インスタが2021年3月16日に「自分をフォローしていない18歳未満ユーザーと成人ユーザー間でDMを禁止する」機能を発表しました。
今までは成年未成年関らずブロックさえされていなければDMできましたが、今後は未成年を中心にDMで連絡を取れなくなる可能性が高くなります。
インスタでフォロワーでない未成年に成年がDMを送れなくなる
https://twitter.com/instagram/status/1371865715297284097
インスタが未成年がネット犯罪に巻き込まれない・被害者にならないための取り組みとして、成年が未成年（18歳未満ユーザー）とDMできなくなる機能の実装を発表しました。
他にも、未成年側は非公開にすることを推奨するメッセージや、一度にたくさんの未成年ユーザーをフォローしている不審なアカウントへの警告も同時に対策として取り入れています。
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DM制限の内容
DM制限の内容について見ていきましょう。
一番話題になっているのは成人が18歳未満にDMを送れなくなることですが、成人側だけでなく18歳未満のユーザーもユーザーに合わせて対処できるようになっています。
成年がフォロワーでない未成年にDMを送れない通知の実装
DM禁止機能が実装された場合の成人側のインスタについてですが、フォロワーでない未成年（成年側がフォローされていない場合）にDMを送ろうとすると「送信できない」という内容の通知が来ます。
フォローしてしまえばDMを送ることは可能（ただしその後未成年側が新機能を使って制限をかけてくる可能性あり）なので、実質「TwitterのDM（フォロワー以外とDMできるか設定可能）」のようなものだと考えてください。
未成年が犯罪に巻き込まれる可能性が高いのはプライベート性が高いメッセージなので、2人しかわからない内緒話を行える環境であるDMに規制をかけて未成年を守るスタンスです。
未成年側にも不審アカウント相手に連絡に慎重になる旨の通知が来る
成人側はこの新機能に対処することが可能で、「未成年をフォローした後にDMでコンタクトを取る」ことで今まで通りDMできます。
そのため、成人側がDMを送れないようにするだけでは対処不足ではあります。未成年側も「この人は危険かもしれない」という危機懸念を持たせるため、フォローしている成年とDMしている場合でも別途通知が来る機能も同時実装されています。
通知の内容はその不審なユーザーとの会話を中断させるか「ブロック」「制限」「報告」の3つから選んで、そのユーザーと連絡できないようにするのが目的です。未成年側がブロックや会話中断を使えば、そのユーザーに限りますがコンタクトを遮断できます。
ここで言う「不審アカウント」の基準ですが、例えば大量に未成年アカウントをフォローしたり過去に報告を受けたブラックリストに載っているような安全性の欠けるユーザーのことです。
「非公開アカウント推奨」も未成年側にて実装
未成年側に「アカウントを非公開にする」よう促す通知も実装されます。
アカウントを登録する際に最初に生年月日の入力がインスタでは求められていますが、その際18歳未満だと入力した場合、アカウントを非公開にするよう推奨されます（強制ではありません）。
この時に非公開にしない場合は後々インスタを使っている中で非公開のメリット等を通知して、未成年ユーザーのアカウントを非公開にしてフォローされていない成人からツイートを確認できないようにすることを目論む取り組みの一貫です。
この非公開の通知に関しては設定等で消すことができるようになる可能性もありますが、インスタが18歳未満を守る取り組みを強化する関係上、絶対に消せないように設定されるかもしれません。
DM制限は未成年を守るための取り組み
インスタをはじめとするSNSで危険視されているうちのひとつが「未成年が成人から騙されたり犯罪に巻き込まれること」です。
よくあるのが男性ユーザーが18歳未満の女子ユーザー相手に児童ポルノに関連する写メ等を求める事件で、まだ人生経験が浅い18歳未満なら公序良俗に反する話題にも積極的に乗ってくれる可能性があることを利用した犯罪です。
これらの引き金となっているのがSNSの「個別チャット（DM等）」で、このDMに制限をかけて少しでも犯罪を未然に防ぐ、傷つく未成年を少しでも減らすのが、今回実装した多くのDMや非公開に関する機能の目的です。
今後も成年と未成年とでコミュニケーションが取りづらくなる
こちらはまだ実装されていませんが、「成人アカウントのおすすめに未成年アカウントが表示されなくする」「リール・発見のタブで未成年の投稿が表示されなくする」等の機能もインスタが実装する予定です。
