緊急地震速報の「キャンセル報」とは?詳細について徹底解説していきます。
緊急地震速報が起こった際、もしかしたら同時にキャンセル報も報道されるかもしれません。あまり聞きなれない言葉ですよね。
キャンセル報の詳細について下記で解説していきます。
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宮崎県で「震度5弱」の地震が発生!
2019年5月10日の午前8時48分ごろ、宮崎県を震源地とした規模の大きな地震が発生しました。
気象庁が観測した震度は「5弱」ということで、宮崎県や近隣の大分県や鹿児島県などに住んでいる人も、影響があったようです。
スマホにインストールされている各種地震速報アプリにも、地震速報が流れました。
その際に「キャンセル報」が発信!
地震は確かに発生したのですが、その際に同時に「キャンセル報」が発信されました。
キャンセル報が発信されたので地震についても嘘の情報が流されたのだと思われがちですが、震源地付近の住民は実際に揺れを体感しているので、そのキャンセル報そのものが違う報道だとすぐに気づいていました。
本当に地震が起こった時にもキャンセル報が報じられることもあります。
そもそも「キャンセル報」とはどういう意味か
キャンセル報についても簡単に紹介します。
地震は本来なら気象庁の観測によって事前に察知することが可能ですよね。ただし、地震発生の数秒前に観測することになるので、あらかじめ地震が起こると日本中に伝えるのは困難です。
その観測結果を「地震速報アプリ」によって、今から地震が起こりますということを伝えてくれるわけです。
基本的に1観測点から地震観測できた場合、その地震は本当に起こるので、その時点で地震速報アプリに情報が行き届きます。
その後2観測点目を観測して本当に地震があるかどうかを機械的に察知するのですが、万が一2観測目の処理が行われなかった・観測されなかった場合は、「キャンセル報」が報じられてしまいます。
本当に地震が起こった場合でもなんらかの原因があって2観測点が処理されない場合もあるので、今回のように地震が起こったのにキャンセル報も一緒に報じられるケースもあります。
本来のキャンセル報の意味は「今の緊急地震速報は間違いでした」という意味ですが、その意味通りにキャンセル報が報じられるとは限らないということを覚えておいてください。
ちなみに、緊急地震警報などが鳴っている最中にキャンセル報の情報がスマホの地震速報アプリに送信されるので、その後にキャンセル報の情報を知ることになります。
観測された地震の規模が小さかったり、発報されていない地震のキャンセル報は報じられることはありません。
キャンセル報が鳴った場合の対処法について
万が一キャンセル報が鳴った場合はどうすればいいのでしょうか。
上記のように非常に紛らわしい可能性があるキャンセル報ですが、「地震」という生命の危機に関わる問題の一部分なので、蔑ろにしていいかどうかもわかりません。
キャンセル報が鳴った場合はどうすればいいか紹介します。
基本的には「キャンセル報発報前の警報を信じる」
緊急地震速報が発報された後にキャンセル報が鳴ることが多いのですが、このキャンセル報に関しては無視しても構いません。
確かにキャンセル報も地震速報の一部分ではありますが、実際に地震が発生しているのになぜかキャンセル報が発報されてしまうケースだってあります。
つまり、キャンセル報では地震が発生するか発生しないかわからないということです。
地震が発生しなかった場合は普通に何事もない日常に戻るだけですが、万が一「地震が発生してしまった場合」は、なんらかの行動を起こさないとあなたの生命に関わってしまいます!
極端な話ですが、キャンセル報を信じて何もしないままぼーっとしていて、その直後に地震が発生して机の下に逃げ遅れる、という最悪のケースも考えられますよね。
キャンセル報を信じず、最初の警報通り「地震が起こったものとして行動する」ことができれば、少なくともぼーっとするよりは地震の被害を受ける可能性は少なくなります!
キャンセル報が発報されたとしても鵜呑みにせず、その前の緊急地震警報などを信頼して行動するようにしてください。
地震が起きなかったとしても万が一に備えて逃げる準備をしておくに越したことはありません。
スマホなどで緊急地震速報以外の情報を集める
スマホなどで緊急地震速報以外の情報を集めるのも忘れないでください。
キャンセル報が鳴ったとしても逃げる準備をしておいて、なおかつスマホが手元にあるのなら、スマホから今起きた(起きるであろう)地震について調べてみてください。
例えば、GoogleやYahoo!の検索トップ画面を開くと「〇〇市で震度5弱の地震が発生」といった情報が出てきます。