今回は、「公式QRコードリーダーQ」が位置情報を送信されていて危険とされている詳細と対処法を徹底解説していきます!
公式QRコードリーダーQは「デンソーウェーブ」という、QRコードを開発した会社が監修している公式アプリで、どんなQRコードも読み取ることができる優れものアプリです。
そんな公式QRコードリーダーQですが、なんと「QRコードリーダーQを使うたびに自分の位置情報が個別QRコード作成者に送信されている」疑惑が出てきています。
自分の位置情報やWi-Fiの状態、端末情報などは完全なる「個人情報」で、送信先も不特定多数ということになります。
送信先が自分の個人情報に対するモラルを守ってくれるとは限らないので、なんとかして対処法や詳細を確認して、未然に防ぎたいですよね。
公式QRコードQの特徴にも触れながら、詳細や対処法を紹介します。
コンテンツ
公式QRコードリーダーQとは?
まずは、「公式QRコードリーダーQ」とはどのようなアプリか紹介します。
自分のスマホにはもとからQRコードの読み取り機能が存在しますが、元からある機能では複雑や画質ブレが原因で読み取れないQRコードの存在や、読み取り時間が長かったりと、「快適にQRコードを読み取れる」とまではいかないです。
そんなスマホ端末のQRコード読み取り機能の完全上位互換となるのが「公式QRコードリーダーQ」で、抜群のQRコード読み取りやすさを誇っています。
QRコードを開発した「デンソーウェーブ」が開発に携わっていて、最新のQRコード読み取り技術を詰め込んだアプリとして知られていました。
また、QRコードリーダー作成サイト(アプリでも作成可能)でQRコードを作成することも可能で、テキストデータ、音声、URLなど様々な情報を詰め込んでQRコードを自作することが可能です。
機能自体は便利ではありますが、QRコードリーダー作成サイトで作られたQRコードを読み取ることで、とある問題が起きています。
QRコードリーダーQを使って読み込んだ場合、自分の位置情報が送信される!?
今回、QRコードリーダーQは確かにどんな読み取りにくいQRコードも読み取ってくれる優れものアプリではありますが、ひとつの大きな問題が発見されました。
それは、QRコードリーダーQで自社製(つまりQRコードリーダーQやQRコード作成サイト)のQRコードを読み取ると、自分の位置情報が送信される問題です。
位置情報が送信されるアプリは、例えば地図アプリ等ですが、まさかQRコード読み取りアプリで位置情報が送信されるとは思いませんよね。
まず、QRコードを読み取ることがメインのアプリですので、確かにQRコードを読み取る能力は高いです。
しかし、例えば自分が「東京都武蔵野市」でQRコードリーダーRを使って同社製のQRコードを読み取った場合、自分が東京都武蔵野市にいることがQRコード作成者に送信されてしまいます。
自分のスマホのIPが仮に「A」とすると「Aは東京都武蔵野市にいる」と他者に伝わってしまうわけです。
自分の位置情報はどこに送信される?
QRコードリーダーQでQRコードを読み取った場合、「QRコードを作成した人」に送信されてしまいます。そのため、後述する「アクセス解析機能」をQRコードにひっつけておけば、誰でも位置情報を読み取れることになります。
そのため、本当に不特定多数の人がユーザーの位置情報を知るチャンスがあるため、安全性に関しては不安に感じるでしょう。
どんなQRコードを読み取ると位置情報が送信される?
デンソーウェーブはQRコードを作成した会社で、QRコードリーダーQ自体がデンソーが作ったアプリなのだとしたら、QRコード自体が危ないものだとつい思ってしまいますよね。
しかし、QRコードには「位置情報が送信されるものとされないもの」があります。
もちろん、前提は「QRコードリーダーQを使って位置情報を送信すること」ですが、読み取るQR側にも位置情報が送信される条件があります。
その条件とは「アクセス解析機能が有効化されたQRコード」を読み取ることです。
アクセス解析、つまり、「誰がアクセスしたかを読み取ることができますよ」という機能が付属されているQRコードを読み取ることで、自分の位置情報が送信されてしまうわけです。
しかし、アクセス解析機能があるQRコードかどうかは、QRコードをぱっと見ただけでは到底判断できません。
もちろんアクセス解析機能があったとしても無駄だと考えている人はそのような機能はつけませんので、全てのQRコードが危険というわけではありません。
しかし、ユーザー側で見分けはつかないので、QRコードリーダーQでQRコードを読み取る際には「もしかしたら位置情報が洩れる?」と不安を感じながら読み取らなくてはいけないことになります。
公式QR以外のQRコードを読み取った場合は大丈夫?
例えば、「LINE」などにもQRコードは利用されていて、例えばユーザーを友達に追加する時などに使われますよね。
このように、QRコードリーダーQ以外の方法でQRコードを作成することだって可能ですし、QRコード作成サイトは他にもたくさんあります。
今回問題になっているのは、QRコードリーダーQ開発に携わった「デンソーウェーブのQRコードとQRコードリーダーそのもの」ですので、他社のQRコード自体は問題がありません。
ただし、今回の問題で「開発元は安全」という常識が覆ってしまいましたので、世間がQRコード全体に不審を覚えてしまう結果になりました。
さらに、QRコードをぱっと見ただけでどこで作られたものかは、一般人にはわかりませんので、「万が一QRコードリーダーQで作られてアクセス解析機能つきのQRコードだったらどうしよう」といった不安を前に、「絶対に大丈夫!」とは言い切れなくなりました。
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QRコードリーダーRを使って位置情報を漏洩させない対処法紹介
とはいえ、QRコードリーダーQ自体は優秀なQRコード読み取りアプリであることは間違いないので、安全な使い方さえあれば利用したいと考える人もいるのではないでしょうか。
その人たちのために、QRコードリーダーQを安全に使う方法を紹介します。
「位置情報へのアクセス」をしない
QRコードリーダーQをインストールして初回起動時に、「写真撮影と動画の記録の許可」と「位置情報へのアクセス許可」を求めてきます。
このうち、「写真撮影と動画の記録の許可」は許可していいのですが、「位置情報へのアクセス許可」はOKしないようにしましょう。
位置情報のアクセスを許可しないでおけば、とりあえずは自分の位置情報に関しては「アクセスするな!」とアプリに伝えていることになりますので、位置情報が漏洩されることはありません。
ただし、初回起動時に許可してしまった場合、今後許可を取り消すことができません。その場合は、一度アプリ自体をアンインストールして、再度インストールしてください。
アプリの容量自体は30MB程度ですので、そこまで苦にならないのではないでしょうか。
QRコードリーダーQで位置情報が送信される詳細と対処法まとめ
今回はQRコードリーダーQで位置情報が送信される詳細と対処法を徹底解説しました。現在では位置情報の送信問題は解消されている「らしい」のですが、ソースはありませんでした。
QRコードリーダーQを使用したい場合は、位置情報のアクセスを許可しないで使うように心がけることをおすすめします。