SMSでAPPLEーIDアラート!というメッセージが届くと話題になっています。
今回はAPPLEーIDアラート!のメッセージが届いた場合の対処法について解説します。
コンテンツ
APPLEーIDアラート!というSMSの内容の詳細
2022年7月頃から、APPLEーIDアラート!というSMSが届くようになり話題になっています。iPhoneユーザーだけに限らず、Androidにもこのメッセージが届くケースも発生しています。
多くの場合、URLのリンクに「にアクセスしてください」までが含まれており、Appleが送っているとは思えない内容です。
URLをクリックするとどうなるのか
SMSに記載のあるURLを開くと「APP Storeアカウントは安全異常があるので、再度ログインしてください」といった表示が現れ、ログイン画面のような表示に切り替わります。ここで入力したAppleIDやパスワードなどの現在のログイン情報を聞き出すといった手口です。
フィッシング詐欺は情報の入力を促すもののため、URLを開いた時点では情報を抜き取られている可能性は低いと言えます。
不正ログインの内容は偽物
今回送られているSMSの内容は偽物のため注意が必要です。よく確認するとAppleIDがAPPLE-IDとなっており、本文に記号が含まれるケースも多くなっています。
こちらも公式のAppleでは見かけない表記です。不正アクセスについては心当たりがない方が不安になりやすいため、ユーザーもアクセスしやすく非常に悪質です。
♯,APPLE-IDアラート!アカウントが新しいデバイスを使用してiCloudにログインしていることを検出しました。これがあなたでない場合は、--にアクセスしてください
APPLEーIDアラート!というSMSが届く原因
Androidのユーザーにも送られていることから、ランダムな電話番号に送信している可能性が考えられます。
電話番号など情報が洩れている場合は、電話番号を登録したことのあるサイトやアプリの中に、良識的ではないものが含まれている可能性があります。未然にできることは、無暗に電話番号を登録しない、無暗にアプリの個人情報のアクセス許可をしないといったことです。
GooglePlayストアやAppStore以外からのアプリのダウンロードにも注意が必要です。
APPLEーIDアラート!が届いたときの対処法
APPLEーIDアラート!が届いた場合の対処法について解説します。
メールアドレスや電話番号の比較や見分け方
まずは送信元の確認をします。基本的にAppleはメールでの連絡のため、SMSの時点で疑っても良いでしょう。また、偽物を見分けるために普段から公式のメールアドレスや電話番号を電話帳に登録しておくのも対策として有効です。
公式のAppleのメールアドレスは「no_reply@email.apple.com」ですが、偽物の中には「no-replay@apple.co.jp」とかなり似せているものもあります。
とても似ていますが、「reply」の綴りが違ったりドメインが「.co.jp」になっているなど違いがあります。ドメインが「@email.apple.com」になっているかどうか注意して確認すると良いでしょう。
メールアドレスの違い
- 公式「no_reply@email.apple.com」
- 偽物「no-replay@apple.co.jp」
フィッシング詐欺のため返信をしたりURLは開いてはいけない
今回のようなものはフィッシング詐欺と言って、リンク先で個人情報を搾取するのが目的です。リンクを開くことは危険なため、行わないようにします。
また、返信をすることでこの電話番号がユーザーに使用されているものであるといった情報を渡すことになります。フィッシング詐欺や迷惑メールを送っている組織は、使用されている電話番号やメールアドレスが生きていることがわかれば、他のサイトで使用したりまた詐欺のメッセージを送る、情報を他の組織に売るなど悪い方向に進めていくケースが多くなっているため注意が必要です。
携帯会社への連絡
自信が未然に偽物だと分かった場合でも、他のユーザーに共有する意味も込めて契約している携帯会社に報告をすると良いでしょう。携帯会社も注意喚起を行ったり、セキュリティを強化するための情報源になります。
以下の記事では各会社への連絡方法について解説しています。
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携帯会社の迷惑SMS対策に加入しているか確認
ドコモ・au・ソフトバンクはそれぞれ迷惑メールや迷惑SMSの対策オプションを無料で取り扱っています。加入ができていない様であれば入っておくと安全です。
格安SIMは有料の場合があるため、公式HPやマイページで確認すると良いでしょう。
パスワードを変える
届いた内容は偽物ですが、不安であればAppleIDのパスワードを変更しても良いでしょう。
リンクからAppleIDのページを開くか、ブラウザで「AppleID」と検索して最上部に来る公式サイトを開きます。自動でログインしない場合は、右上のvのマークを開き、「サインイン」を選択します。
IDとパスワードを入力してログインができたら、「パスワード」を選択します。
現在のパスワードと新しいパスワードを入力して完了です。
URLをクリックしてしまった場合の対処法
URLを開いてしまった場合の対処法について解説します。
個人情報の入力前にSSLになっているか確認
SSLとは情報を暗号化して保護するためのシステムで、パスワードの入力画面では必ず付くようになっています。URLの頭に鍵のマークがついていればSSLが機能しています。
さらにちゃんと暗号化されているのかを確認するためには、URLの頭にある鍵のマークをタップし、「この接続は保護されています」を選択します。
ここで証明書が発行されているかどうかを確認することが可能です。
SSLがついていなかった場合は詐欺サイトという基準になりますが、中には安いSSLを使用している詐欺サイトも存在するため、SSLがついているから安心とは認識しないようにします。以下の記事ではSSLについての解説も行っています。
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ウイルスチェックをする
フィッシング詐欺は、基本的には個人情報を入力させることで情報を搾取しますが、開いた時点で心配に感じるユーザーも少なくありません。本当にウイルスが入り込んでいないか、確認をしても良いでしょう。
各携帯会社の月額有料サービスを利用するか、スマホの修理店や家電量販店などでもチェックをすることが可能です。
警視庁やサポートにお問い合わせをする
警視庁ではフィッシング詐欺の相談ができるため、問い合わせを行っても良いでしょう。
また、Appleのサポートにお問い合わせすることも可能です。自身のAppleIDが安全な状態であるのか確認をしてくれたり、解決に向けて働きかけてくれる可能性があります。
どちらもメールで対応が可能ですが、警視庁のメールは専用フォームからの情報提供となっており、手助けが必要な場合は最寄りの警察署に相談を行います。
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