もちろん健全な成人アカウントなら問題はありませんが、例えば未成年ユーザーをたくさんフォローして公序良俗に反するDMを多く送信している成人ユーザーは危険度が高いため、未成年に近づけないようにする機能や工夫は必要です。
今まで通りに未成年と接していた場合、いつの間にか運営から不審ユーザーとみなされて未成年と関われなくなる可能性も考えられます。
どのような人がDMを送る時点で送れないと警告が来る？
どのようなユーザーが運営から「不審・危険な成人ユーザー」としてみなされるかですが、まずは「未成年アカウントを一度にたくさんフォローしようとしたか」です。
これはインスタが実際に公表した情報なので間違いはなく、インスタがユーザーの動向をチェックする、未成年と思われるユーザーをフォローしてDMを送っているかをチェックする等のツールを開発した可能性があります（どのようなアナグラムで不審アカウントと認識するかの具体的な内容は非公表です）。
逆に未成年ユーザーも生年月日を偽れば簡単に成人ユーザーになりきることが可能ですが、未成年ユーザーに関しては「インスタの機械学習」でユーザーの投稿やコメントからユーザーの年齢を予測することで対処します。
例えば、制服の写メ等を上げていたらその時点で18歳未満だと運営が認識して、成人ユーザーからのDMを防止する可能性もあります。
3月以降各国で順次実装
インスタがDM制限・禁止機能を発表したのが米国時間で3月16日で、これ以降各国のインスタで同機能が導入される予定です。
日本版インスタは3月18日時点でまだDM制限や18歳未満のユーザー宛ての非公開推奨の通知等は来ませんが、近いうちに実装されると考えてください。
インスタで18歳未満にDMを送れない場合の対処法
インスタで18歳未満とのDMに制限がかけられるのは仕様なので、制限そのものを取り除くのは不可能です。
大事なのは「インスタから不審ユーザーと思われないこと」だと考えておきましょう。
DMではなく投稿のコメント等でコミュニケーションを取る
DMの禁止や制限に関する機能が実装された段階では、18歳未満のユーザーの投稿には今まで通りコメント可能です。
そのため、相手と深く関わる予定がないのであれば、DMではなく投稿コメント等でコミュニケーションを取っても問題はありません。
ただし、インスタは「18歳未満ユーザーの投稿を成人が検索できないようにする、おすすめ表示されなくする」等の機能の実装も考えてはいるので、その対策としてコメントで絡むだけでなくフォローもしておいた方がいいです。
自分のTwitterアカウント等をインスタに記載しておく
インスタのプロフィールやストーリーに自分のTwitterアカウントを記載しておくのもひとつの手です。
インスタ内ではDMを送りづらくなり、しつこく送った場合相手の未成年が不快に感じているかどうかに関わらずインスタが不審なアカウントとして処理を行う可能性もあります。
他のSNSのリンク等を貼っておけば相手の未成年ユーザーがそれを見つけてそっちをフォローしてくれる可能性があるので、そのSNSのメッセージ機能にて連絡を取ってください。
本格的に実装される前にフォローしておく
インスタの18歳未満とのDM禁止機能が実装される前（実装された後でも問題はない可能性は高いです）に連絡を取る可能性のある未成年と思われるユーザーをフォローしておくのもおすすめです。
あらかじめフォローして自分がフォローさえされてしまえば、インスタ側から不審ユーザーと思われたり相手から直接ブロックされない限りはDM可能です。
相手からのフォローこそ必要ですがフォローするだけで「相互フォロー」のつもりでフォローしてくれる可能性はあるため、いくらかDMでの連絡は取りやすくなります。
たくさんフォローしすぎると「不審な動き」として感知される可能性あり
万が一、自分がたくさんの未成年アカウントを一度にフォローした場合、運営から「不審なアカウントだ」と認識される可能性が高くなります。
いわゆる「出会い厨」のような行為だと思われ、DMを通じて未成年を犯罪に巻き込む可能性を考慮した上でインスタが対策を取ってきます。未成年ユーザー側に警告が来て、公式からの警告だからと信じた仲の良い未成年ユーザーからブロックされる可能性も0ではありません。
そのため、いかに仲良くなりたい学生のようなユーザーをたくさん見かけたとしても、積極的なフォローは控えた方がいいでしょう。
インスタの自分のプロフィールの電話番号やメールアドレスは相手からどのように見えている？登録・削除方法と勝手に表示される場合の対処法を徹底解説
