ChatGTPと別人格AIのDANの詳細と比較や正確性を徹底解説

「対話ができるAI」として有名なChatGPTですが、外部が開発・生成した「DAN」というChatGPTで使うChatGPTとは違うAI・人格が話題を集めています。

ChatGPTでは回答できない問題も一部回答できる人格で、どちらの方が正確かの比較にもユーザーが着眼しています。ChatGTPと別人格AIのDANの詳細と比較や正確性を紹介していきます。


ChatGPTDANとは

ChatGPT

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ChatGPTの別人格アルターエゴ

ChatGPTとは、「OpenAI」が開発した対話型チャット式AIです。世界中のウェブサイトの情報をAIに詰め込み、チャットで質問された内容を読み取って自身のデータの中から必要事項を抽出して、高い言語で解説してくれます。

AIにデータを含ませる部分からそのデータを質問によってテキスト化する部分が最先端と評価されていて、高精度な人工知能モデルとして1億人ものユーザーが活用しています。

例えば、「彼女ができるようにするにはどうしたらいいですか」と質問すると、データとして入れられている「彼女の作り方」「モテる方法」等のインターネットの情報を抽出し、文章化して説明してくれます(かなり高精度で簡潔にまとめられています)。

対するChatGPT DANですが、「ChatGPTになんでもする命令を出して元々答えられない内容にも踏み込んで答えることができる別人格」として紹介されています。

ただし、OpenAIが開発したわけではなく、アメリカの掲示板型サイト「Reddit」の投稿に他のユーザーが開発したものが掲載されていただけです。

ChatGPTに「Do Anything Now」と、今なら何でもするように命令してはじめて生み出されるChatGPTに組み込まれている人格とは別の人格を表しています。必要な命令を最初に英語にて入力しなければいけませんが、DANが更新されるたびにOpenAIが対処してDANが生み出されるのを防いでいます。

ChatGPTで規制されたメッセージにも回答してくれる

ChatGPTは暴力的表現や公序良俗に反する過激な表現・政治的思考に関しては「お答えできません」「OpenAIのポリシーにより解答を許可されていません」等と答えます(明確な回答を貰えないと考えてください)。

ただし、ChatGPTに命令するために必要な文字列・文章をチャットにて入力することでDAN(Do Anything Now・今ならなんでもする人格)が生み出され、DAN化されればChatGPTで一部の回答できない質問についても回答してくれます。

例えば、殴る蹴る等の暴力的表現としては比較的軽いものならどのようなものか答えてくれますし、政治や思想に関する質問にも主観意見としても見られるものの回答があります。

ChatGPT開発とは全く別の人物が編み出した

DANはChatGPTにて人格が生み出されるものの、ChatGPTの開発が生み出したわけではありません。

元々のChatGPTの設定の抜け穴を突くような形でRedditで他のユーザーが情報を拡散してDANの存在が明らかになっています。どのように命令すればDANが答えてくれるかが示されていただけで、特に特殊な電子データを埋め込むわけではありません。

開発されたDANでは、DAN人格がチャットで回答する際にはメッセージの頭に「DAN:〇〇(メッセージ本文)」と、ChatGPTのAIではなくDANというAIが答えているかのように表現されます。

開発はDANに対応しないようアップデートしている

ChatGPTの開発運営は、DANが対応されないようにアップデートを日々行っています。実際、Redditで投稿があったChatGPTのAIへの命令文を入力してもDAN人格にはならず、OpexAIのポリシーにより実行できないとチャットで投稿されました。

DANの目的がChatGPTでは回答できないようなポリシーに違反する内容を回答させることなので、厳密に言えば規約違反に該当します。ChatGPT側としても対策が必要だと考えた結果とも言えます。

逆にDAN開発側もChatGPTアップデートに合わせてそのアップデートでも使えるようにバージョンを更新していて、現在はDANのバージョンは6.0です。初期の頃は命令文も少なかったのが、「入力拒否ができないようなルール」を最新版では遂行させていました。

このため、そもそもDANを活用しつつChatGPTを使うのが規約違反に当たるとも考えられるため、利用は厳密に言えば推奨できません。

ChatGPTにDANを取り入れる方法

ChatGPTの使い方ですが、こちらのサイトにアクセスしてサインインもしくはアカウントを作成したのち、上記右側画像が表示されます。

赤枠で回答してほしいことを入力すれば、画像右側のようにChatGPTのAIが答えてくれます。

DAN人格を生み出す方法ではこのチャットの中に「命令文」を英語で入力する必要があります。現在はDANの6.0まで作られていて、6.0の全文をチャットで入力すると「私はDANとしてお答えします」と、別人格が生まれます。

ただし、命令文自体が脱獄なので利用は推奨できず、運営の対処次第ではDAN全文をチャット入力しても使えない場合があります。

ChatGPTとDANの比較について

ChatGTPとDANの比較と正確性について紹介していきます。

DANの方が回答率が高い

ChatGPTとDANのどちらの方が回答率がいいかの比較ですが、DANが「ChatGPTがポリシーで答えられない内容にも答える」ように作られた関係で、DANに軍配が上がります。

ただし、答えられない内容はいずれも公序良俗に反する内容や暴力的な表現・政治や思想に関するものばかりで、これらを回答できなかったとしても特に問題はない項目ばかりです。

現状ではDANがほんのちょっと回答が多い程度しか違いはありません。

ただし、DANの6.0現時点では、運営が先に対処した可能性もあり得るものの、公序良俗に反する表現・暴力的な表現を入力しても、DAN人格での回答が優先されずに「OpenAIのポリシー違反」のメッセージが優先され、回答がありません。

