機能を使用して新しいiPhoneにデータを転送した場合に接触通知が無効になる問題

Apple

上記に書かれている不具合以外にも解消された報告が出ています。

そのほかに解消された不具合

実際にアップデートを行ったユーザーからは、不具合が解消された声も出ています。

解消された不具合

  • 文字入力の遅延がなくなった
  • カメラロールの表示が正常になった
  • 写真アプリの位置情報が出なかった不具合が解消された
  • Wi-Fi接続の不具合が解消された

新たに追加された絵文字

Emojipedia

新たに100を超える絵文字が追加されています。

今回の追加では、新たな生き物や食べ物をはじめとし、新型コロナウイルスによるマスクをした顔文字、性差別のない絵文字などが追加されています。

絵文字の色や性別などを合わせて100以上のバリエーションになっています。

新しい絵文字は、それぞれのカテゴリーで確認することができます。

新しい絵文字の対応していないデバイスからの表示は?

iOS14.2にアップデートをしていないデバイスやAndroidデバイス、パソコンから新規追加された絵文字を見ると、「?」で表示されます。

表示させるためには、iOSに対応しているデバイスのうち「iOS14.2」へアップデートしたデバイス同士で見ることができます。

TwitterやFacebook、インスタなどのSNSやLINEなどのメッセージアプリで新しい絵文字を使う場合は相手のデバイスによっては見れないことがあります。

新たに追加された壁紙

新たにダークモードにも対応した壁紙デザインが追加されました。

壁紙デザインがダークモードであるかどうかを確認する際は、デザイン下部にあるアイコンが表示されていることを確認しましょう。

シンプルながらもカッコイイデザインが追加されているため、壁紙に悩んでいる方は適用させてみるのがオススメです。

新しい壁紙デザインへのアクセス方法は、「設定アプリ」から「壁紙」に進み、「壁紙を選択」から確認できます。

AirPodsのバッテリーマネジメントが追加

AirPods、AirPods Proを使用しているユーザー向けに提供されたバッテリーマネジメントです。

普段の使い方や充電するタイミングなどがAIが学習し、それを基にAirPodsの充電を行います。
バッテリーの満充電による劣化を避けるために「80%」で充電をストップするようになりますが、使用頻度が多い場合は満充電されると思われます。

アップデートによって機能が有効になっていますが、この機能はいつでも無効にすることができます。

「設定アプリ」を起動し、「Bluetooth」から接続中のAirPodsの「i」アイコンをタップします。

「バッテリー充電の最適化」のトグルをオフにすると、「明日までオフにする/オフにする」のいずれを選択することができます。

AirPodsのバッテリー劣化が気になる方はしばらくこの機能はオンにしておいても良いかもしれません。

一部の表記が変更

Safariでのアイコン表記に一部変更があります。

テキストサイズの変更やその他設定などにアクセスするアイコン表記が変更されました。

iOS14.2以前はアドレスバーに「AA」での表示でしたが、

アップデート後は「大小」で表示されるようになりました。

アイコンの変更に伴い、これまでの設定変更などに変化はありませんので、これまで通りのテキストサイズ変更設定などが行えます。

不具合情報、バッテリーの減り方

iOS14.2で確認されている不具合を集めました。

これらの不具合はアップデートを行うiPhoneの新旧やユーザーの使用環境、契約しているキャリアなど様々な要因があります。

全ユーザーに共通する不具合は限られていますが、アップデートを行う前に確認をしておくと良いかもしれません。

バッテリーの減りは早いか

アップデート後、一番バッテリーの消費が激しい位置情報アプリをオンにした状態でバッテリーの減り方を確認しました。

事前にバックグラウンドで動作する位置情報アプリのオフなどの設定などを行ったこともあったためか、体感的には減り方が異常に早くなるといったことはありませんでした。

少なくとも朝から夜までは追加で充電をする必要は無いものの、負荷が掛かりやすいゲームなどではバッテリーの減り方は早くなる可能性があります。

ネットワークエラーが確認される

一部のアプリで起動時にネットワークエラーなどのエラーメッセージが表示されているようです。
直面した際はアプリ、デバイスの再起動や再インストール、ネットワークの接続状況の確認などを行いましょう。

原因はiOS14.2そのものではなく、アプリ側が新しいバージョンに対応していないことによる影響と思われます。

この場合、アプリを提供するデベロッパー側が新しいバージョンに対応したパッチ修正を行うことで解消する傾向があります。
使用頻度が高いアプリや不具合を避けたい場合は、アプリ提供側の対応状況をチェックして慎重に行うことをオススメします。

