Yahoo!が企業にIDを売るようになるという話が話題になっています。
今回はヤフーがIDを売るようになるという情報の詳細と対処法について徹底解説していきます。
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7月からYahoo!がIDを売り渡せるように
Yahoo!がIDを売るようになるという情報が出回り、ネット上で話題になっています。
実はこれは根も葉もない噂ではなく、Yahoo!の公式なアナウンスに基づいた情報になっています。
購買履歴や閲覧履歴から算出した「Yahoo!スコア」をパートナー企業に販売
Yahoo!Japanは、ユーザーIDと紐付けられた購入履歴や閲覧履歴から算出した、「Yahoo!スコア」をパートナー企業に提供するとしています。
7月1日から提供が始まり、「Yahoo!スコア」を提供するということ以外は詳しい情報を明かしていません。
しかし、スコアが何点という数字だけ渡されても何の意味もない訳で、少なくともYahoo!スコアと一緒に名前やYahoo!IDなど、ユーザーを特定できる何かと一緒に提供されるのではないかと予想されます。
情報を売る先は将来的に3500社にも上る可能性
Yahoo!が情報を提供するパートナー企業は3500社に上るとも言われています。この中には官公庁も含まれるという話もあります。
Yahoo!Japanは、「Yahoo!スコア」を提供するユーザーへのメリットとして
- 「スコアに応じてお得なオファーを受けられる」
- 「サービス開始時の手続きの手間を減らす」
- 「シェアリングサービス領域においては、申込時の手続きの簡略化や保証金の免除、安心してモノの売買や貸し借りができる環境の構築が期待できる」
- 「優良顧客向けの特別な料金体系の導入や直前の予約キャンセル防止に役立つ」
としています。
少なくともこれが行えるだけの情報が、企業に提供されるという事でしょう。
現在、「Yahoo!スコア」を提供する先は、
- ランサーズ
- HELLO CYCYLING
- TableCheck
- クラウドワークス
の4つ。Yahoo!Japanは「順次拡大予定」としています。
Yahoo!スコアの判定基準
下記では、Yahoo!スコアの判定基準とされるものを紹介していきます。
900点満点で判定
Yahoo!スコアは、900点満点で判定されるようです。
4種類の項目から点数を割り出すとしていますが、どういった項目が重視されるかや点数が変動するのかなどは明らかにされていません。
本人へのスコアの開示はなし
現時点では、Yahoo!スコアを本人が確認する方法はありません。
Yahoo!Japanは「自分自身のスコアを確認できる機能の提供を目指す」としています。
ただし、ヘルプセンターの案内からは、この記述は削除されたようです。
本人確認に伴うデータ
- Yahoo!JapanIDに紐づく住所・氏名・電話番号などの登録率
- 登録された電話番号およびメールアドレスの有用性
- Yahoo!Japanが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等
上記がスコア作成に使われるとされています。
信用行動に伴うデータ
- ヤフオクにおける取引実績や評価
- ショッピングでのレビュー回数
- 知恵袋での活躍度
- Yahoo!Japanへの支払い滞納の有無および回数
- 利用規約・ガイドライン違反の有無および回数
- 宿泊・飲食店等の予約キャンセル率
- キャンセル連絡有無などの行動実績等
上記がスコア作成に使われるとされています。
消費行動に伴うデータ
Yahoo!Japanが提供する
- Eコマース
- Yahoo!ウォレット
- Yahoo!Japanカード
などの利用金額等が、スコア作成に使われるとされています。
因みにPayPayはYahoo!ウォレットを使用したサービスですが、ソフトバンクとYahoo!共同の会社なので、スコア作成に使われるのかは不明です。
Yahoo!Japan利用に伴うデータ
Yahoo!Japanが提供するサービスの利用頻度などの実績等が、スコア作成に使われるとされています。
Yahoo!スコアの作成・利用をOFFにする方法
それでは、Yahoo!スコアの作成・利用をOFFにする方法を紹介していきます。
まずはYahoo!サイトの上のタブを開きます。
自身のIDをタップします。
一覧の中から「プライバシー・メール設定」を選びます。
画面を下にスクロールして「Yahoo!スコアの作成・利用」を選択します。
「Yahoo!スコアの作成・利用」からチェックを外せば完了です。
各アプリケーションでのデータ利用停止の方法
「Yahoo!スコア」の提供を止めるためには、各アプリでのデータ利用を停止する必要があります。
「プライバシー・メール設定」の一覧から「各アプリケーションのデータ利用」の項目を選びます。
データ連携をしているアプリの一覧が表示されるので、「無効にする」を選択して連携を外していきます。
外部企業へのデータ提供設定を無効にする方法
「プライバシー・メール設定」の項目には、「外部企業へのデータ提供設定」があります。
こちらの提携を外さないと、Yahoo!スコアの提供を止められないという話もありますがYahoo!公式ではこちらの提携解除は必要としていません。
「外部企業へのデータ提供設定」を見ると、Yahoo!Japanがデータ提供している企業の一覧が出ます。
「カルチュア・コンビニ・クラブ」では、Tポイント関連の情報提供をしている様です。
バリューコマース株式会社には、Yahoo!ショッピングの情報を提供している様です。ページの下段の「無効にする」で、提携を外すことが出来ます。
公式には、この項目とYahoo!スコアは関係しているとしていません。
気になる方は提携を外してもいいかもしれませんが、いずれかのサービスに不具合が出る可能性もあります。