Google検索すると「親愛なるSafariユーザー様」からはじまる文章のアンケートが表示されますが、この表示はフィッシング詐欺であり、アンケートに答えて受けることができる利益やお得情報は全て虚構です。
どのようなフィッシング詐欺なのか、対処法はあるのか等を下記で解説していきます。
「親愛なるsafariユーザー様」表示はフィッシング詐欺!
SafariでGoogle検索していると、上記の画像のように「親愛なる(親愛な)Safariユーザー様」という表示が出てくることがあります。
出てきた文章を読むに「ビジターアンケートを答えていただいた方にiPhoneが当たる」という内容ですので、確かにお得に感じるかもしれません。
しかし、このサイトは「フィッシング詐欺」というインターネットを利用した詐欺で、アンケートを答えたとしてもiPhoneが貰えるというわけではありません!
どのようなページにリンクするか
上記のアンケートサイトは、「Googleでインターネットサーフィンを行っているだけ」で勝手にアクセスされます。
健全なサイト(公式サイト等)にアクセスすればその分アンケートサイトにリンクしてしまう可能性は薄くなりますが、他の安全性が保証されていないサイトにアクセスしたら、稀にこのページに飛ばされます。
いつ親愛なるSafariユーザー様のサイトにアクセスするかわからないので、油断は禁物だと考えてください。
アンケート後クレジットカード情報を入れたら詐欺に遭う可能性が高い!
ちなみに、親愛なSafariユーザー様のサイトのビジターアンケートはiPhone等のスマホの使い方に関するアンケートで、誰が答えたとしても「iPhoneがお得にゲットできます」という表示が出てきて、上記のようが画面に飛ばされます。
本来なら10万円以上かかるiPhoneシリーズが100円で購入できるというサイトですが、購入するにはクレジットカード情報が必須となっています。
ここでお得だからといってクレジットカード情報を入力した場合、自分のクレジットカード情報が盗まれ、なんらかの詐欺に遭ってしまう可能性が極めて高いです!
そもそも「変なサイトが突然開かれたらそのサイトは詐欺」と思っておけばクレジットカード情報を入力しないとは思いますが、お得だからといって魔が差して情報を入力しないようにしてください。
iPhoneも貰えない
稀に「クレジットカード情報が使われたとしてもiPhoneをゲットできるなら得だからいいや」と考える人もいるかもしれませんが、このフィッシング詐欺はiPhoneそのものも貰うことができません。
仮にクレジットカード情報を入力して購入手続きを進めたとしても、購入完了画面は出てこず、どのクレジットカード情報を入力したとしても「エラー画面」が表示されます。
要するに「クレジットカード番号だけ盗まれてiPhoneも貰えない」ということなので、詐欺以外の何物でもありません。
「戻る」を押しても前画面に戻らないから厄介
このフィッシング詐欺サイトもひとつの「ブラウザ」ですので、ブラウザバックすれば問題はないと思う人も多いです。
しかし、親愛なSafariユーザー様のサイトでブラウザバックしたとしても、そのブラウザが前画面に戻ることはありません。
バック動作はありますがまた同じ画面(詐欺画面)に戻されるだけなので、対処法とはならないでしょう。
稀に「ブラウザバックボタンを連打すれば前画面に戻った」という意見もありましたが、連打して絶対に前画面に戻るとは限りません。
SafariだけでなくChrome等でも表示される可能性有り
Safariユーザー様と書かれているので「Safariを使っていたらビジターアンケートが出る」と思っている人も多いです。
その対策としてSafariを使わずにGoogleChrome等の他のインターネットブラウザアプリを使って検索したとしても、上記画像のように「Safariユーザー」の部分が「Chromeユーザー」になるだけなので、Chromeを使ったとしてもビジターアンケートは表示されます。
これは、Chrome以外の他のブラウザアプリ(ドルフィンブラウザ・Firefox等)を使っても出る可能性があります。
httpsのサイトでも表示される
このアンケートがWebサイトに出てくる原因は「Webサイトそのものの改ざん」で、httpsからはじまるサイトにアクセスしたとしても、このビジターアンケートが開かれる可能性があります。
