2022年9月8日にiOS16がAppleから発表されましたが、新実装される機能がかなり多くユーザーからの期待を集めていました。
iOS16の詳細と不具合・エラーのまとめを紹介していきます。
コンテンツ
- 1 iOS16がリリース決定
- 2 iOS16関連の不具合と対処法
- 2.1 各種アプリにてiOS16の対応に関する通信エラーが発生
- 2.2 アプリを更新する際のAppStoreからの確認でエラーが出る場合あり
- 2.3 音ゲーでタップ時にメニューが開かれてプレイできなくなる報告あり
- 2.4 読み込みエラー多発
- 2.5 全体的に動作が重たい
- 2.6 ロック画面を解除しようとしても解除が遅い
- 2.7 バッテリーや充電の減りに関する問題
- 2.8 一部アプリで動画が再生されない
- 2.9 Siriの音声が崩れる
- 2.10 ミュージック系のアプリでノイズが発生する
- 2.11 アラームをオフにしているのに時間内にアラームが鳴る場合がある
- 2.12 Simejiのキーボードがすぐに外れる
- 2.13 端末の表示エラー
- 2.14 WiFi接続時にエラーが発生する
- 2.15 充電アイコンがアップデートされていない
- 2.16 そもそもiOS16へとアップデートできない
iOS16がリリース決定
iOS16のリリースが決定され、新機能についてもすでに公表されています。
ベータ版へとアップデートを行ったユーザーからの機能に関する評価も軒並み良いです(不具合に関しては別問題です)。
リリース日と対応機種
iOS16のリリース日は、日本時間の2022年9月13日2時(12日26時)です。自動アップデートをオンにしていた場合は深夜寝ている間にアップデートが完了します。
対応機種に関してですが、「iPhone7」が対応されなくなったことを除けば、他のiPhone端末は動作できる見通しです。
- iPhone 14・14 Plus・14 Pro・14 Pro Max
- iPhone 13・13 mini・13 Pro・13 Pro Max
- iPhone 12・12 mini・12 Pro・12 Pro Max
- iPhone 11・11 Pro・11 Pro Max
- iPhone XS・XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8・8 Plus
- iPhone SE(第2世代以降)
引用:Apple
iOS16の新機能について
iOS16で実装が発表されている新機能は下記の通りです。
新機能一覧
- ロック画面のフォントや時計のカスタマイズができる
- ロック画面の複数設定ができる
- ロック画面上のウィジェットで自分がアクセスしたアプリの情報がわかる
- 通知が画面下部に表示される
- ライブアクティビティでリアルタイムで起こったことをロック画面で確認できる
- 集中モードにて設定した項目に関係あるコンテンツが開かれる(集中モードフィルター)
- 写真アプリに共有ライブラリが登場
- メッセージ機能の向上(既に送ったメッセージの編集・未開封マークを付ける等)
- メールの検索機能向上・送受信に関する新機能搭載
- 「パスキー」によるサインインが可能になる
- FaceIDの横画面からの読み込みが可能になる
- Safariで共有タブグループが使える
- 画像や動画の対象物切り抜きに対応
- 画像や動画のテキスト認識・テキストに沿ったアクションに対応
- キーボードと音声入力の同時活用が可能
- 音声入力で自動に句読点が付けられる
- ドアの検出機能実装
- スマートホーム規格Matterが実装
- CarPlayのバージョンアップ(2023年)
- マップ・Apple Pay・ヘルスケア・フィットネスアプリで新機能実装
- セキュリティの向上
など
特にユーザーから楽しみにされているのが「ロック画面の編集・追加」です。
今まではロック画面が1つだけだったのが複数の設定が可能で、さらに時計やフォントの色や大きさを変更できる新システムが追加されています。通知も画面真ん中には出ないようになるため、使いやすくなることは間違いありません。
他にも、メッセージ機能や画像・動画のテキスト抽出・切り抜きと、活用の幅が広がる機能が多いです。
iOS16関連の不具合と対処法
iOS16へアップデートを行った場合や、iOS16のベータ版をアップデートした後になんらかのエラーが発生する報告も多々あります。
各種アプリにてiOS16の対応に関する通信エラーが発生
