今回は、仮想通貨のチェックに欠かせない「CoinMarketCap」の操作方法・グラフの見方などを解説していきます。
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コインマーケットキャップとは、仮想通貨のチャート、価格情報、出来高など、仮想通貨に関する値動きを中心とした情報を簡単に得ることができるサービスです。
上の画像はホーム画面です。ホーム画面には、ランキングが並んでいますね。
左から、Name、Market Cap、Price、などと並んでいますが、各項目をタップすると、その項目の大きい順、小さい順にソートすることができます。
例えば、「Price」をタップするとその順番に仮想通貨が並び替えられます。
- Name→仮想通貨の名称
- Market Cap→時価総額
- Price→価格
- Volume(24h)→出来高。売買された仮想通貨の総額
- Circulating Supply→現在の供給量
- Change(24h)→24時間前と比較した変動
- Price Graph(7d)→7日間の価格グラフ
仮想通貨初学者の方は、その言葉の意味ではなく、その数値がどんな意味を持つかの理解がオススメです。
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MarketCapとは
MarketCapとは、時価総額を指します。CapはCapitalizationの略ですね。
- MarketCap(時価総額)=Price(価格)×Circulating Supply(供給量)
大事な式です。簡単ですね。供給量とは、市場に出回っているコインの量を指します。なので、出回っている量に価格をかければ、時価総額が出ますね。
時価総額の意味は、直接的には価格と供給量が高い・多い、という意味なのですが、それほどその通貨に対する信頼が厚いとも言えます。ただし、仮想通貨の特性をしっかり理解していないと、この指標をうまく活用できません。
確かに、時価総額は「それだけその通貨にお金が流れている」と解釈できますが、安定していない通貨の価格は千差万別です。さらに、主要な仮想通貨は発行上限がそもそも決められています。例えばNEM(XEM)に関しては、すでに上限である90億NEMまで発行が終わっています。これ以上増えることはありません。
ちなみに、2018年2月5日時点でのMarketCap(時価総額)ランキングはこのようになっています。
Priceとは
Price(価格)とは、仮想通貨1単位の値段です。これは仮想通貨の動きで1番注目されているものなので簡単と思います。
現状、基本的に主要な仮想通貨はBTC(ビットコイン)と連動したような動きを見せます。
仮想通貨の値動きの原因として主要なものは以下の通り。
- 各国の仮想通貨に対する姿勢の言及・発表(規制など)
- 大手取引所の上場・上場廃止
- ハードフォーク
- 大規模な盗難・事件など
- 公式の発表
- 企業との提携発表
ただし、これらの値動きは主要なもののため、中堅コインや、いわゆる草コインはまた別の動きをします。草コインは時価総額が少ないため、大金持ちのグループが簡単に価格を操作できてしまう、という側面もありますね。
Volumeとは
Volume(出来高)とは、仮想通貨が取引された総額を表します。
Volume(出来高)が大きいほど、取引が活発に行われている、という解釈で問題ありません。逆に、Volume(出来高)が少ない場合は、取引が少なく、注文してもすぐに約定できる可能性が少ない、といったリスクもあります。
こちらが2018年2月5日のVolume(出来高)ランキング。やはりビットコインが1位ですね。
ただ、ここで考えたいのは、Volume(出来高)の大きさが意味するところです。
- 値上がりを期待して買われている
- 値下がりだと思い買われる
- 他の仮想通貨を買うために買われている
- 支払手段として使われている
例えば、海外の取引所であれば、日本円での入金ができません。大抵の場合、BTC(ビットコイン)をどこかで購入して、それを送金する形となります。そのため、BTCの取引量が大きい、と考えられます。
ちなみにこれがここ半年あたりのBTCのVolume(出来高)です。
Circulating Supplyとは
Circulating Supplyとは、現在の供給量を表します。
供給量については、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
というのも、供給量は単なるそれぞれの「枚数(量)」をその通貨単位で表したもので、これを見るぐらいであれば時価総額を見たほうが良いでしょう。
Change(24h)
24時間前と比較した価格の上下変動です。
こちらは「Change(24H)」の順番に並び替えた図。仮想通貨全体が下落していますね……。2018年2月5日のものです。一応、24時間での変動が高い(大きい)順番に並ぶはずなんですが、プラスのものがそもそも2つしかありません……。
編集後記
今回は、コインマーケットキャップの見方・使い方を解説しました。仮想通貨市場において、各通貨の値動き、取引高などをチェックすることは非常に有用ですね。
次回は各通貨ごとのデータの閲覧方法を解説します。