iOS15.1のリリースが開始されました!OSのアップデートは不具合の修正や新機能が追加されるというメリットがありますが、逆に新しく不具合が確認されてしまうということもあります。どちらが自分にとってメリットが大きいかで比較し、アップデートを検証しましょう。
今回はiOS15.1の詳細と発生している不具合、その対処法を徹底解説します!
コンテンツ
iOS15.1リリース開始
2021年10月26日(火)に、iPhoneでiOS15.1のアップデートがリリース開始となりました。
iOS15では不具合がやや目立ったため、その後に何回か不具合修正をメインとしたアップデートが入りましたが、今回は追加機能と修正の両方を兼ね備えたアップデートとなっています。
容量は1.1GB∼(過去のアップデート状況による)でやや大きめなので、必ずWiFiを利用してアップデートを行うようにしましょう。
- SharePlayはFaceTimeとApple TV App、Apple Music、その他の対応しているApp Store提供Appのコンテンツを同期して体験を共有できる新しい方法
- コントロールの共有により、全員が一時停止、再生、早戻し、早送りを行うことが可能
- 友達が話したときに、映画、テレビ番組、曲の音量を自動的に下げるスマートボリューム機能
- Apple TVでは、iPhoneでFaceTime通話を継続しながら、大画面で共有したビデオを視聴するためのオプションに対応
- 画面共有により、FaceTime通話の参加者全員で写真を見たり、Webサイトを参照したり、お互いをサポートしたりすることが可能
SherePlayの利用が可能となりました。
SherePlayとは簡単に言えば「画面共有」機能です。対応しているAppleのコンテンツであれば、友達と同じ画面を見ながら通話を楽しむことが出来ます。
唯一画面共有と異なるのは、相手とテレビ通話をしながら画面の共有をすることが可能です。
カメラ
- iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro MaxでのProResビデオの撮影
- iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Maxでの写真またはビデオの撮影時に自動マクロ切り替えをオフにする設定
iPhone13Pro、もしくはiPhone13Max限定で、ProResビデオの撮影が可能になります。
ProResビデオとは、撮影をした際の色をこれまでよりさらに忠実に再現し、動画の圧縮を少なくした撮影方法です。凝った撮影をしたい方にはおすすめですが、容量が非常に大きくなりやすいので注意が必要です。
また、カメラ撮影の際にマクロ撮影(被写体に近いレンズが機能する)のON/OFF切り替えが可能になりました。
Appleウォレット
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種カードの対応により、検証可能なワクチン接種情報をAppleウォレットに追加して提示することが可能
※こちらの機能は日本では現在未対応です。
翻訳
- “翻訳” Appおよびシステム全体での翻訳で繁体字中国語(台湾)に対応
翻訳機能で中国語ではなく、繫体字中国語と呼ばれる台湾で主に利用されている文字が対応となりました。
ホーム
- HomeKit対応の湿度センサー、空気質センサー、または光量センサーの現在の値に応じて実行される新しいオートメーション
iPhoneで家具を利用できるHomeKitで、オートメーションを利用した新機能が追加されました。
湿度、空気質、光量を自動で読み取り、設定した値になった際に自動で設定した機能を行います。
ショートカット
- イメージやGIFの上にテキストを重ねて配置できる、あらかじめ用意されたアクション
これまではショートカットのアイコンを作成した際、画像のみで配置が可能でしたが、その画像の上にテキストを重ねて表示することが可能となりました。
不具合の修正
- 「写真」アプリで、写真やビデオを読み込む際に誤って“十分な空き領域がありません”と報告されることがある問題
- 「天気」アプリで、現在地の現在の気温が表示されないことやアニメートされた背景のカラーが正しく表示されないことがある問題
- 画面をロックしたときにAppからのオーディオ再生が一時停止することがある問題
- 複数のパスでVoiceOverを使用しているときに「ウォレット」が予期せず終了することがある問題
- 利用可能なWi-Fiネットワークが検出されないことがある問題
- 時間の経過に伴うバッテリー容量の推定を改善するために、iPhone 12モデルでバッテリーアルゴリズムをアップデート
こちらに表示されている以外にも、Appleとは関係の無いアプリと発生していた不具合やAppleMusicで再生が止まるなどの不具合が修正されています。
iOS15.1で発生している不具合
OSの更新を行う際にユーザーが一番気にするのは不具合についてです。
不具合修正メインの細かいアップデートであればそこまで気になりませんが、新機能がメインのアップデートの場合は不具合が多く出ることがあるので気になるでしょう。
バッテリー消耗が激しい