iPhoneの機能はiOSが更新された後に各種機能も自動更新されますが、他の外部アプリは話が別です。
アプリそのものがiOS16に対応していないせいで、バージョンが変わった端末でアプリをプレイできなくなる問題が多発しています。問題が発生しているアプリ(ベータ版時点で解決したものも含む)は下記の通りです。
エラーが出るアプリ | 症状 | 備考 |
アイビスペイントX | エラーが出て使えない | 8月中に対応済み |
ラブライブ スクスタ | 軌道できない・通信エラー多発 | - |
ピグライフ | エラーが出る恐れあり | 運営がアプデの警告を出す |
駅メモ | エラーが出る恐れあり | 運営がアプリの警告を出す |
IDOLY PRIDE | ライブ終了時にフリーズする | 環境依存の可能性あり |
モンスト | 起動関連のエラー | iOS15.6.1から既に発生 |
niconico | 縦横の動画切り替えができない | - |
ブレイブリーデフォルトブリリアントライツ | アプリ起動ができない | 運営がアプデの警告を出す |
Appleミュージック | 通信エラー | 8月中に対応済み |
Yahoo!関連のアプリ | 表記エラー | 実害なし |
各種動画アプリ | 動画再生ができない | Safari経由だと発生しやすい |
発生しているのは主に通信や起動に関するエラーで、ベータ版時点でエラー発生が見つかったアプリもあります(運営が問題を既に解決しているアプリも多いです)。
エラーが深刻な場合はTwitterやアプリ内のお知らせで各アプリでiOS16のベータ版アップデートの注意点のような内容で警告が出ています。正規リリースされればiOS16に対応させるため、各アプリで確実に修正が入ります。
対処法についてですが、アプリ全体で発生したエラーの場合、ユーザーからの対処は難しいです。運営が修正アップデートを行うのを待つ必要があります。
ただし、iOS16が最新バージョンになれば最新バージョン対応のためのアップデートはしばらくすれば行われますし、本実装より前に既に対処しているアプリも多いです。
アプリを更新する際のAppStoreからの確認でエラーが出る場合あり
iOS16でエラーが起こるアプリもそうでないアプリも、多くはiOS16に対応させるためのアップデートを行っていて、中にはAppStoreを開いて手動アップデートを行う必要があります。
しかし、アプリをインストールしようとすると「Appleメディアサービス利用規約」という画面が開かれ、この利用規約に同意しないとアプリのアップデートを進められなくなります。
同意するために「同意」を選択すると「エラーが発生しました。時間を置いてもう一度お試しください」とのポップアップが表示され、先に進めなくなるユーザーがかなり多いです。
iOS16のベータ版には見られなかったエラーで、本実装されて他のアプリを更新しようとする際に足止めを喰らう場合が多くなります。
エラーが発生した原因はAppStore自体がiOS16に完全に対応できていなかったか、メディアサービス利用規約同意のシステム・アクセス混雑エラーが発生しているかのどちらかです。ただし、中には「iOS16にしていないのに同意できずインストールができない」というユーザーもいるため、必ずしもiOS16のエラーとは限りません。
対処法ですが、「1回エラーが発生したらその後はすんなりインストールできた」「再起動したら元に戻った」という声がありますが、中には何をやっても対処できないユーザーもいます。
対処できる場合は再起動や通信環境チェック・時間を置いて試す等がおすすめですが、対処できなかった場合はApple側の修正待ちになります。
音ゲーでタップ時にメニューが開かれてプレイできなくなる報告あり
iOS16のベータ版にアップデートして音ゲーで遊んでいると、3本タップをしたタイミングで「コピー」「ペースト」のメニューが開かれてラグが発生する報告が相次いでいます。
画面上部にバーが降りてきてタップの邪魔にもなりますし、ラグが発生する上にタップが成功しても音ゲーのノーツ判定次第でミス扱いになり、快適にプレイできるとは言い難い状況です。
数多くの対策が施されてきましたが具体的な対策はなく、アクセスガイドすらも貫通してメニューが開かれます。3本指でのタップは音ゲーのノーツタップタイミング次第で3つタップしたと判定されるケースが多々あるため、実質音ゲーがプレイできなくなります。
