ニコニコ動画及びSNSで大流行していた「おとわっか」という音MADですが、ニコニコ動画にスクウェアエニックスから申し立てがあり、削除されました。
おとわっか・ワッカとはなんなのか、なぜ削除されたのかを紹介していきます。
FF10の音MADのおとわっかがニコニコ動画から削除
FF10の音MADの「おとわっか」という動画が注目されていますが、ユーザーに知れ渡ってからすぐに削除される事態に発展しました。
元動画はこちらですが、動画は既に消されています。
おとわっかとは
「おとわっか」とは、ファイナルファンタジー10の名わき役キャラクターの「ワッカ」をモチーフにした音MAD作品です。
音MADはニコニコ動画が設立されてから多くのユーザーに知れ渡っていて、様々な作品を人気楽曲やゲームBGMに乗せて音声を届ける作品です。おとわっかの場合は2021年ごろにふたばちゃんねるのワッカスレが発端となり制作が行われました。
2022年5月7日に「【合作】おとわっか」というタイトルでニコニコ動画にアップされ、2日後には10万再生を突破しています。その後も勢いは止まらず6月5日(削除前日)には300万回再生されています。
合作なので合計6人のユーザーが6分以上の動画を作成しています。
作中のワッカや話題のワードの元ネタについて
おとわっかの中で特に流行った1シーンは、おとわっか動画2分くらいの部分にある魔法少女まどか☆マギカのOP曲「コネクト」のパートです。
この部分では、FF10ゲーム上では絶対にワッカが言わないであろうセリフをたくさんのワッカが合唱するというパートです。公序良俗に反する内容で、言葉のインパクトと複数のワッカが合唱するというシュールな光景が特に話題を集めていました。
FF10のワッカは作中ではティーダ(主人公)の兄貴分みたいな存在ですが、公序良俗に反するセリフはなく、ティーダのことはティーダと呼んでいません。
また、元々は「ティーダのコンボ気持ちよすぎだろ!」という、「ディシディアファイナルファンタジーNT」というPS4のゲームのバナー広告に使われていたセリフが元ネタで、こちらはワッカは一切関係がありません。
おとわっか自体がSNSで流行ってFF10が再び注目されるまでに
おとわっかがニコニコで徐々に再生数を上げていて、遂にはニコニコ動画以外でもネタにされるようになりました。
Twitterやインスタでもおとわっかの1シーン(特にコネクトの気持ちよすぎだろの部分)をネタにして投稿しているユーザーも非常に多いです。
さらにはワッカが出演しているFF10というゲーム自体も約21年ぶりに注目されるようになり、PSストアやAppStoreでダウンロードできるFF10を購入してプレイしたと情報を共有するユーザーもいます。
あまりにも公序良俗に反するためスクエニから異議申し立てを受ける
おとわっか及びFF10とワッカが有名になったのはいいことですが、音MADの内容があまりにも公序良俗に反する内容でした。
とてもお茶の間に流せない内容だったのを見られた可能性が高く、6月6日にはおとわっかの元動画はニコニコから削除されています。FF10の開発元であるスクウェアエニックスがニコニコ動画に著作権に関する異議申し立てを行った可能性が高いです。
コネクトパートの直前にあるワッカがヤマダ電機をジョゼ寺院に見立ててFF10を買う際に金を払わず捕まるというシーンもネタにはなっているものの、こちらもワッカに犯罪行為をさせただけとみなされた可能性があります。
5月7日におとわっかが投稿され6月6日には削除されるという短命動画でしたが、流行度はどの動画よりも高いです。
今までのニコニコ動画はネタ動画が許されていた風潮はあった
元々、ニコニコ動画は二次創作のネタ宝庫としても有名で、ゲーム実況からおとわっかのような音MAD作品で溢れていました。
2006年に設立されたので約15~16年前は特に多くのユーザーがネタ動画を投稿していた時期で、このころにもおとわっかみたいな公序良俗に反するネタ動画は多いです。
おとわっかに関しても許される内容だと思っていたユーザーが多く、スクエニから削除申請が出た時は衝撃を与えていました。「なぜおとわっかだけ」「削除されるような作品ではないのにもったいない」と反感の声が非常に多いです。
偽商標登録botや偽スクエニTwitterアカウント等おとわっかに便乗した事案あり
おとわっかがニコニコから削除された事案はウェブニュースでも取り上げられ、Twitterでもトレンド入りしています。この騒動に便乗するかのように様々なネタと思われる活動をしている人がいます。
