インスタが有料になるのは本当なのかや無料で利用出来なくなるのか徹底解説


2023年2月19日、インスタで月額有料サービスが試験的に導入されることが発表されました。

本記事では、インスタが有料になるのは本当なのか、今後無料で利用出来なくなる可能性はあるのかについて解説していきます。




インスタとFacebookで月額有料サービスを試験的に導入することを発表

アメリカのIT大手のMeta社は、2023年2月19日にインスタとFacebookで月額制の有料サービス「Meta Verified(メタ・ベリファイド)」を試験的に導入することを正式に発表しました。

月額料金は11.99ドルからで、有料会員になれば誰でも認証マークの取得が可能になります。

近年、Meta社は広告収入の低迷で業績が伸び悩んでいることから、収入源を増やす目的で有料サービスの導入を決定したのではないかと考えられます。

まずは、オーストラリアとニュージーランドで試験提供を始め、今後は他の国でも段階的に提供を始める予定になっています。

インスタの月額有料サービスの詳細

インスタの月額有料サービスの詳細について解説していきます。

有料会員になれば認証マークを取得できる

インスタの月額有料サービスの会員になれば、認証マークを取得することが出来ます。

認証マークとはアカウントが本物であることを証明するもので、認証マークを取得したアカウントにはユーザーネームの横に青いチェックマークが表示されます。

これまでは認証マークは、著名人・公的機関・企業・ブランドなどの有名なアカウントしか取得できませんでした。

しかし、月額有料サービスの提供が始まれば、一般人でもサービスに加入するだけで認証マークの取得が可能になります。

なりすまし防止や投稿のリーチを増やせるメリットも

インスタの月額有料サービスに加入したユーザーには、認証マーク取得のほかにも以下の特典が与えられます。

有料サービスの特典

  • なりすましアカウントからの保護強化
  • 検索、コメント、おすすめ上での投稿のリーチ拡大
  • 独自の方法で自分を表現する独自の機能

「なりすましアカウントからの保護強化」とは、有料会員のなりすましアカウントが作成されてもすぐに対処できるよう、Meta社が積極的に監視を行ってくれるサービスです。

また、有料会員の投稿は検索・コメント・おすすめ上に表示されやすくなり、他のユーザーに閲覧してもらいやすくなるため、ビジネスとしてインスタを利用している方やフォロワーを稼ぎたい方にとって嬉しいサービスとなっています。

利用料金は月額月11.99ドルから

インスタの有料サービスは、ウェブ版だと月額11.99ドル(日本円で約1,600円)で販売される予定になっています。

iOS版・Android版のアプリから加入した場合は、アプリストアへ支払う手数料がかかってしまうためか、月額14.99ドル(日本円で約2,000円)とウェブ版よりも高めに設定されています。

サブスクリプション(継続購入)のサービスなので、自分で解約手続きをするまで契約は自動的に更新されます。

有料サービスに加入するための条件

インスタの有料サービスは、以下の3つの条件を全て満たしているアカウントのみ加入できます。

加入条件

  • 18歳以上であること
  • 一定の基準に達しているアクティブなアカウントであること
  • 政府から発行された顔写真付きの身分証明書を提出できること

18歳未満のユーザー・一定の基準に達していないアカウント(全くログインしていないアカウント・投稿数が少ないアカウントなど)は加入できません。

政府から発行された顔写真付きの身分証明書とは、主に以下の身分証明書のことを指します。

顔写真付きの身分証明書

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 住民基本台帳カード(顔写真付き)
  • パスポート
  • 在留カード

学生証や社員証などの公的ではない身分証明書や、顔写真が付いていない身分証明書は利用できません。

身分証明書とアカウントの名前・写真が一致しないと認証されない

インスタの有料サービスに加入する際に身分証明書の提出を求められますが、アカウントのプロフィール名と写真と一致する身分証明書を提出しなければなりません。

名前・写真が一致していることが確認されれば、有料サービスの特典を受けられるようになります。

ただし、本人確認完了後は再度本人確認の申請を行うまで、プロフィールの内容を変更できなくなるので注意が必要です。

日本でのサービス提供時期は未定

インスタの月額有料サービスは、まずオーストラリアとニュージーランド限定で試験的に導入されます。

今後、他の国でも段階的に提供を開始するとしていますが、日本ではいつ提供が始まるのか具体的な日付はまだ分かっていません。

今後インスタは無料で利用出来なくなるのか

2023年2月19日、インスタで月額有料サービスが試験的に導入されることが発表されましたが、今後インスタは無料で利用出来なくなる可能性はあるのかについて解説していきます。

インスタが完全に有料化される可能性は低い

インスタで月額有料サービスが導入されることが発表されて以降、「今後インスタが完全に有料化されるのでは?」「無料で利用出来なくなるのでは?」といった懸念の声も上がっています。

しかし、インスタの全ての機能が完全に有料化される可能性はかなり低いと考えられます。

これはTwitterやFacebookにも言えることですが、インスタが世界中で多くのユーザーに利用されるようになったのは、会員登録や利用にお金がかからないことが大きく影響していると言えます。

わざわざお金をかけてでもSNSを利用したいというユーザーは少数なので、もしインスタが完全に有料化されることになったら、退会して他の無料のSNSに逃げてしまうユーザーが続出することが予想されます。

インスタを利用するユーザーが減れば、その分広告収入も減ってしまいます。有料化によってユーザーからの課金で新たに収入を得られるかもしれませんが、それよりも広告収入が減ってしまえば元も子もありません。

したがって、Twitterと同様に基本的な機能はこれまで通り無料で、追加機能を利用したいユーザー向けに有料サービスを提供するという形で運営していくのではないかと予想されます。

有料範囲が拡大する可能性は十分に考えられる

インスタが完全に有料化される可能性は低いと考えられますが、有料範囲が拡大する可能性は十分にあります。

有料サービスの導入が発表された時点では、「認証マークの取得」「なりすましアカウントからの保護強化」などの特典が受けられることが分かっていますが、これまで無料で利用出来ていた機能を引き続き無料出来るのかについては今のところ分かっていません。

有料範囲が拡大され、これまで無料で利用出来ていた機能が有料会員限定の機能になる可能性もゼロではないので、今後のインスタの動向を見守っていきましょう。

有料化に伴ってインスタとの連携に問題が発生する恐れも

インスタのアカウントは、Facebookや外部サービス・アプリと連携することが出来ます。

しかし、有料化に伴う仕様変更によって、「連携時に一時的なエラーが生じる」「これまで連携出来ていた外部サービス・アプリと連携出来なくなる」といった問題が発生する恐れがあります。

Twitterでは、API有料化の仕様変更による影響で一部の外部サービス・アプリとの連携が出来なくなりました。

インスタでもTwitterと同様の問題が発生する可能性は十分にあるので、インスタのアカウントを他のサービス・アプリと連携させている場合は、「他のログイン方法を設定しておく」「インスタの連携を解除しておく」など対策を取っておくと良いでしょう。

ユーザーの反応次第では有料サービスの導入自体が見送られるかもしれない

今回発表されたインスタの有料サービスの導入は、あくまでも試験的なものでまだ正式に導入されるかどうかは分かりません。

まずはオーストラリアとニュージーランドで導入、他の国でも段階的に導入される予定になっていますが、そこでユーザーから批判的な意見が多数上がれば、有料サービスの導入自体が見送られる可能性もあります。

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