日本郵便を騙った偽サイトから詐欺メールが来ると話題になっています。
「配送料110円でiPhone12を貰える」のような口説き文句がありついクリックしたくなりますが、詐欺なので相手にしないようにしてください。
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「配送センターにあなた宛ての荷物が(1)つ保管されています」のメールが来る
メールの件名が「配送センターにあなた宛ての荷物が(1)つ保管されています」というメールが来ることがありますが、これは詐欺メールです。
日本郵便や他の宅配業者も荷物の保管連絡は自分の住所宛てにしてくるため、荷物受け取りに慣れている人ならまず引っかからないタイプの詐欺です。
昔からあったフィッシング詐欺の1種
「配送センターにあなた宛ての荷物が(1)つ保管されています」のメールのメッセージが上記赤枠ですが、ところどころおかしい部分があります。
日本語的なおかしさこそありませんが、まず荷物が届けられただけなのに「おめでとうございます」と記載があるのがおかしいです。他にも、送付されているバーコードと記載された文字列が本来のバーコード形式(QRコードの間違いの可能性あり)でないのも怪しいポイントです。
送付元は「日本郵便(JAPANPOST)」と記載されていますが、元々日本郵便は詐欺メールに関する注意書きを公式サイトに残していて、以前にも頻繁に日本郵便を騙るフィッシングメールが出回ったこともあります。
今回のメールもその類のメールで、自分からアクセスしないようにしてください。
「iPhone12」「配送料110円」等の誘い文句に注意
「配送センターにあなた宛ての荷物が(1)つ保管されています」のメールがいつもと違うのは、荷物を受け取らせるためのメールではなく「iPhone12が当たった」とにおわせるメールである部分です。
荷物情報の中にiPhone12と記載があり、さらに配送料は110円です。つまり、110円でiPhone12が手に入るかのような文面に見えます。
本当なら魅力的な話ですが、これもユーザーを引っかけるためのフィッシングの一環に過ぎません。むしろ、iPhone12が110円で手に入るといううさんくさい話を信じない人は多く、ユーザーが警戒するようになっていました。
個人情報入力で情報を騙し取られる
日本郵便の偽サイトからのメールは、「110円を払わせて情報を入手する」目的で作られています。
この110円の支払い方法が問題で、例えばキャリア決済の場合ならパスワードを奪われ、クレジットカード支払いの場合はカード番号を盗まれてしまいます。
この情報さえあれば実際にスマホ端末やカードを持っていなくてもインターネットショッピングができるため、詐欺で不正にクレジットカードやキャリア決済を使われて、多額な請求が来る可能性が高いです。
他にも自分の個人情報や端末情報が盗まれる可能性もあり、スマホや各種サイトを乗っ取られる恐れもあります。
メールアドレス、SMS両方から来る可能性あり
「配送センターにあなた宛ての荷物が(1)つ保管されています」のメールはEメールやGメールで多く発生していますが、上記画像のようなSMSでも来る可能性があります。
SMSで来た場合は文面こそ違いますが、自分宛てに荷物が来ていることを示す文章は記載されています。ちなみに、赤枠のURLの部分にjppostと記載されていますが、日本郵便は「japanpost」と略さずに最後まで名称がURLに含まれているので、「違うサイト」だとわかります。
SMSから類似内容のメッセージが来た場合も、リンクにアクセスしないでください。
日本郵便の偽サイトからの詐欺メール対処法
「配送センターにあなた宛ての荷物が(1)つ保管されています」と記載があるiPhone12を貰える詐欺メールが来た場合の対処法も紹介していきます。
「開かない」「相手にしない」が大前提で、情報を入力するのは絶対にNGです!
メールの中のリンクは絶対に開かないように
詐欺メールのほぼ全てに該当しますが、メールの中に偽サイトへのURLが記載されていたり、メール内のボタンから偽サイトにアクセスできる仕様になっています。
偽サイトに入るだけなら問題ないタイプの詐欺メールもありますが、中には「偽サイトにアクセスしただけで情報が抜き取られる恐れがあるサイト」があります。詳しくは下記を参考にしてください。
コカ・コーラを騙る「コカ・コーラ福祉基金」という詐欺URLがLINEで来た場合の対処法を徹底解説
そのため、メールの文面だけ見て詐欺メールかどうかを見分ける必要があります。少なくとも「iPhone12が貰える」といった身に覚えのないけどお得に感じるメッセージは相手にしないように心がけてください。
開いても情報を入力しない
万が一好奇心に負けてサイトを開いてしまったとしても、そのサイトで記載が求められる個人情報の入力さえ行わなければ、高額請求や端末の乗っ取り等、重大な被害には遭わない可能性が高いです。
入力が求められる情報には、電話番号や住所、氏名、クレジットカード番号、キャリア決済のパスワード等がありますが、いずれも入力しないようにしてください。
クレジットカード、キャリア決済のパスワードは自分のカードや端末が不正利用されて高額請求の元になりますし、電話番号や住所も大切な自分の個人情報です。
また、サイトを開いた瞬間に「ワンクリック詐欺」に遭う可能性もあります。
詐欺かどうか見分けがつかない場合
例えば、「本当にiPhone12をインターネットで購入した」「懸賞に応募した記憶がある」等で、詐欺か本当に貰えるのか見分けがつかない場合があります。
チェックしたい項目
- 商品購入時に送られる荷物追跡の番号で荷物追跡
- そもそも日本郵便から商品が発送される予定なのか
- 代金を支払ったか(代金を支払ったのに110円の配送料がかかるケースがおかしいため)
- サイトにアクセスして個人情報を記載する項目があるか(購入したのなら記載済みのはずです)
本当にiPhone12を購入して、詐欺メールかどうか見分けがつかない場合は、そのメールは一旦信じず、「商品購入時の情報」をもとに判断してください。
例えば、商品発送予定の日時は商品購入時に自分で決めるもので、サイトから荷物の追跡番号を貰っています。自分の荷物がどこにあるか、メールに頼らず自分の目でチェックするのをおすすめします。
メールからサイトにアクセスして、余計な個人情報の入力が求められていた場合も、一旦そのメールは詐欺だと考えて問題はありません。
情報を入力してしまった場合
万が一詐欺サイトだと気づかずに個人情報を入力してしまった場合は、下記の対処が必要です。
情報入力後の対処法
- 電話番号の変更、クレジットカード会社への連絡
- 端末が乗っ取られた場合は警察へ通報
- 念のため各種SNSのパスワードも変更しておく
- 機内モードにして端末を強制的にインターネットから遮断
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情報を入力してしまった場合、その情報はまず間違いなく盗まれて悪用されると考えて構いません。そのため、入力してしまった情報に関係のある会社に連絡をしてください。
カード番号を入力したのならクレジットカード会社へ、電話番号を入力したのなら各種スマホキャリア店へ相談するのをおすすめします。
少しでも行動が遅れるとその分詐欺に遭う可能性が高くなるので、「詐欺かもしれない」と思ったら早急に行動するのがポイントです。
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