突然、「iCloud+に追加料金なしでアップグレードされました」というメールが届き困惑されている方が多いです。
結論としてこのメールは本物なのですが、「iCloudがアップグレードされた」と書いてあり、身に覚えがなく不安になる方も。
そこで本記事では、このメールの詳細や意味について徹底解説していきます。
「iCloud+に追加料金なしでアップグレードされました」というメールが来る
上の写真のような、「iCloud+に追加料金なしでアップグレードされました」というタイトルのメールが一部のiCloudユーザーに届きました。
メールの内容は以下のようなものです。
嬉しいお知らせです。あなたの50GBのiCloudストレージプランが、iCloud+へ自動的にアップグレードされました。追加料金は一切かかりません。このプランは、家族で共有できます。iCloud+では、あなたが利用しているiCloudに新機能iCloud Private Relayや「メールを非公開」などが加わり、HomeKitセキュアビデオの活用の幅もさらに広がります。
しかし、このメールはiCloudユーザー全員に届いているわけではありません。
そこで以下では、「どんな人にこのメールが届くのか」と「このメールは本物なのか」についてご説明します。
50GB以上のiCloudプランを契約している人にメールが届く
このメールは、結論としてすでにiCloudの有料プランを契約している方に届きます。
ちなみにiCloudの有料プランは以下の3種類の容量があり、いずれの場合でも同様の通知内容です。
iCloud有料版
- 50GB
- 200GB
- 2TB
無料版の5GBプランでiCloudを使っている方にはこのメールは届きません。
偽物ではなくApple公式のメール
「嬉しいお知らせです」と本文にあり、本当にApple公式からのメールなの?と怪しさや不安を抱いている声もあります。
しかし、この「iCloud@insideapple.apple.com」というアドレスから来ているメールは、Appleから届いている本物のメールです。
実際にiCloudに仕様変更があったため、公式にアナウンスされています。
結論として、このアップグレードはiOS15のリリースに伴ってiCloud有料プランの機能が拡張されたものであるため、特に何もしていなくても自動的に有料iCloudユーザー全員に届きました。
「iCloud+に追加料金なしでアップグレードされました」の詳細
このメールが詐欺などの怪しいメールではなく、Appleから届いている本物のメールであることを書きました。
次に「iCloud+へのアップグレードはなぜ行われたのか」「いったいどのような変化があるのか」について解説します。
iOS15のアップグレードに伴うiCloudの仕様変更
このメールは、iOS15のリリースに伴って行われたものです。
実は、このiCloud+の情報については、2021年6月7日にiOS15を発表したAppleの世界開発者会議(WWDC21)で同時に公開されていたものでした。
同発表会ではiOS15に加え最新バージョンのiPad OS、Mac OSをはじめとしたApple製品のOSアップデートに注目されていたため、あまりiCloudのアップグレードに関して知らなかった方も多かったのです。
そして、今回のiCloudのアップグレードの変更自体も、このメールの通知と同時に行われたものではなく、実はiOS15のリリースが行われた2021年9月21日に行われていました。
有料版の名称が「iCloud+」になった
まず、名称が「iCloud+」に変更となっています。
今までは、iCloudに「+(プラス)」がついていませんでした。
たとえば50GBのプランでは単に「iCloud 50GB ストレージプラン」という名称です。
しかし今回のアップグレード移行は「iCloud+ 50GB ストレージ付き」となります。
また、iCloud有料プランの仕様変更に伴って、さまざまな機能が追加されましたが、サブスクリプションの料金には変更はありません。
無料版は従来通り「iCloud」のまま
名前に「プラス」がつくのは50GB以上の有料iCloudプランのみであり、無料で使用できる5GBのプランは「iCloud」のままです。
また、無料版iCloudのプラン内容や使える機能に関しても、以前と変更はありません。
iCloud+にするには50GB〜2TBのいずれかに加入する必要があります。
ストレージ容量が増強されるわけではない
今回のiCloudアップグレードに伴って、何点か新たな機能が追加されました。
しかし、ストレージの容量が増強されるわけではないので注意してください。
50GBのプランであれば、これまで通り50GBまでしか使えません。
各ストレージプランの月額料金自体は変わらずに機能が追加されるので、よりiCloudのサブスクリプションサービスが魅力的になる進化ではあります。
iCloud+の新機能
今回iOS15の公開に伴い、iCloud+として様々な機能が追加されたと先に述べました。
以下では、実際にどんな機能が追加されたのかについて具体的に紹介します。
ファミリー共有
まずは「ファミリー共有」機能です。
その名の通り、家族でiCloudを共有できるサービスになります。
どのストレージプランでも、ファミリー共有に追加できる人数は5人までで、自分も合わせると6人分です。
契約したストレージ容量を人数分で分け合う形になりますが、その他の機能(プライベートリレー、メール非表示、HomeKit セキュアビデオなど)は家族全員が使えるようになります。
iCloud Private Relay(ベータ版)
「iCloud Private Relay(プライベートリレー)」とは、簡単に言えばプライバシー保守の強化です。
プライベートリレー下においては、Appleも含めて、誰もユーザーの行動を閲覧したり情報を集めたりすることができなくなります。
つまり、iCloud+にすることで、よりセキュリティを強化することができます。
プライベートリレーに関しては以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
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メール非公開機能
メールの非公開機能も、iCloud+におけるセキュリティ強化試作の一つです。
「メールを非公開」を使えば、何かのWebサービスやアプリに登録するときや、メルマガを購読する際に、ランダムに生成したメールアドレスで登録することができるようになります。
知らない人にメールを送る必要が出てきたケースでも役に立ちます。
アプリやメルマガ等は頻繁に利用するものの、個人のメールアドレスはあまり知られたくないと思っている方におすすめの機能です。
HomeKitセキュアビデオ
「HomeKitセキュアビデオ」とは、防犯カメラのようなものです。
HomeKit対応のカメラを持っていれば、リモートで連携させることができるようになります。
iCloud+のサブスクリプション加入でHomeKitセキュアビデオが便利になるポイントは以下の通り。
HomeKitセキュアビデオ
- 50GBプランで1台サポート
- 200GBプランで5台までサポート
- 50GBプランで台数無制限にサポート
- HomeKitセキュアビデオ対応のカメラの過去10日分を視聴可能
- 録画したビデオはiCloudのストレージ容量制限に含まれない
自宅でHomeKitセキュアビデオ対応の防犯カメラを使用している方におすすめの機能です。
カスタムメールドメイン
最後に、「カスタムメールドメイン」について紹介します。
カスタムメールドメインもiCloud+への加入で使えるようになる独自の機能ですが、これによりメールアドレスのドメインを自由に変更することができるようになります。
ドメインとは、iCloudのメールアドレスでいうところの「@icloud.com」の部分のことです。
iCloud+のカスタムメールドメイン機能によって、この部分を、たとえば「@example.com」のように変えることができるようになります。
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