ここ最近日本各地で地震が続いています。千葉で震度3の地震が頻発していたかと思えば、大阪で大きな地震が起こりました。更に大きな地震が来ると言われているのでその対策はしっかりとしておきたいものです。
iPhoneには「緊急地震速報の機能」が備わっていますが、今回の地震でも鳴った人と鳴らなかった人がいました。今回はその原因や対処法について徹底解説していきます。
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緊急地震速報の重要性
【地震情報】18日07時58分頃、大阪府北部で震度6弱の地震がありました。震源地は大阪府北部で、震源の深さは約10km、地震の規模はM5.9と推定されます。この地震による津波の心配はありません。この地震について、緊急地震速報を発表しています。震度6弱:大阪北区、高槻市、枚方市など
— 内閣府防災 (@CAO_BOUSAI) June 17, 2018
2018年6月18日午前関西で震度6の地震があり、この地震が起こる前に、危険を知らせてくれる緊急地震速報が鳴らない事態が起こりました。
緊急地震速報の通知がくるかこないかで心構えは大分違ってきます。通知がくることで、机の下に隠れることもできますし、子供やペットを落下物から守ることができます。
緊急地震速報の仕組み
地震が発生すると、震源からは揺れが波となって地面を伝わっていきます(地震波)。地震波にはP波(Primary「最初の」の頭文字)とS波(Secondary「二番目の」の頭文字)があり、P波の方がS波より速く伝わる性質があります。一方、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波です。
このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせることが可能になります。
引用:気象庁HP
つまり緊急地震速報は気象庁の発表に基づいて鳴るようになっています。そもそも気象庁が発表しなければ鳴ることもないのです。
iPhone 緊急地震速報が鳴らない場合の原因と対処法
それでは、緊急地震速報が鳴らない場合の原因と対処法を下記で分類に分けて解説していきます。
原因:携帯の設定ができていない
まず一番初歩的なことですが「緊急地震速報の受信設定」がOFFになっていないか、今一度確認しましょう。基本的に購入した時にはONになっているのですが、稀にOFFになっている場合があります。
自分の端末の設定を確認する方法は下記になります。[設定]→[通知]→[緊急速報]から右にスライドして動かすと設定を変更出来ます。
震度4以上しか鳴らない
【緊急地震速報】
大阪府で地震 近畿 東海 北陸 四国で強い揺れ
強い揺れに警戒してください。
発表日時 18日07時58分
対象地域:大阪府北部、京都府南部、兵庫県南東部、滋賀県南部、奈良県、大阪府南部、三重県中部、京都府北部、滋賀県北部、福井県嶺南、和歌山県北部、 (1/2)— 首相官邸(災害・危機管理情報) (@Kantei_Saigai) June 17, 2018
体感で揺れたと人が感じるのは震度3を超えたあたりからです。
条件
- 震源地で震度5弱以上
- 現在地が震度4以上
- 気象庁の発表がある場合
上記の条件が全て揃った場合にのみ緊急地震速報は鳴るようになっています。思っていたよりも震度が大きくなかったという場合もあるので、鳴らなかった場合は震度を今一度確認しましょう。
また、震度4以上の地域にいる場合でも、震度4以下の基地局電波を拾ってしまった場合、緊急地震速報が鳴らないことがあります。ご注意下さい。
最大震度が予測不明の場合
【地震情報】18日07時58分頃、大阪府北部で震度6弱の地震がありました。震源地は大阪府北部で、震源の深さは約10km、地震の規模はM5.9と推定されます。この地震による津波の心配はありません。この地震について、緊急地震速報を発表しています。震度6弱:大阪北区、高槻市、枚方市など
— 内閣府防災 (@CAO_BOUSAI) June 17, 2018
いくら大きい地震だとしても、その最大震度が予測不明な時には緊急地震速報の通知はきません。震源がかなり深い場合、予測することが不可能で、速報が出せないことがあります。
過去に緊急地震速報の通知が届くのとほぼ同時に地震が起こって、全く意味がなかったという批判などもありました。震源地からある程度距離がある場合は、実際に揺れるまでの時間に余裕がありますが、震源地と近かった場合、緊急地震速報の通知が遅れる場合があります。
なので緊急地震速報が鳴らなくても、揺れに気づいた瞬間すぐに「机の下に隠れる」などの対策を講じることが大切です。
その他の通知が鳴らないケース
他にもいくつかの原因があります。
- 機内モードがONになっている
- 通話をしているとき
- 端末の電源がOFFになっている
- 電波がかなり悪い場所
- パケット通信が発生している場合
上記に当てはまる場合は通知が鳴らない場合もありますので、再度良く確認して今の内に対策を講じておきましょう。
外部アプリを利用する
もしどうしても緊急地震速報が来ないという場合や、来なかったら怖いと不安な場合は、外部アプリを利用しましょう。今回は「Yahoo!防災速報」というアプリについて使い方を説明します。
アプリを開くと通知の許可を求められるので、必ず「許可」に選択をしていてください。次にマナーモード時の通知を求められるので「許可」を選択します。
位置情報の利用を求められるので「Appの使用中は許可」を選択します。
自分がいる場所だけではなく、家などの心配事がある場所がどうなっているかを知りたい場合は「地域設定する」を選択します。自分の気になる地域を設定してください。
すべて完了したら「始める」を選択します。
これで設定は完了ですが、地震速報について細かい設定をすることも可能です。
ホーム画面右下の設定アイコンを選択し、「地震情報」を選択します。
設定可能事項
- 通知が来る震度
- 通知音
- マナーモード時の通知
- 通知を鳴らさない時間帯
この4項目について簡単に設定可能です。
特に不安という方は「プッシュ通知」を選択し、「震度3以上」で設定をしておきましょう。
このように外部で利用できるアプリもあるので、iPhoneの緊急地震速報がどうしても自分だけならない、怖いという時は活用してみましょう。他にも津波や大雨など、災害警報を通知する機能もついています。
Yahoo!防災速報
カテゴリ: 天気
現在の価格: 無料
編集後記
端末の設定がきちんとできていれば、基本的に大丈夫だと思います。設定したのにも関わらず鳴らなかった場合は、そもそも発表されていない、震度4ではなかったことも考えられます。
緊急地震速報ばかりに頼るのではなく、防災リュックの準備をして、いつでも大きな地震に対応できるようにしておきましょう。