中国から電話が何度もかかってくる、着信拒否にしても違う中国の番号からかかってくる人が増えています。
目的は十中八九詐欺で、なんらかの方法で自分の電話番号情報を入手して、その番号に何度もかけて緊急性を疑わせ、詐欺でお金をだまし取るつもりの可能性が高いです。かかってきた場合はどのように対処すればいいのか、どんなタイプの詐欺電話があるのかを紹介します。
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中国の番号から何度も電話がかかってくる
上記のように、中国の番号から何度も電話がかかってくる日本人が増加していました。
非通知でない電話だとどこの国からかかってきたかがわかるため、「中国本土」「Shanghai China(上海からかかってきています)」等と書かれているものはまず詐欺の電話だと考えてください。
電話番号の文字列にある頭部分の+以降も、中国の場合は「86(+86)」と記載されているため、すぐにわかります(ちなみに、日本は81です)。
1日に何度もかかる人急増
特徴としては、1日に何度もかかってきて、その全てが中国の電話番号からかかってきます。
上記画像の例だと、最初に9時10分にかかってきた電話、その次には3分後に同じ番号から電話がかかっています。さらに、9時26分にも同じ番号からの着信があり、ここではじめて着信拒否をしています。
着信拒否をした後も9時38分(12分後)に全く違う番号からかかってきて、2時間後の11時には、着信拒否した番号の下2桁だけ違う番号からかかってきています。
非常にしつこいのが特徴で、おおよそ2021年11月11日の9時から11時が詐欺電話のピークでしたが、人によっては1日中かかってくるケースもあり得ます。
着信拒否をしても他の番号でかかる
1つの番号を着信拒否しても、他の番号からかかってくる場合が大半です。
複数の詐欺に使う電話番号を相手が所持していて、なんとしても詐欺でお金を入手しようとする魂胆が見えるような手口で、非常に質が悪いです。
ただし、着信拒否をしなかったらしなかったで、同じ番号から永遠とかかってきます。1度着信拒否をしたら1時間程度は中国から電話がかかってこない傾向があるため、着信拒否はしておくのをおすすめします。
電話に出た場合
間違えて着信に出てしまった場合で、下記のような特徴を持っていた場合は詐欺の可能性が極めて高いため、そのまま電話を切ってください。
電話に出ただけで詐欺に遭う可能性は極めて低いですが、こちらが音声を出したのが仇となり、自分の音声が悪用されるかもしれません。
中国語でアナウンスがある
一番多いのが、中国語でのアナウンスによる電話です。例えば、業者のコールセンターにかけた際の音声アナウンスのようなイメージです。
中国語なので何を言っているのかわからない場合もあれば、「こちら、中国のゆうちょ銀行です」のように、片言の日本語で音声が流れる(その後英語や中国語で会話がはじまるので、肝心の内容はわかりません)場合もあります。
中国のゆうちょ銀行を騙る電話(日本、中国どこからの電話かに関わらず)に関してはゆうちょ銀行が公式サイトにて注意喚起をはじめています(こちらです)。おおよそ11月5日には発生が確認されていて、11日になってもまだ途絶えていません。
普通に人が出て会話を求められる可能性あり
電話に出てみると中国人が電話に出て、何かを問いかけるように中国語を話している電話があります。
もちろん中国語がわからなければ何を言っているのかわからないのでそのまま切って構いませんが、万が一「中国語がわかる」「中国に住んだことがある」ような人だと、内容を信じてしまう恐れがあります。
また、会話が通じないとわかると電話を切る傾向があり、最初から会話をするつもりもなく、中国語でいたずら電話かのような対応をして切るパターンもあります。
中国から電話がかかってくる相手の目的と原因
中国から何度も電話がかかってくる場合の相手の目的は、おおよそ下記の通りです。
相手の狙い
- 在日中国人相手への詐欺行為
- 中国語がわかる日本人への詐欺行為
- 音声録音
- 不正取得した日本の電話番号が繋がるかの確認
全てが詐欺に関連している目的で、電話に出てもなにひとつメリットがないため電話にでない方がいいと判断できます。
万が一自分が中国語をある程度理解している場合は注意が必要で、会話できるからといってむやみに中国語で会話をするのは危険です。
また、なぜ自分の電話番号が流出したのかですが、以前会員登録したサイトや企業の電話番号が流出したか、SNSでうっかり公開したものを保存された、しらみつぶしにかけてたまたま自分の番号がヒットした等が考えられます。詳しくは下記を参考にしてください。
非通知電話が突然掛かってくる!中国語の自動音声が流れる不審な電話の詳細と対処法を徹底解説
中国から再度電話がかかってくる場合の対処法
中国から再度電話がかかってくる場合の対処法を紹介していきます。
何度もかかってくるのは鬱陶しいですが、相手にするだけ時間の無駄であるのも頭に入れておいてください。
電話に出なければ害はないので放置していい
まず徹底してほしいのが「電話に絶対に出ないこと」です。
知人からの大事な要件の電話ではなく、全く知らない相手からかかってきた詐欺目的の電話です。電話に出なくても失礼に値することはなく、むしろ自分の身を守るために大切な行為です。
何度もかかってきて面倒だと感じて文句のひとつも言いたくなりますが、万が一電話番号が使えるかの確認、音声の録音目的だった場合はさらに面倒なことに巻き込まれる可能性があります。電話に出なければ害はないため、我慢して放置しておくのをおすすめします。
着信拒否もしていい
中国からの電話は何度もかかってきて、同じ番号・違う番号様々な番号からかかってきます。