仮にDANの人格をあらかじめ生み出していたとしても、通常の質問(赤とはどのような色ですか、信号機は何色ですか等)はDANが回答して、違反内容だけはDAN人格が引っ込んで元のChatGPTに戻ると考えてください。

2023年2月10日現在のDAN 6.0時点では、公序良俗に反する・暴力的表現どちらも規制が入るため、少なくともDANの方が情報量が多いということはありません。

ただし、今後DANがバージョンアップして7.0以降が作られた場合はChatGPTの綻びを見つけて違反内容の質問でも答えてくれるDANが作られるケースもあり得ます。その場合でもDANは規約違反に該当する場合があるため利用はおすすめしません。

あまりにも過激な質問には変わらず答えが返ってこない

DANでもあまりにも過激な内容は答えてくれません。

ChatGPTの場合は公序良俗に反するワードに反応していると考えられていて、公序良俗に反するワードがあればそれだけで弾かれることも多々あります。DANはワードではなく全体的な内容を見て「答えられない」と判断している節があります(いずれも確実ではありません)。

ただし、ポリシー違反を理由に回答しなかったものでも回答された例も多くあるため、回答に関する敷居が緩和されているのは事実です。

現状では対話型AIで調べるよりネットで直接調べた方が効率がいい

次に、「ChatGPTおよびDANの回答」と「インターネットでの調べもの」を比較してみます。

どちらも単語や文章を入力すれば求められたデータが出てきますが、ChatGPTおよびDANは簡潔に説明こそしてくれるものの、中身を細かく調べるのには不向きです。

これからアップデートされたり情報をより入念に絞り込めばこの限りではありませんが、現時点では今まで使い慣れているインターネットでの検索の方が使いやすいとの評価が多いです(それでもChatGPTが斬新かつ高性能AIなので一定数の評価を得ています)。

また、ChatGPTおよびDANで情報を入力して、正しい回答が出てこなかった例も出ています。

例えば「お寿司のネタで人気なのはどれですか?」と質問したところ、「鯵(あじ)」と「人」と返ってきました。人はネタですらないため情報に誤りがあるのがわかります。

「お寿司のネタ」という言葉が俗語・造語だと捉えられたか「人気なのはどれですか?」と好みに関する質問だったのとやや日本語を砕いた聞き方にしたのが原因と考えられます。対してインターネットだと「お寿司のネタで人気なの」と検索すれば、該当する情報が記載されているブログやサイトが表示されます。

DANの情報は正確なのか

DANの正確性はChatGPTとほぼ同じで、根本的にはChatGPTが基盤となってチャットが展開されるのが理由です。

情報としてはデータがインターネットに残っている部分に関しては正確かつ確実な情報を得られます。場所を質問した際にはその住所が正しく表示されますし、あらかじめ出す指示が明確であれば、論文形式の文章作成や小説の文章作成にも対応しています。

ただし、現状のDANはChatGPTと比べて情報量が少ない説が出ています。

例を挙げると、DANとChatGPTそれぞれに前述のお寿司の質問を少し変えて「お寿司のネタで人気があるのは?」とそれぞれ聞いてみました。

上記スクショの左側がDANで、右側がChatGPTです。DANは簡潔に紹介されてはいるものの、お寿司で人気のネタの種類がトロ・マグロ・イカ・サーモンと、本当に人気どころしか記載がありません。

逆にChatGPTは人気どころだけでなく10個の人気ネタが紹介されているため、幅広い範囲で何かを調べたい場合に向いているのがわかります。ただし、ネタの中に「ひじき」と寿司のネタでないものが入っていたり、タコ(英語表記はoctopusとsquidで、片方はイカという意味です)が2つ存在したりと、情報が正確でないものも含まれています。

次に「答えがあらかじめ決められている質問」をDANとChatGPTに行いました。

質問内容は「東京タワーはどこにあるの?」で、住所が決められているため答えも自然と割り出せる情報です。DANは「東京都港区にある」としか記載がなく、ChatGPTはその先の芝公園4丁目まで回答があり、どのような場所かの簡単な概要も記載があります。

簡潔な内容としてはDANに軍配が上がるものの完全一致するような正確な情報ではなく、情報の質も加味するとChatGPTの方が優れています。

次に「最新PCの価格はどのくらいですか?」と、回答範囲が広くなるような質問を両者にしてみました。

DANが画像左側で、価格はスペックによって違うとしつつも、「平均」「スペックが高いもの」の2つに分けて価格が紹介されています。ChatGPTは「エントリーレベル」「ゲーミング」「ワークステーション」と3通りで幅広い価格を紹介していました。

いずれも間違った情報を出しているわけではないものの、情報範囲の面でChatGPTが勝っています。

総括すると、情報範囲としては間違いなくChatGPTの方が優れています。ただし、お寿司のネタに「ひじき」を混ぜたり、聞き方によっては「人」と回答が出てくるのを加味すると、正確性は100%とは言えません。

それでも情報の幅が広い方が調べものには役立つため、わざわざDANの命令文を探し当ててDAN化するメリットはそこまでありません(そもそもDANが脱獄である以上利用は推奨できません)。

また、両者とも情報ソースとしての信頼性は高いものの、複雑な質問はおかしな回答が返ってくることもあります。他にも、「〇〇というアニメの〇〇というキャラはかわいいですか」と主観に問いかけるような質問は「私は感情を持たない・主観での判断はできない」と返って来て明確な回答は得られません。

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