3本指タップと認識された場合にメニューが表示されるため、どの音ゲーにも発生する場合があります。
音ゲープレイヤーにとってはかなり問題となるエラーなのでアップデート前になんらかの対策が行われるとベータ版時点で予想されていましたが、なんの対策もないまま実装されました。
項目でメニューが出るのを設定できず強制表示されるため、音ゲープレイヤーがTwitterにて注意喚起を行っています(場合によっては音ゲーアプリ公式が警告を出しています)。
読み込みエラー多発
インターネットブラウザ・各種アプリどちらの場合でも、iOS16にすると読み込みエラーが多々発生します(ベータ版での情報です)。
単純な一時的な読み込みエラーなので時間経過もしくは再起動・通信環境のチェックで対処は可能です。
全体的に動作が重たい
iOS16にアップデートして以降、全体的に動作が重たくなる場合があります。
この不具合もiOSアップデートが行われたら毎回のように発生していますが、iOS16の場合はそこまで深刻ではなく、「少し処理が遅い程度」のケースがほとんどです。中には快適に活用できている人もいるため、端末が原因で重たくなっていると推測されています。
上記の読み込みエラーにも当てはまりますが、再起動や通信環境チェックの他に、キャッシュクリア・いらないデータを消す等して端末の容量を減らして快適に動作させるのも対処法のひとつです。
ロック画面を解除しようとしても解除が遅い
新しくなったロック画面を解除しようとしても、従来のロック画面解除よりも時間がかかるユーザーがいます。
エラーが発生しているとしたら全体的に動作が重たくなるエラーがロック画面にも発生しているか、ロック画面の追加しすぎ、フォントや時計・画像設定で読み込みが遅れているパターンです。
バッテリーや充電の減りに関する問題
iOS16(ベータ版)以降、一時的にバッテリーの消耗が激しくなり充電の減りも早くなる傾向があります(特にiPhone13及びPro)。
気を抜くとすぐに充電がなくなってしまいますが、対処法としては充電の減りが早いと感じたら充電を心がければ、電池切れが発生することはありません。バッテリーが上がり過ぎると端末が熱くなるので、これを目安にスマホ操作をストップするのも忘れないでください。
一部アプリで動画が再生されない
一部の動画アプリで動画が再生されなくなるエラーもiOS16アップデート後に見つかっています。再生する直前の画面が黒くなる状態がずっと続いているケースが多いです。
エラーが見られる動画アプリは動画視聴がメインのアプリ・SNSで動画を投稿できるアプリ・動画配信アプリ等、映像があるアプリなら万遍なく発生する場合があります。特に発生しているのが「dTV」「niconico」ですが、修正アップデートが行われていないアプリだと他にも発生するアプリはあると考えられます。
再起動や一旦動画前画面に戻って再度動画を開く・通信環境を整えるのが主な対処法で、継続してしばらく動画アプリそのものが使えないわけではありません。
Siriの音声が崩れる
iOS16に更新すると、Siriの音声が一部崩れる報告があります。
Siriの全体が音ズレしたり全く聞こえなくなるわけではなく、どこか一部が突拍子なく音が崩れて一時的に聞きづらくなります。
Siriの問題なのか全体的に動作が重たくなった影響をSiri含む音声アプリが受けているのかは未定ですが、まずは再起動と通信環境チェック・端末の容量を空けるのが主な対処法です。
ミュージック系のアプリでノイズが発生する
ミュージック系のアプリでノイズが発生するのもiOS16にして以降見つかっています。
曲を送った・リクエストした瞬間に「プチッ」という音が鳴りますが、幸いにも曲が始まる直前のノイズなので、楽曲を再生するに至っては特に問題はありません。
対処も特にしなくても問題なく使えますが、最初に楽曲を選んだ直後に再生ボタンを一度押せばプチッというノイズと楽曲再生を完全に分断できます。
アラームをオフにしているのに時間内にアラームが鳴る場合がある
アラームをオフにしているはずなのにアラームがオンになった場合と変わらずアラームが鳴る不具合もiOS16以降見つかっています。
発生率はそこまで高くなく、上記画像のように複数のアラームが設定されている場合は全てのアラームが鳴るわけではなく一部のアラームだけがエラーで鳴る場合があります。
アラーム自体を削除してしてデータがなくなってしまえば万が一鳴ってしまう場合はありません。
Simejiのキーボードがすぐに外れる
iOS16以前から発生していましたが、Simejiのキーボードがいつの間にか対応されなくなっているケースも見つかっています。