そのため、着信拒否をしても無駄だと考えている人が多いのですが、着信拒否をしなかった場合、全く同じ番号から10分置きに何度も電話がかかってきます。
着信拒否したい場合は、かかってきた着信一覧から右側の「!」アイコンを選択して、相手の情報を表示させた後「この発信者を着信拒否」に設定してください。
端末設定から不明な発信者を消音する
iOS13以降の機能ですが、「不明な発信者の消音」という機能で、自分が過去にかけたことのない電話番号・連絡先に追加している電話番号以外の電話を一斉に消音できます。
iPhoneの設定から「電話」を選択してください。次に、下へスクロールして「不明な発信者の消音」という項目を選択します。
不明な発信者を消音の部分をオンにすれば、不明な番号からの着信をとりあえずは通知化されなくなります。
注意事項
- あくまで消音(発信通知が来なくなる)だけで、履歴や留守番電話には電話番号が残っている
- 中国の番号から以外の電話でも自分がかけたことがない場合は消音される
- 緊急電話をかけた場合、24時間は消音機能がオフになる
履歴には残りますが着信が来ないだけでストレスは軽減できます。問題は「中国の番号以外の番号も消音されること」です。
例えば、自分が通販で予約していた商品が届いて宅配業者が電話をかけてきた場合、その宅配業者の番号を登録・過去にかけたことがない場合は着信が来ずに履歴に行きます。
スパム電話にフィルターをかける
あらかじめ端末が「この電話番号はスパムの電話番号だ」とわかっていれば、着信拒否でブロックが可能です。
しかし、中国からかかってくる電話はひとつの番号だけではなく複数の電話番号から自分へとかけてきます。端末から着信拒否していた場合、新しくかけてきた番号に対応できません。
そのため、外部のアプリにある「迷惑電話自動着信拒否」「電話番号識別」の機能を活用して、端末でかかってきた電話番号が迷惑電話かを自動チェック・ブロックしてもらう必要があります。
使うアプリは「Whoscall(フーズコール)」というアプリで、アプリをインストール後に端末からも設定を行う必要があります。
まず、Whoscallというアプリは「電話番号の識別とブロックに長けているアプリ」で、アプリ内に16億以上の電話番号をデータベース内にストックしています。
ストックしている電話番号から電話がかかってきたら、その番号がどこからかかってきたか、どんな業者かが判別できます。詐欺の場合だったら「国際詐欺」と表示されるため、危険な番号だと着信が来た瞬間にわかります。
これらの電話を着信拒否したい場合も手動で行う必要はなく、データベースに迷惑電話と情報がある場合は自動でブロックしてくれます。
電話番号識別・迷惑電話ブロック機能を使いたい場合は「月額350円の会員登録」が必要ですが、30日間は無料トライアル期間があるため、その間に解約すれば月額料金はかかりません。
会員登録をすれば、自動でWhoscallデータベースにある番号の識別が可能になり、端末設定よりブロックできます。
設定の「電話」から「着信拒否設定と着信ID」を選択します。一覧の中に電話番号識別アプリ一覧が表示されているので、この中からWhoscallにチェックを入れて、Whoscallデータベースを端末に反映させます。
項目が複数あるので、全部にチェックを入れて構いません。また、チェック項目はWhoscallに会員登録していなくても表示はされていますが、有料登録しないと番号の識別もブロックも不可能です。
Whoscallの解約について
Whoscallの月額登録は、サブスクリプションの中に登録情報が残っています。
設定から自分のネーム部分(Apple ID)をタップして、「サブスクリプション」を選択してください。
サブスクリプションの一覧の中にWhoscallがあるので、選択して解約してください。
SNSを見て中国からの電話ラッシュがなくなったとわかった段階で解約してもいいですし、使ってみて便利だと感じた場合は、そのまま使い続けてもいいです。
念のためアプリやサイトと連携中の自分の電話番号を消しておく
自分の電話番号に中国の全く知らない番号からかかってきたということは、自分の電話番号がなんらかの経路を辿って、詐欺の犯人の元へたどり着いたということです。
そのため、「流出した経路」になり得そうなサイトから、電話番号の登録を抹消しておくのも、身を守る方法のひとつです。
Twitterやインスタで電話番号認証ができますが、他の方法で認証できるのであれば、SNSの電話番号も一時的に切っておいた方がいいかもしれません。他には、中国が運営しているサイトやアプリに登録している場合、電話番号含む幸神情報は消しておきたいです。
あまりにも悪質な場合は各キャリア・警察に相談
現時点では2時間から3時間程度、中国からの電話を我慢すれば電話は鳴りやみます。しかし、万が一1日中、2日間ぶっ通しで電話がかかってくるようであれば、スマホのキャリアや警察への相談も視野に入ります。
まず着信が来る時点でストレスになるため、一番いいのはキャリアに相談して電話番号を変えてもらうことです。電話番号を変更する場合、各サイトに登録してある電話番号も軒並み変更しなければいけないので手間ではありますが、電話番号関連の詐欺は防止できます。
非通知でかかってきた場合
万が一、中国からの電話が非通知でかかってくる場合があります。
非通知だと相手がどこからかけてきたかも「不明」と記載されているため、日本からの電話かもしれません。ただし、中国からの電話に非通知が紛れていたり、中国電話と同じく何度もかかってくるようであれば、中国からの電話の可能性が高いです。
非通知は番号がわからないため電話番号を個別に着信拒否できませんが、キャリア設定にて非通知全体を着信拒否にできます。詳しくは下記を参考にしてください。