新型コロナによる外出自粛期間が解禁され、東京都内でも段階に分けて様々な施設が解放されるようになりました。東京都では、自粛の反動で人が集まりやすくなるため、来るべき時に備えて「東京アラート」という体制を準備しています。
今回は「東京アラート」について詳細と発動されないのか、意味はあるのかを徹底解説します!
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東京アラートとは
東京アラートとは、緊急事態宣言解除後に、東京都が独自で出したコロナ警戒体制の1つです。2020年5月15日(金)に、東京都知事である「小池百合子」さんが示しました。
この東京アラートは、東京都が定めた独自の緩和目安を超えた場合に発令されます。
発令基準
発令基準
- 1日あたりの新規感染者が20人未満
- 新規感染者に占める感染経路不明の割合が50%未満
- 週単位の感染者増加比が1未満
上記の3点が発令基準となっていますが、実際には基準を超えていても発令をしないこともあります。
発令をしない場合、入院中の患者数と陽性率などを見て、専門家の判断を踏まえたうえで慎重に判断を行っています。
発令時の知らせ方
ポイント
レインボーブリッジが「赤色」に店頭で発令合図
発令時は東京にある「レインボーブリッジ」の色で知らせます。
発令時にはマスコミ等の力も利用して、全国民に東京アラートが発令されたことが知らされるという仕組みです。
東京アラートは発令されないのか
5月30日 | 6月2日 | |
新規感染者 | 13.4人 | 34人 |
感染経路不明 | 53.2% | 35.2% |
感染者増加比(週) | 2.29 | - |
2020年5月30日時点で発令基準を超えていたにも関わらず、東京アラートは発令されませんでした。基準を設けているにも関わらず、東京アラートが発令されなかったため、どうして発令されないのかという声が非常に多く出てしました。
さらにこの時、東京アラートが発令されなかったことに関しての説明は一切ありませんでした。
2020年6月2日(火)現在、東京都内では新たに34人の感染者が確認されており、今回も東京アラートの発令は無いのかと、疑問の声が上がっています。
発令準備段階
2020年6月2日(火)現在、残念ながら東京アラートの基準値を超えてしまったということで、今回は発令準備段階に入っています。
現在では東京アラートを発令する方針に固まっていて、同日「21時30分」に都議会終了後、都の対策本部議会で決定次第、小池都知事からの説明されることになりました。
発令されたらどうなる?
東京アラートが発令された場合、初期段階では警告のみです。アラートが発令され、レインボーブリッジが赤く点灯された際は、不要不急の外出を避け、感染拡大を個人で防止するようにしてください。
東京アラートが出ても感染者が増加傾向にある場合は、再び緊急事態宣言の発令や外出自粛要請を出さざるを得ない状態となってしまいます。
休業要請目安
東京アラートが発令され、なおも感染者数が増え続けた場合、再度各商業形態に「休業要請」が出される可能性があります。
休業要請目安
- 新規感染者数50人以上
- 感染経路不明の割合50%以上
- 感染者増加比率2以上
東京アラートが発令後も自粛をせず感染者が増えた場合、休業要請が出て5月のように外出自粛要請が出てしまうので注意する必要があります。
休業要請の緩和
東京では2020年6月2日(火)現在、東京の休業要請緩和ステップは「ステップ2」となっています。
ステップ0 | ステップ1 | ステップ2 | ステップ3 | |
博物館・美術館・運動施設・学校 など | × | △ | 〇 | 〇 |
塾・劇場・集会場・生活用品販売店以外の店舗 | × | × | 〇 | 〇 |
漫画喫茶・パチンコ・ゲームセンター・遊園地 | × | × | × | 〇 |
飲食店 |
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接待を伴う飲食店・ライブハウス・カラオケ・ジム | × | × | × | × |
イベント | × | 50人まで | 100人まで | 1,000人まで |
東京都の休業要請は、このような段階分けで緩和されていきます。現在は感染者数が増加の傾向にあるため、ステップが1つ手前に戻ってしまうなども十分に考えられる状況です。
基本的には2週間ごとにデータを見ての判断となるので気を付けましょう。
東京アラート発動宣言
ポイント
レインボーブリッジと東京都庁が23時から赤色に点灯される
2020年6月2日(火)21:30分頃、東京アラート発動宣言が小池都知事によって行われました。
これに伴い「3密」のリスクを避け、手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスの確保を呼び掛けています。