OSのアップデートを行うと毎回のことではありますが、バッテリーの消耗が激しくなってしまう不具合が出てしまいます。
これは不具合というよりもOSをダウンロードしてから展開に電力を使う、バックグラウンドで新機能を含めた多くの処理機能が働いている可能性が高いです。
そのため、OSアップデート直後は消費が激しいが、しばらくしてからは落ち着いた、一度iPhoneの電源を落としたら問題が無くなったということもあるので試してみましょう。
アプリの通知が来ない
iOS15.1では多くのユーザーの間で、アプリの通知が届かないという問題が発生しています。
アプリ
- LINE
- Messenger
こういったSNSやメッセージ送信アプリの通知が届かず、気付いたら連絡が来ていたということが頻繁に起こってしまいます。
また、LINEではさらに深刻な問題もあり、通知だけではなく電話の画面も表示されず、電話が来ても出ることが出来ないということがあるので注意しましょう。
圏外になる
iOS15からある不具合ですが、電波が悪くない場所でも圏外になってしまう、通話中に突然圏外になってしまうということがあります。
圏外に一度なってしまうと、その後も圏外の状態が続いてしまい、WiFiを繋がなくては通常の通信も行う事ができません。
WiFiが切れる
繋いでいたはずのWiFiが突然切れてしまう、そもそもWiFiに繋がらないということもあります。
iPhoneを放置していたり、一時的に画面を消していると切れてしまうことが多くありますが、中には動画を見ている最中やアプリを利用している最中に切れてしまっているということもあるようです。
そのため、動画の画質が急に低画質に落ちたり、読み込みが遅いなどの違和感を感じた場合はWiFiに接続されているか確認するようにしてください。
通信状況が悪い
圏外になるほどではありませんが、通信状況が悪くなってしまうことがあります。
利用しているキャリアでは通信障害の情報が出ていないにも関わらず、通信状況が悪くて非常に低速度での利用を余儀なくされてしまいます。
場所によって環境が良くないということもある為一概にOSが関係していると断定できないこともありますが、注意しておきましょう。
Music関係アプリで再生に問題が生じる
iOS15ではAppleMusicを利用しながら画面を落とすと再生が止まってしまうという不具合が出ていました。
こちらの問題は修正が入って改善されていますが、今度は再生してから数秒待たないと再生が開始されないという問題が発生しています。
再生はされるのでそこまで大きな問題ではありませんが、ユーザーとしては再生が始まらないのでやや不安に感じてしまうことがあるでしょう。
Bluetooth機器と接続できない
Bluetooth機器と接続が出来ないというユーザーが非常に多く増えています。
ワイヤレスイヤホンのような機器の電源を入れると、接続したことがある機器であれば勝手に繋がるのが一般的です。しかし、この方法では接続されず、場合によっては設定画面からでも接続が出来ないことがあります。
さらに、Bluetooth接続されていた機器が突然解除されてしまうということもあるので注意しましょう。気付かずに再度音を出すと端末から流れてしまう可能性があります。
また、Bluetooth機器を利用して音楽を聴くと、最初の方に「ブチっ」と音が途切れるという問題もあります。
ショートカットが開けない
iPhoneで特定の行動をすぐに起こせて便利なショートカット機能ですが、自分で設定したショートカットが開けないという不具合が出ています。
アイコンをタップすると一瞬アイコンが黒くなって反応しますが、開かれることはありません。
また、SNSに投稿する機能が利用出来ないという不具合も出ています。
ショートカットの通知が英語
ショートカットを開く際、画面上部に通知が出ますが、この通知が英語表記になってしまう不具合も出ています。
基本的にはそこまで気にしなくても良い通知ですが、知らないと不安になってしまうでしょう。
アプリが開けない
一部のアプリが開けなくなる問題も発生しています。
アプリ
- どうぶつの森 ポケットキャンプ
- スカイリープ
- デコメーラー
- SimplyCash
- LINE
必ずしも開けないというわけではありませんが、一部のユーザーで確認されています。
面倒でなければ再インストールを行う事で直ることがあるので試してみましょう。
Siriが上手く機能しない
ショートカットを利用してSiriの起動を行った際、音声が変になってしまうという問題が出ています。
どもるような音声になってしまいますが、機能的には通常通り利用出来るので、気にならなければそのまま利用しましょう。
音声となるとやや怖く感じてしまう人もいます。その場合はショートカットを利用せず、通常通りSiriを開きましょう。
WAONが取り込めない
Walletの新機能でWAONが利用できるようになりましたが、一部読み込みが出来ないユーザーが確認されています。
これは不具合ではありませんが、ノーマルカード以外のロゴ付きWAONは読み取りが出来ないのでご注意ください。
Twitterアイコンが文字化けする
Twitterのアプリアイコンでは無く、アプリ内で表示される鳥のアイコンが文字化けしてしまうことがあります。