公式サイト等やちゃんとしたブログツールを利用していればこのアンケートは開かれませんが、httpsからはじまるアドレスサイトの中にも、SSL証明書を持っていたとしても情報を改ざんされてしまうような「抜け穴」があるということです。
どのようなサイトでもビジターアンケート画面が表示される可能性もありますので、
初回しか表示されない
このビジターアンケートのフィッシング詐欺サイトは「1回開いたら後は開かれない仕様」となっています。
そのせいで、例えば一度アンケートに答えてもう一度同じサイトは開かれるのを待って詐欺かどうか確認しようとしてもページが開かれず、詐欺に遭っているかどうかの確認等が遅れてしまいます。
これは、あまり人目に触れないように設定して、詐欺の発見や対策を遅らせることが目的だと思われます。
対処法
上記のビジターアンケートが出てきてしまった場合の対処法と、出てきて個人情報を入力してしまった場合の対処法を紹介します。
基本的にはブラウザを閉じればそれで終わりですが、今後このサイトが表示されないために、ウイルスバスター等のアプリを入れておくのも対処法のひとつです。
何もせずにブラウザを閉じる
ビジター画面が表示されたら、何もせずにその開かれているブラウザを閉じた方がいいです。
ブラウザを閉じれば先ほどまで表示されていた画面から情報まで全て消滅しますので、実害を回避することができるでしょう。
まずは、画面下の右にあるブラウザ切り替えアイコンをタップしてください。
上記画像のように、現在開かれているブラウザ一覧が出てきます。
ブラウザをタップすればそのブラウザに移動することができますが、赤枠部分の×をタップすれば、そのタップしたブラウザを閉じることができます。
ビジターアンケート画面の隣の×を選択して、ブラウザを閉じてください。
万が一質問に答えてもクレジットカード情報は入れないように
万が一ビジターアンケートに答えてしまったとしても、その後に表示されるiPhone販売画面で自分の個人情報を入力しなければ問題はありません。
本当はアンケートそのものも答えない方がいいのですが、万が一答えてしまった場合でもまだ詐欺を回避できる可能性があるのだと考えておいて問題はないでしょう。
この画面が開かれても余計なボタンはタップせず、そのままブラウザを閉じるようにしてください。
スマホブラウザを使わない(PCを利用する)
スマホでGoogle検索をしていると、どのブラウザを使っていたとしてもビジターアンケートが開かれてしまう可能性はあり、なおかついつ開かれるかはわかりません。
しかし、PCを利用していればビジターアンケートが開かれる可能性を極力低くできます(ほぼ表示されず、万が一表示されたとしてもブラウザバックが簡単です)。
そのため、どうしてもビジターアンケートが出てストレスが溜まる・詐欺サイトそのものを開きたくないという場合は、しばらくスマホブラウザを使わないようにして、PCからブラウザを開くようにしてください。
広告ブロッカー・ウイルスバスターを使う
ビジターアンケートを元々表示させないようにする方法もあります。
上記のような「ウイルスバスターアプリか広告ブロッカーアプリをインストールして設定する」ようにしてください。
ウイルスバスターはサイトそのものをブロックしてくれて、広告ブロッカーは不正広告や広告そのものをブロックする役割を持っているので、ビジターアンケートをブロックしたいのであれば、ウイルスバスターアプリがおすすめです。
ウイルスバスターアプリの使い方
上記アプリは「ウイルスバスターモバイル」というアプリです。
このアプリをインストールしたら上記のように同意画面が出てくるので「同意する」を選択してください。
上記画像が、ウイルスバスターモバイルのホーム画面です。
このホーム画面の一番上の「Web脅威対策」を選択してください。
上記の画像ページが開かれますが、一番上のチェックボタンをタップすることで、VPN(Web脅威対策)のオンオフを切り替えることができます。
初期設定ではオフになっているので、オンにするために赤枠部分をタップしてください。
もしかしたら、初回利用時に「アクセス許可画面」が出てくるかもしれないので、アクセスを許可した上で利用してください。
