iOS12が遂にiPhoneでアップデートできるようになりました。この日を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。
特にユーザーの中で期待値の高かったのが、AR機能でカメラを測りたいところにかざすだけで距離を測ることができるアプリ「計測」。
しかしiOS12アップデートで計測最高の声がネット内を駆け巡っているのかと思ったら、アプリで上手く測ることができないというユーザーの声がちらほらと・・・。メジャー機能が上手く使えない原因はどこにあるのでしょうか?詳細や対処法について下記で徹底解説していきます。
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「計測」はどんなアプリ?
計測はiOS12アップデートより登場した新アプリです。iPhoneユーザーならば、iOS12アップデート後、便利ツールの中を見てみると計測アプリが確認できるはずです。
ただアップデートが上手くいかずデフォルトで入っていなかったユーザーが多かったのか、アップデート解禁の翌日、9月19日のトレンドに計測が登場していました。
計測はiPhoneやiPadをメジャーとして使うことができるアプリで、長さを測りたいものの寸法をすぐに測定できます。
計測の使い方
計測は簡単に使うことができます。まずアプリを開くと画面のような表示が出ます。
明るさが足りないので表示されていませんが、十分な明るさがあれば画面中央に丸いアイコンが出てきます。真ん中に小さな白丸があるので、計りたいものの端をそれに合わせて、+アイコンをタップします。
後は対象をどこまで測るか選びます。計測したいもののゴールを選び、もう一度+ボタンをタップすることで、長さが分かります。
長方形のものであれば、長さを測らなくても画像のように自動で枠に収めてくれるので、それで+ボタンをタップするだけで縦横の長さが表示されます。
水準器で角度を測ることもできる
計測と水準器を切り替えることができます。水準器では角度を測ることができます。
○が2つでてきて、デバイスを動かすと画面中央の角度が変わります。デバイスの傾きで角度を計測しているようです。
ただ現時点ではとても使いにくいので、あまり実用的ではありません。アップデートを期待しましょう。
何センチまで測れる?
公式などでもどれくらいの長さが計測できるのか確認できなかったので、実際にiPhoneを持って調べてみました。結果的に分かったことは、それほど大きなものが測れるわけではないということです。
なぜなら、アプリで計測するためには測りたいものの表面をアプリが把握しなければなりません。例えば山が何メートルあるか調べたいとか、表面をアプリが測定しようにも時間がかかりすぎてしまって現実的に測定が不可能なのです。
ちなみに一軒家にアプリを向けてみてもいつまでも「計測する近くの表面を探す」画面から切り替わりませんでした。
2メートルくらいまでなら測れましたが、それ以上になるとアプリがいつまでも表面を探すことができず、現実的に測ることができないという感じでした。
計測が上手く使えない原因と対処法
アップデートが上手くいっていれば問題なく使えるはずなのですが、使えないユーザーは一体どこに原因があるのでしょうか。
対象機種ではない
計測が使えるのはiOS12対象機種かつARKitがサポートされている機種のみです。対象機種でない場合、使うことができません。
両方をサポートしているのはiPhoneならば、iPhone 6sと6s Plus、iPhone SE、iPhone 7と7 Plus、iPhone 8と8 Plus、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRになります。それ以外の機種では残念ながら使えません。
アプリ起動時、iPhoneを動かす必要がある
アプリを起動した後、すぐに計測が可能になるわけではありません。iPhoneを動かしてください、というアプリからの指示があります。
ARなので、画面を動かすことで周囲の状況を把握する必要があるからです。アプリが周囲の状況を把握するまでにある程度時間がかかってしまい、iPhoneを動かすのを辞めてしまう人がいます。
ちょっと動かして何の反応もなかった場合、バグではなく動かす時間が足りません。もう少し動かせばアプリは問題なく計測できるようになります。
誤差はあるものとして使う
iOS12の新機能「計測」
長さを測るときは、カメラを被写体と垂直かつ水平移動させると誤差数mmレベル
水平移動させないと遠近の差分でどんどん狂っちゃうからネ pic.twitter.com/1ugAZBjeNO— 鰤 -ぶりっつぇん- (@BLi_TZen) September 17, 2018
昔からARで長さを測るアプリはありましたが、酷いものでとても使い物になりませんでした。しかし計測アプリは直線であればほぼ間違いなく測れますし、優秀なアプリです。
ただそれでも誤差が生じるときがあります。まだ技術的にそこまで確実なものは無理なのです。
なので仕事など間違いの許されないところで使うのは辞めて、普通のメジャーを使いましょう。家具のサイズなどをざっくりと測るときにはとても役に立つので、測定結果がアバウトでも許される場面で活用しましょう。