機能的には問題ありませんが、一部のユーザーの間では不審に感じてしまうこともあるでしょう。
ミラティブのコメント通知が表示されない
ミラティブというライブ配信アプリで、配信中にコメントの通知が画面上部に出てこないという問題が出ています。
こちらも他のアプリ同様通知関連の可能性がありますが、配信者としてはコメントが来ても確認を出来ない為、看過できない問題となっています。
バックグラウンドから戻ると音が消える
動画を見ていたり、ゲームをしている際、一度他のアプリを開いてから戻ると音が流れなくなるという問題が起きています。
映像やゲームは動きますが、音だけが一切流れなくなってしまいます。
「iCloudにメッセージを保管は利用できません」と表示される
iPhoneの設定から、iCloudの画面を開いた際に「iCloudにメッセージを保管は利用できません」と表示されてしまいます。
こちらは基本的に「メッセージ」アプリがOFFになっている際に表示されますが、今回の場合はメッセージがONになっているにも関わらず表示されてしまいます。
この場合は不具合で通知が出ているだけなので、気にしなくても問題はありません。修正を待ちましょう。
「iPhoneの空き容量が残りわずかです」と表示される
iPhoneを開いた際「iPhoneの空き容量が残りわずかです」と表示される不具合が出ています。空き容量が充分残っているにも関わらず、不具合で表示されてしまいます。
こちらはiOS15の不具合として確認されており、その後のアップデートで修正されましたが、再度iOS15.1で確認されるようになりました。
実際には容量が残っているので気にしなくても問題はありません。
Walletのエクスプレスカードが優先されない
Walettでメインとなるカードとは別に、交通機関利用時のエクスプレスカードを設定することが可能です。
SuicaやPASMOがエクスプレスカードにあたりますが、エクスプレスカード設定しているにも関わらず、交通機関で利用が出来なかったという問題が発生しています。
iOS15.1で発生している不具合の対処法
iOS15.1で発生している問題は、修正を待つしかないものもありますが、いくつかは対処が可能です。
すぐに改善できる問題もあるのでまずは試してみましょう。
電源を一度落とす
充電の減りが早い、圏外になるなどの問題が出ている場合電源を一度落とすようにしてください。
端末が熱くなっている場合は、異常にメモリ容量を利用していて充電を消費しやすくなっている可能性があります。電源を落としてしばらく待つことで解消されるので、1∼2分ほど待って再起動しましょう。
また、圏外の場合も電源を落とすことで電波を再度拾うようになります。
通信方法の見直し
通信状況が悪い、動画やアプリの動作が一時的に止まるなどの問題が出ている際は、通信方法を見直すようにしてください。
WiFiが切れているなどの場合は再度設定から接続をし直す、キャリア通信の速度が遅い、圏外になってしまうなどの場合はWiFiを利用するようにしましょう。
圏外になって通話が出来ない場合、安定したWiFiを利用してLINEなどの通話アプリを利用することで通話をすることが可能になります。試してみましょう。
広告コンテンツブロッカーをOFFにする
iPhoneには、ブラウザ系のアプリを利用する際に邪魔な広告を削除してくれる有料アプリが存在します。
このアプリを利用すること自体は問題ありませんでしたが、iOS15以降からは広告コンテンツブロッカーアプリをOFFにすることで、ブラウザ利用時の重さが無くなったという報告があります。
もし利用している場合は試してみましょう。
Apple製のBluetooth機器を利用する
iPhoneを利用していてBluetooth機器を他社製で利用している際、問題が多く報告されています。
車に元からついているような場合はどうしようもありませんが、イヤホンやスピーカーのような機器の場合はApple社製の物を利用することで正常にBluetoothが繋がれます。
余裕があればiPhoneには純正の物を利用するようにしましょう。
再度バックグラウンドから戻す
バックグラウンドからアプリを戻して音が無くなる場合、再度バックグラウンドに戻してからアプリを開くようにしましょう。
同じ行動を二回行う事で音が戻る可能性があります。
アプリを落として再起動という手もありますが、面倒なのでまずは楽な方を試してみましょう。
エクスプレスカードの再設定
エクスプレスカードを設定していても優先されない場合、一度削除して再設定することで利用可能になる可能性があります。
【再設定】
iPhoneの設定を開き、「ウォレットとApple Pay」を選択します。
「エクスプレスカード」から自分の設定したい交通系ICカードを一度OFFにします。
OFFの状態から再度ONにすれば完了です。
再設定することでエクスプレスカードが利用できるようになったという報告が多いので試してみましょう。
Safariのアイコンが消えてしまう原因と対処法を徹底解説
Safariのアイコンが消えてしまう不具合が確認されています。 ホーム画面から消えてしまう、消えても起動ができる原因と対処法を解説します。 コンテンツ1 Safariアイコンが消える、消えても起動でき ...
続きを見る