iPhoneの設定にて「Simeji」のオンオフを切り替えていないのにオフの状態に切り替わっているので、こちらをオンにし直せばとりあえずはSimejiのキーボードは使えます。
Simeji関連のエラー対処法は下記を参考にしてください。
Simejiが落ちる・使えない!場合の詳細と対処法を徹底解説
端末の表示エラー
端末によっては文字やアイコンの表示エラーが発生します。
例えば、従来は右端のバランスがいい部分に「au」「docomo」等の利用キャリアが表示されていましたが、画像右側のように明らかに右の端へと行き過ぎる場合やなぜか真ん中に表示がある場合が見つかっています。
小さな部分の表記でエラーが発生している場合や、最悪TwitterやLINEの文字のズレが発生していても、活用する分には特に問題はありません。アプリアイコンがズレている場合があるのが厄介で、普段とタップする場所が違うため誤タップを誘発させます。
いずれも再起動で問題が解消する場合がほとんどで、他のアプリを開いてエラーが起こっている画面を一度閉じても対処できる場合があります。
WiFi接続時にエラーが発生する
WiFiに接続しているのにインターネットに繋がらないエラーも、iOS16にアップデートして以降発生する傾向があります。
ベータ版から発生していたエラーで、各キャリアのWiFi・自宅やフリー問わずどのWiFiを使っていたとしても発生します。WiFiが悪いのではなく端末・iOS16側の問題であると推測できます。
同様のエラーは過去のiOSアップデートにも発生していて、症状や対処法の詳しくは下記を参考にしてください。
iOS15.1.1アップデートのエラーや不具合一覧と対処法を徹底解説
充電アイコンがアップデートされていない
iOS16の実装機能に「充電アイコンのバッテリー残量表示」があります。上記画像のようにバッテリー残高が数字化されて充電アイコンに表示されます。
しかし、アップデートしても充電アイコンが今までと同じだというユーザーが多いです。
元々充電アイコンは対応される端末とされない端末で分かれていたため、下記の端末に当てはまっていないかをまずは確認してください。それ以外の端末は自分が充電アイコンの%表示設定をしていない場合があります。
対応していない端末
- iPhone11
- iPhoneXR
- iPhone12 mini
- iPhone13 mini
バッテリー残量の表示方法ですが、設定から「バッテリー」を選択してください。
赤枠の部分に「バッテリー残量(%)」の表示が赤枠の部分に表示されますが、対応されていない端末だと画像右側のように項目がありません。
万が一対応端末のはずなのにバッテリー残量の項目が出ていなかった場合は、一度再起動をしてください。
そもそもiOS16へとアップデートできない
iOS16へのアップデート時にエラーが発生する場合があります。
発生するエラー
- アップデートに時間がかかりすぎる
- アップデート時に林檎ループ(通信エラー)が発生する
- アップデート時に再起動されない・遅い
- 「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されアップデート項目すら出てこない
いずれも手動アップデートを行おうとした場合に発生する可能性があり、一番発生しているのは林檎ループです。
「お使いのソフトウェアは最新です」の表示は最新バージョンを使っていた場合は表示されませんが、iOS16にアップデートしようとするということは過去のバージョンを使っているので、この表示は本来なら出てきません。時間差で自分の端末への対応にラグが発生している場合があるので、時間を置いてアップデートを試すのが正しい対処法です。
主な対処法としては、アップデートを一旦中断して再起動する・アップデート途中ファイルを削除してアップデートをやり直す・充電に余裕を持たせる・WiFiに接続する等があります。ただし、再度エラーが起こるのを考えると、アップデート自体の様子を見た方が賢明です。
iOS15.1.1アップデートのエラーや不具合一覧と対処法を徹底解説
iOS15.1の修正アップデートである「iOS15.1.1」がリリースされました。 中身は「音声通話が途切れる不具合の解消」だけで、iPhone12シリーズ、13だけの対応です。そこまで規模が大きくな ...
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