本日の深夜(翌4日の午前2時)にAppleの「WWDC 2019 キーノート」が開催され、新しいOS発表などが行われる予定です。
その中でも特に注目があるのは「iTunes」のサービス終了の噂。この噂が本当なのか。そしてこの噂が立つ根拠とiTunesが無くなったらどうなるのかなど、様々な観点で気になる部分を徹底解説します。
コンテンツ
iTunesが終了するかもしれない
6月3日(日本時間6月4日)の「WWDC 2019」で詳細が発表される噂
本日の深夜、「WWDC 2019 キーノート」にてAppleの公式がされる予定です。
この発表会はiOS,MacOS,WatchOSなどのソフトウェアに関する次世代バージョンの発表などが行われる開発者向けの発表会です。
開催日時
日本時間6月4日 午前2時からスタート
現地時間に合わせて行われるため、深夜になってしまいますが毎年注目されているAppleのイベントです。
私たちに馴染みのあるデバイスの新OSの発表の詳細も期待されますが、今回のWWDCで特に注目されているのが「iTunes」に関する発表です。
音楽管理やデジタル販売を行うストアを備えたサービスのiTunesですが、もしかすると「無くなってしまうかもしれない」という噂が立っています。
まだApple側からの公式発表は一切行われていないため確実性はありませんが、本当にサービスが終了するのではと世界中で話題になっています。
それでは、実際にiTunesが終了した場合、Appleユーザーの今後と考えられる影響、そして噂が立つ根拠などを次の項目から詳しくご紹介します。
ダウンロード販売からストリーミング方式への移行
iTunesの主要サービスは音楽のデジタル配信サービス「iTunes Music Store」です。
iTunesが登場する以前は各自で購入したいアーティストのCDを買いに行く、レンタルをしてパソコンを用いて再生機器に音楽を入れるのが一般的でしたが、iTunesの登場以降人々の音楽スタイルは激変します。
いつでも、どこでも、その場で音楽をワンタップで購入ができる時代の先駆けとなったのがiTunes Music Storeのデジタル配信。
世界中のほとんどの様々なアーティストの曲を欲しいときに購入できるのは画期的でした。
しかし時は流れ、iTunesを取り巻くデジタルコンテンツ業界の流れが変わります。
ポイント
ストリーミングサービス(配信サービス)の登場です。
iTunesは映画やテレビ番組の「動画」販売も行っていましたが、映像配信サービスや大手通信販売サイトの会員特典としての映像配信サービスなどの台頭、そして音楽の聴き放題サービスの開始により、ユーザーは「音楽を購入する」という消費活動が少なりました。
定額払いで数千~数万に及ぶコンテンツを好きなだけ観れる・聴くことができるこのサービスは世界中の人に受け入れられ、今では一般的になりつつあります。
そして2015年6月30日「Apple Music」のサービスが開始され、販売されているiTunes Storeの曲を聴き放題(一部楽曲は除く)のこの新サービスはAppleユーザーの間でも好評になりました。
今では標準の「ミュージックアプリ」に搭載されているほどです。
このような流れからiTunesのデジタル販売の撤退の“きっかけ”になったと考えられます。
デジタルミュージックを購入したい場合はどうすればいい?
全員が全員ストリーミングサービスを望むとは言えません。
従来通りデジタルコンテンツを購入して残しておきたいという考えを持っている方は、どうするればいいのでしょうか。
もしこの憶測が本当だった場合の対処法はこちらになります。
対処法
デジタルコンテンツを取り扱うサイトで購入する
大手通信販売サイトでもデジタルコンテンツを扱っています。
もし手元に残したくなった場合は、そのようなサイトで購入する形になりそうです。
ミュージックアプリがリニューアルされ、iOS13からはパソコンを介さずにミュージックライブラリ直接追加や編集などを行えるようになるかもしれません。
「ミュージック」「TV」「ポッドキャスト」の3アプリがそれぞれ独立?
iTunesの終了後、それぞれのサービスに合わせてアプリが独立するのではないかと予想されています。
ポイント
- 「ミュージック」:CD/DL購入楽曲の再生とApple Musicの利用
- 「TV」:購入動画の再生と動画配信サービス「Apple TV+」の利用
(「Apple TV+」は今秋開始予定) - 「ポッドキャスト」:従来通りか
これらのアプリは元々標準アプリとして搭載されているため、「アプリが増える」という認識というよりかは、Tunes Storeアプリが消えるかもしれないので「アプリが1つ減る」という認識が正しそうです。
具体的にいつからになりそう?
もしiTunesのサービスが終了するとしたらいつになるのでしょうか。
予想される時期は...
新iPhoneが発表される「Apple Special Event」が行われる9月中
新iOSの配信に合わせてアップデート、iOS13のリリース日になるかもしれません。
現在のiOS12は発表会当日にリリースされたため、この説が濃厚です。
iTunesが終了する噂が立った根拠は
SNSの「iTunes」公式アカウントがこれまでの投稿を削除
5月末あたりにFacebookやInstagramのiTunes公式アカウントのすべての投稿が突然削除されました。
実はアメリカのメディアが5月上旬に「iTunes終了の噂」を伝えており、突然のSNS投稿削除によって現実味を帯びました。
Apple Musicは強制加入になってしまうのか
iTunesの終了に伴い、ミュージックアプリに集約されるという噂があるということは「Apple Music」の利用が強制的になるのではないかと思ってしまいます。
しかし、ユーザー全員の強制加入は起こらないでしょう。
従来通りCDから取り込んだ音源や購入したコンテンツの再生ができ、Apple Musicは従来通り加入者のみが利用するという形になると考えられます。
音楽管理や購入したものはどうなる?
iTunes Storeで購入したものはそれぞれのアプリに引き継がれる
もちろんですが、iTunesで購入したコンテンツは引き続き使用できます。
お金を払ったのに使用ができなくなってしまうのはあり得ませんし、仮に何かしらのはずみで端末内からデータが消えたとしても再ダウンロードなどの処置はできるようになっています。
ただし、可能性は低いですが、アプリのリニューアルなどによってコンテンツの再ダウンロード作業を行わなければならないことが起きるかもしれません。
パソコン版のiTunesも使えなくなるの?
CDで取り込んだりライブラリの編集を行うパソコン版の「iTunes」ソフトが存続するのかという点ですが、おそらくこのまま残るのではないかと思います。
iTunes Storeが利用できなくなっても、引き続き音楽の取り込みや音楽の管理、iOSデバイスのバックアップといった管理はiTunesのソフトで行えると考えています。
もしくは、Appleが新サービスとして新たな管理ソフトの提供も考えられます。今夜の発表を待ちましょう。
バックアップは必要?
サービスの移行に伴い、バックアップが必要になるのかという点ですが、基本的には必要がないと思われます。
購入履歴はそのまま引き継がれるため、万が一端末からコンテンツが消えても、購入したコンテンツは再ダウンロードできるようになっています。
ただ、普段からデータのバックアップは取っておくと、いざという時に最悪な事態を避けられますのでやっておくことをおすすめします。
App Storeに関しては従来通り
App Storeについて言及はないため、従来通り独立して存続されと思います。
コンテンツの購入や再ダウンロードも変わらず行えるほか、UIのアップデートなどが行われるかもしれません。
発表は明朝になるので続報を待とう
現段階では憶測になってしまいますが、様々な根拠を踏まえた上での予想になります。
詳細は今夜の午前2時と遅くなってしまいますが、明日の朝には確実な続報が入ります。