ネットサーフィンをしていると、突如別ウィンドウが開かれ、アンケート画面が表示されることがあります。
アンケートに答えるとiPhoneが低価格で購入できたり、現金やギフトカードが貰えるというものなのですが、そのサイトは詐欺サイトです!
それでは、アンケート型のフィッシングサイトの詳細と対処法について徹底解説していきます。
アンケート型のフィッシング詐欺が横行!
「2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」と表示される詐欺サイト
何気なく、ネットサーフィンをしていると、突如別ウィンドウが開かれることがあります。
表示されたサイトでは「おめでとうございます!2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」と書かれており、アンケートに答えてほしいという内容になります。
Chromeのアイコンや、safariのアイコンを使用しているため、本物に見えますが、こちらはフィッシングサイトです
アンケートの内容などは、実際に見ておらず、目的は入力したアカウント情報の収集です。
プレゼントが貰えると書いてあってももらえることはありませんし、Googleが運営しているわけでもありません。
「おめでとうございます!2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」というアンケートページが開かれた場合は、対象のページを削除することをおすすめします。
また、このような形ではなく、迷惑メールでも、Amazonや楽天からのメールと偽ってフィッシングサイトに誘導してくる業者もいます。
注意点や見分け方などは、下記記事にまとめていますので、参考にしてください。
「ブラウザ 意見アンケートでiPhoneが買えるorもらえる」詐欺サイト
ブラウザアンケートでは、最初にその日しか受け取れないなどの内容のダイアログが表示されます。
限定感を漂わすことで「今しかできない」とユーザー心理を、揺さぶっています。
アンケートブラウザ
- Chrome
- safari
- Firefox
ブラウザに違いはあるものの、内容などは変わりません。
アンケートは全部で4問用意されています。
アンケート内容 | 回答 |
---|---|
Chromeをどれくらいの頻度で使います | ・いつも ・たまに ・使わない |
以前のバージョンの Chromeにどれくらい満足していましたか? | ・とても満足 ・満足 ・まあまあ ・不満 |
他に使うブラウザは? | ・Chrome ・Internet Explorer ・Firefox ・他 |
どれくらいの頻度でインターネットを利用しますか? | ・毎日 ・週1,2回 ・週1回未満 |
アンケート内容としては、特におかしなポイントもありません。
そして最後に、iPhoneの購入画面へと飛ばされます。
アクセスしたページには、新型のiPhoneが100円で買える価格表示となっています。
Chromeに関連した意見アンケートを回答することでiPhoneがお得に買える状況になっています。
下部には、Facebookのようなフォームでコメントされているのがわかります。
また商品ページには、残り時間なども表示されており、今しか買えないという購買意欲を促しています。
落ち着いて考えると、新型iPhoneが100円で買えるのは、おかしいということがわかります。
現金やギフトカードが貰える詐欺サイトもある
フィッシングサイトには、iPhoneをもらえるのではなく、他の端末や現金・ギフトカードを渡すというものもあります。
iPhoneではないから、フィッシングサイトではないということではありません。
使用している端末等に関係して、景品が変わっている可能性が高いです。
端末の判断できない場合は、高額の現金・ギフトカードを表示させている可能性が高いです。
ポイント
どの機種を使っているかの情報は、インターネット上で簡単に識別することができます。
時間が限られているなどの、期間限定ということを強調されますが、フィッシングサイトがよく使う手段の一つです。
プレゼントをもらえる可能性は非常に低いので、個人情報の入力などは避けましょう。
アンケートに答えるとアカウント作成などが求められる
「おめでとうございます!2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」で表示されたアンケートを全て答えた時点では、何も個人情報を抜き取られていません。
詐欺サイトの目的は、個人情報の収集なので、アンケートに答えた後に、アカウントの作成を求められます。
アカウント作成では、メールアドレスや電話番号、個人名といった個人情報の入力が求められます。
また購入に必要だといい、クレジットカードの入力も求められます。
入力してしまうと、悪徳業者にそのまま情報を渡してしまうことになるので、個人情報は入力しないようにしてください。
アンケートで商品などが貰える可能性は低い
お得に買い物ができる、現金が貰えるならアンケートに答えたいと考えるには当たり前です。
ただ、フィッシングサイトのように、突如ウィンドウが開かれて、求められるアンケートで商品が貰える可能性は低いです。
稀に、広告主のサイトでアンケートモニターを求めていることもありますが、高額な商品が貰えるなどはありません。