「SIMロックあり」メッセージが表示される

Apple Storeで購入したiPhone12シリーズのうち、SIMフリーデバイスであるのにも関わらず一部のデバイスで「SIMロックあり」と誤表示されている問題が確認されています。

ios14.2へアップデートをしても引き続きこの表記が出ている報告が出ています。

アプリの動作が重くなる

アップデート以降、アプリの動作が全体的に重くなった報告が出ています。

この症状がみられる場合は、アップデートを実施したiPhoneが古かったり、経年(熱の影響)によりプロセッサのパフォーマンスが低下していることも考えられます。

また、バッテリーの劣化によってパフォーマンスが低下することがあるため、バッテリーの最大容量が何%であるかを確認してください。

「設定アプリ」を起動し、「バッテリー」にアクセス後「バッテリーの状態」に進みます。

80%台であれば、バッテリーの交換や新しいiPhoneの購入を推奨します。
経験上、個人差はあると思われますがバッテリー交換で動作が良好になっています。

メディアの再生時に動作が不安定になる

音楽、動画の再生時に動作が不安定になることも確認されています。

AirPodsをはじめとするBluetoothオーディオでの音途切れといった症状のため、ペアリングの解除と再接続を行いましょう。

他のBluetooth機器がオンになっていると電波干渉のおそれもあるため、他の機器の電源を切るなども試してみてください。

ゲームの回線に遅延が生じる

PUBGやCODモバイルなどのシューティングゲームなどでアップデート以降に回線に遅延が生じやすくなった報告が出ています。

使用しているデバイスのパフォーマンスの低下などが考えられるため、他に起動しているアプリのタスクを切ったり、アプリ側のアップデートなどを試してみてください。

また、グラフィック設定が影響していることもあるため、グラフィックやフレームレートを下げるなどを試してみましょう。

通話が聞こえない

キャリアで契約している通話が聞こえづらいといった問題が確認されています。

スピーカーホンの音量が低いなどの原因がありますが、契約中のキャリアの通話品質も影響していることがあります。

特に格安SIMを使用している方で、通話開始後5秒~10秒相手の声が聴こえない事例が確認されている通信事業者もあります。
実際に不具合が発生しているSIMをiPhone12 Proに挿入しで検証したところ、相手の声が聴こえづらいことが確認できました。

この場合、SIMの再挿入や他の方が使用しているSIMを挿入して通話品質の確認などを試してください。
通話品質に問題が無かった場合、デバイスに不具合が発生していることが考えられるため、AppleのGenius Barなどで診てもらうと良いかもしれません。

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Watchアプリが開かない、マウスポインターが最小にならない

Watxhアプリが開かない不具合やiPadのマウスポインターが最小にならないなどの問題が報告されています。

いずれの不具合も可能であればデバイスの復元などを試し、改善されるか確認してみましょう。

文字入力遅延が解消されない

タイピングをしても画面上に文字入力が反映されるまでに遅延がある症状が引き続き確認されているユーザーがいます。

iOS14.2にアップデートしたことで解消されたという声もあれば、解消されないユーザーも居るようです。

デバイスのパフォーマンス低下が影響しているかもしれません。

キーボードタイピング音にノイズが聞こえる

キーボードのタイピング音にノイズが聴こえる報告が出ています。

文字の打ち初めにブチッとノイズ音が走るといった症状のようです。
このような症状が確認される場合はデバイスの復元を試すかキーボードのタイピング音をオフにする設定を確認しましょう。

「設定アプリ」を開き、「サウンドと触覚」から「キーボードのクリック」のトグルをオフにします。

古いiPhoneだと動作が不安定になる傾向がある

新しいバージョンが登場する度に、古いiPhoneのパフォーマンスが低下する傾向があります。

デバイスのプロセッサも新機種が出るたびに高機能化するため、それらに対応するプロセッサに適合するように設計されているかもしれません。
プロセッサの型が古ければ古いほど、動作が不安定になったり様々な不具合を引き起こしていることが考えられます。

3世代より前のiPhoneを使っている場合は、アップデートを一時的に保留にするか機種変更を検討してみると良いかもしれません。

アプリの起動確認

iOS14.2で起動の確認が取れる主要アプリを紹介します。

いずれも起動後1分経過してもクラッシュなどの不具合が見られないものには「起動確認」とし、異常や問題の報告があれば「×」で表記します。

主なアプリ起動確認
LINE
Twitter
Facebook
Instagram
YouTube
TikTok
PayPay
メルカリ
Spotify

ゲームアプリでは、次のものです。

主なゲームアプリ起動確認
パズドラ
モンスト
原神
ポケモンGO
FGO
PUBG
荒野行動
ぷよクエ×
ハンドレットソウル×

起動しない報告が出ているゲームは、デベロッパ側の対応を待ちましょう。

アップデートをしばらく実行しない

一部のゲームでは起動しないといった報告が出ています。ゲームをよく遊ぶ方は、事前にそのアプリが対応しているのかどうかを公式サイトで確認しましょう。

また、決済システムを導入している事業者等では、「STORESターミナル」で不具合が出る可能性があるため公式側がアップデートの待機を促しています。
Air PayやSquareを導入している場合も念のためアップデートを控えておいた方が良さそうです。

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