Web脅威対策をオンにした状態だと、問題となっているビジターアンケート画面は上記のようにブロックされた状態で表示されることになります。
そもそもサイトが表示されないので、アンケートに答えて詐欺に遭ってしまったという最悪のケースを対処することができるでしょう。
こちらは「フィッシング詐欺全般」に使える・試して損はない対処法だと覚えておいてください。
ビジターアンケートはウイルスバスターに検知されない可能性がある
ただし、上記のビジターアンケートのサイトはhttpsからはじまるサイトを少しだけ改ざんした結果出てくるようになったので、ウイルスがあるサイト・危ないサイトだと認知されない可能性があります。
もしかしたらウイルスバスター系のアプリによってはこの対処法が使えないかもしれないので注意してください。
アンケートの質問に答えてから出てくるクレジットカード入力サイト(iPhone100円のように表示されているサイト)のみ引っかかるというパターンもあります。
もし個人情報を入力してしまったら
万が一ビジターアンケートのフィッシング詐欺に引っかかって、クレジットカード番号等の個人情報を入力してしまったという場合の対処法も紹介します。
このまま放置していると自分のスマホ情報やクレジットカード情報が危険に晒されて大損してしまう可能性が高いです。
早めに対策を行ってください。
クレジットカード会社に連絡
まずは、自分が利用しているクレジットカード(情報を入力したクレジットカード)の会社に「フィッシング詐欺に引っかかりクレジットカード情報を入力してしまった」と問い合わせるようにしてください。
今回の場合はいつクレジットカード情報が不正に扱われるかわからず、緊急事態だと考えて構いません。
そのため、メールで問い合わせするよりも電話ですぐに問い合わせをして、クレジットカードを停止する等の措置を取った方がいいです。
メールアドレス・電話番号を変更する
万が一クレジットカード情報だけでなく「メールアドレスや電話番号」を入力してしまった場合は、これらの情報も変えておいた方がいいです。
電話番号はすぐに変更することができませんが、一応自分がスマホを購入したショップに問い合わせて、最悪の場合「スマホそのものの利用を一時的に停止してもらう」等の対処を取ったほうがいいです。
メールアドレスに関してはGoogleの捨てアカウント(Gmail)を利用している場合は特に問題はありませんが、スマホ端末のメールアドレス(softbank.ne.jp等のアドレス)を利用している場合は、早急にアドレスを変更してください。
Safariのキャッシュをクリアする
上記の対処を行ったとしても「自分のスマホがビジターアンケートに答えた」という情報はスマホ内に残っています。
この情報を削除するには、自分のスマホ(Safari)のキャッシュをクリアする必要があります。
iPhoneの設定から「Safari」を選択してください。
次にSafari内にある「cookieとデータを削除」という項目を探してください。
上記画像のスクショは「iPhoneXR」で撮りましたので「cookieとデータを削除」という項目がありません。
「すべてのcookieをブロック」をオンにすることで、cookieデータ削除の代用を行うことができます。
「すべてブロックする」を選択すると、同時に今のサイトデータとcookieを削除することができます。
アンケートに答えたという情報も消すことができるので、詐欺サイトからスマホの情報を盗まれることがなくなります。
cookieを全てブロックした場合、正常にインターネットブラウザを開くことができなくなるかもしれないので、一度オンにしたら再度オフにする等の対処が別途必要です。
警察の「サーバー犯罪課」等に連絡する
自分は既に個人情報等を入力してしまったので、なんらかの被害を受けてしまうかもしれません。
上記の対策を一通り行った後、新たな被害者が出ないために、自分の都道府県の警察の「サーバー犯罪課」「サーバー犯罪本部」等に通報するようにしてください。
実際に被害を受けないと警察が取り扱ってくれない可能性がありますが、相談するに越したことはないので、一度現状を報告して、対処してもらえるようでしたら対処してもらってください。
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