貰えてもクオカードや、Tポイントなどになります。
値段に関しても1000円ぐらいが妥当でしょう。
「おめでとうございます!2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」と表示されたページや、Chromeやsafariのブラウザ意見アンケートに答えても、何ももらうことはできません。落ち着いて考えれば、突然飛ばされたページで、そのような高額な商品が貰える可能性は低いといえるでしょう。
対処法
アンケートページが出ても答えない
フィッシングサイトは、アクセスしようと考えて、アクセスしていないのが大半です。
たまたまアクセスしていたサイトに、業者が隠しリンクを仕込んでいるパターンが大半です。
アクセスする条件が、時間であったり、ユーザーが押したくなるボタンなど様々ですが、目的としていないページにアクセスしてしまいます。
このようなサイトはアクセスしただけでは情報を抜き取られることはないです。
また、サイトの管理者が協力していない限り、アクセスしたいと考えていたページも別ウィンドウで表示されています。
アンケートページが表示されると、さまざまなお得な情報が表示されますが、どこかにファイルが隠されている可能性もあります。
「おめでとうございます!2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」と表示された場合は、興味本位であっても、アンケートには答えないことをおすすめします。
クレジットカード情報は入力しない
最も注意したい入力情報がクレジットカードの情報です。
メールアドレス等を入力すれば、迷惑メール等が頻繁に来てしまいますが、無視してしまえば問題はありません。
最悪メールアドレスは変更してしまえば、迷惑メールは止みます。
ただ、クレジットカードの情報は、悪用されてしまう可能性が非常に高いです。
セキュリティキーなども入力すると、カードそのものがなくても、情報さえあれば、商品の購入もできます。
被害に合ってしまう可能性が非常に高まるので、クレジットカードの情報は入力しないようにしましょう。
ブラウザ・ウィンドウを閉じておく
アンケートページが表示された場合は、該当するページを閉じるのが有効です。
ウィンドウを閉じれば、それ以上アンケートページが表示されることはありません。
「おめでとうございます!2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」と表示された場合はブラウザを閉じてください。
また、複数のブラウザアプリをインストールしている場合は、そのブラウザアプリを閉じるのもおすすめです。
フィッシングサイトの可能性があるサイトには、触れないのが一番です。
履歴などのキャッシュを削除しておく
フィッシングサイトにアクセスした履歴があることが、ウイルスの感染を促す場合もあります。
各ブラウザアプリより、履歴を削除し、キャッシュの削除をしてください。
履歴を削除することで、アクセスしたファイルなども一度で削除できます。
また、不安な場合はネットワークのリセットなどもしておきましょう。
アンケートが表示された場合はサイトにアクセスしない
「おめでとうございます!2020年間ビジターアンケートの参加者に選ばれました!」などのアンケートが表示されるのは、サイトが原因です。
ユーザー側は、そのサイトにアクセスしなければ、アンケートが表示されることはありません。
どうしても知りたい情報などが記載している場合などを除き、サイトにはアクセスしないようにしましょう
端末は感染しないが、サイトはウイルス感染をしている
アンケートに答えるだけでは、個人情報を抜き取られる可能性は低いです。
内容としては、Chromeのブラウザ意見アンケートとして、問題はありません。
また、端末がウイルスに感染しているということもないでしょう。ウイルスに感染してるのは、そのアクセスしているサイトです。
もし、あなたが管理者の場合は、そのサイトを一時的にでも閉鎖した方がいいです。
管理者に連絡が取れる場合は、アンケートページに飛ばされるという内容の連絡をしておきましょう。
注意ポイント
サイト自身が、アンケートに協力している場合もあるので、問い合わせしたからと言って解決するわけではありません。
アンケートに答えてしまった場合の対処法
カード会社に連絡を入れる
クレジットカードの情報を、「2020年間ビジターアンケート」の回答に入力した場合は、カード会社に連絡しましょう。
本人確認さえ取れれば、クレジットカードは停止することができます。
そのまま放置してしまうと、クレジットカードの情報が悪用されてしまい、高額な金額を請求されてしまう可能性があります。
怪しいサイトにクレジットカード情報を入力した時点で、カード会社に連絡を入れるようにしましょう。
入力した情報は変更がおすすめ
クレジットカードの情報以外にも、メールアドレスやパスワードなどを入力してしまった場合は変更しておきましょう。
パスワードとメールアドレスだけで、ログインできてしまうサービスは多くあります。
入力した情報を利用されてしまうと、インスタやTwitter等が乗っ取られてしまう可能性もあります。
共通しているパスワードを使用している場合は変更してください。
また、二段階要素などでセキュリティを高めるのも有効といえるでしょう。