例えば、「スクウェア・エニックスの偽Twitter(アカウントは凍結中もしくは規制中です)」はおとわっかが削除された瞬間にアカウントが作られ、「今後おとわっかをアップすれば法的措置を取ります」と圧力をかけています。そもそも偽垢なのでスクエニの思考ではない可能性が高く、立派な営業妨害です。
このスクエニの偽垢は多くの人に拡散されていましたが、「偽の商標登録bot」も同じように拡散していました。おとわっかそのものや「なんで寺院に機械があるんだよ」のようなおとわっかに使われたワードがスクエニに商標登録された等のネタを投稿しています。
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おとわっか削除を受けて様々なネタ語録が飛び交う状態になる
他にも、おとわっかやFF10に関する様々なワードがツイートに投稿されていて、いずれかがトレンド入りする可能性も高いです。現時点でネタにされている語録はおおよそ下記の通りです。
流行語録
- 異界送り→FF10の用語で死者の魂を異界に送る様子をそのままおとわっかに当てはめ、削除されたおとわっかが異界送りにされたと表現
- 2.5を異界送りにしたい→ファイナルファンタジー10-2.5という公式の小説があまりにも救いがない内容で黒歴史として異界送りにしたいという表現。おとわっか関係なしで異界送りが流行って出来た語録
- 究極召喚→FF10で使われる用語でおとわっかの場合は「スクエニが究極召喚でおとわっかを倒す」と表現
- ナギ節→おとわっかが消えた現段階を「ナギ節」と表現するユーザーが増える。逆におとわっかがユーザーの手で復活した際は「ナギ節の終わり」「ナギ節短すぎる」等と使われる
- 永遠のナギ節→FF10の場合は究極召喚せずシンを倒して永遠にシンが存在しない世界。おとわっか関連だとおとわっかが消されて存在しない世界(例文→おとわっかが消えて永遠のナギ節になった)。ただし、おとわっかがすぐに復活したため究極召喚でおとわっかが命をかけて元のおとわっかが消えて、おとわっかがまた復活した等の堂々巡りを表現するユーザーもいる
- オレ、消えっから!→FF10作中のティーダの名言、消されたおとわっかへの皮肉
- スクエニの削除気持ち良すぎだろ!→おとわっかがスクエニから削除された際におとわっかのセリフをそのまま変換してネタにしたもの
- いつか終わる夢→FF10内の楽曲、ティーダが消える際に関連がある曲でおとわっかも消えたためネタにされる
おとわっかが今後復活する可能性
おとわっかが今後ニコニコ・スクエニから認められて復活するのかを考察していきます。
爆発的に流行しているのでSNSでは語りつがれる
前提として、おとわっかはかなり流行していて話題性が高いです。そのため、おとわっかそのものが消えてもユーザーの記憶には残っています。
音MADの規制をあまり行わないニコニコですら削除したのも相まってこれからも話題にされる可能性は高く、Twitterでしばらくはおとわっか関連の動画が投稿される可能性は高いです。
間違いなくニコニコ動画の歴史の1シーンになったといえる事案です。
ニコニコ動画でも既に他のユーザーから再アップされている
おとわっかの元動画は既にニコニコから削除されていますが、削除されたすぐあとに他のユーザーが全く同じタイトルで全く同じ内容の動画をアップしています。
他にも、おとわっかのコネクト部分のみの動画、ヤマダ電機とコネクトを繋ぎ合わせたワッカ構文の部分を抽出した動画等、オリジナルの切り抜き動画もありました。さらなる派生としておとわっかのワッカにボカロの名曲「メルト」を歌わせたり、FF10一切関係なしのアイドルマスターシャイニーカラーズシリーズのおとわっか風音MADも投稿されています。
少なくともオリジナルと全く同じ動画に関してはニコニコ・スクエニから再度消される可能性が高いです。
YouTube動画の方が消される可能性は少ない
ニコニコ動画は一度おとわっかの動画を消しているため、またすぐに削除する可能性が高いです。
現在進行形でコメント投稿はありませんが、YouTubeにアップロードされた動画(こちらです)なら、ニコニコ動画のものよりは消される心配が少ないです。ただし、480pが限界で画質が悪いです。
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