ChatGPTをはじめとして人々の中に対話型AIが生活に浸透しています。中にはAIを使ってインターネットにアップする記事を書いたり、論文や大学の課題をAIに丸投げする人も増えています。
ライターの中でAIで記事を書いている人をチェックするツール一覧と比較を紹介していきます。
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ライターの中でAIで記事を書いている人をチェックするツール
ライターの中でAIで記事を書いている人をチェックするツール一覧を紹介していきます。
GPTZero
開発 | 個人(プリンストン大学の学生) | 対応GPT | ChatGPT |
AI検出活用時の料金 | 無料 | AIの文章内範囲指定 | なし(有料だと可能) |
正確性 | 利用する上での簡易さ |
おすすめポイント
- 記事本文を検出バーにコピペするだけで検索が可能
- ファイルを提出してそのファイル内の文章のAI検出にも対応
- ChatGPTで作られたAIを見抜く際には抜群の性能を誇る
- 文字数はある程度長い状態で検出してもらう必要あり
- 全AI検出ツールの中で最も費用対効果が高くて簡単に使いこなせる
ここからは、実用性の高いライターの中でAIで記事を書いている人をチェックするツール一覧を紹介していきます。
GPTZero(こちらです)は元々はChatGPTで大学の課題や論文を提出する学生を看破するために作られたツールですが、作成者は大学生です。記事作成にも応用可能で、ChatGPTのAIが返答した内容が記事内にあれば検知されます。
例えば「あなたのテキストはすべて人間(AI)によって書かれている可能性があります」と診断され、この部分を見てAIの可能性があるかを見極められます。また、「困惑度」という独自のステータスが採用されていて、困惑度が高ければ高いほどAIから作られたと考えられるとも判断できます。
ChatGPTを使っての論文作成に対抗して作られている関係で、ChatGPT以外のAIで正常な結果が出るかが不明慮ではあるものの、現状ではどのAI検知ツールよりも正確性が高いです。
AItextclassifier
開発 | OpenAI | 対応GPT | ChatGPT |
AI検出活用時の料金 | 無料 | 文章の範囲指定 | あり |
正確性 | 利用する上での簡易さ |
おすすめポイント
- OpenAIが開発したAI検知ツール
- OpenAI開発のChatGPTをはじめ様々なAIに対応している
- 「人間が書いた」と判別する正確性はおおよそ高い
- OpenAIのアカウントがあればすぐにでも活用可能
- 1000字以上の入力が必要
OpenAI(こちらです)が開発した「AI Text Classifier」は、OpenAIにて大々的にAI検知ツールとして宣伝されていました。
ただし、現状ではOpenAI自体が「正確性に難あり」としていて、AI作成テキストをAIだと判定できた確率が26%、人間が書いたものをAIと判定した結果も9%と、安定していないことも公表しています。
対話型AIもAI検出ツールもどちらも最近になって浸透したコンテンツなので、さらなる期間を経てアップグレードした結果、実用性が高いものになるとは考えられます。特にAI Text Classifierの場合はChatGPTを生み出したOpenAIが開発しているため、期待値はどのAI検出ツールより高いと考えて構いません。
Smodin
開発 | Smodin | 対応GPT | AI全般 |
AI検出活用時の料金 | 無料(回数制限あり) | 文章の範囲指定 | あり |
正確性 | 利用する上での簡易さ |
おすすめポイント
- 日本語対応のAI検出ツール
- 最大5000文字の検出が可能
- 元々は学生やライター向けのツールで、Smodinの1機能としてAI検出器がある
Smodinは元々は「記事を書く・エッセイを書く」といった、文章作成に力を入れているツールでした。
しかし、AIが開発されて以降はAIでも同じく文章作成ができるようになり、需要に合わせてAI検出器という機能も追加され、この機能でAIで文章が作られたかのチェックを行えます(こちらです)。
文章を小分けして万が一AIで作られた部分がある場合は「30%AIで作られた可能性がある」と部分ごとに表示される仕組みで、部分的にAI作成かどうかを見分けるのに適しています。
ContentAtScale
開発 | Content At Scale | 対応GPT | AI全般 |
AI検出活用時の料金 | 無料 | 文章の範囲指定 | なし |
正確性 | 利用する上での簡易さ |
Content At ScaleというサービスでもAI検出器のツールを活用できます(こちらです)。
以前までは文字制限が2500字だったのが10倍の25000字に増えてかなり使いやすくなっています。検出は%表示で行われ、「人間が書いた可能性」のみ検出してくれるため、%が高ければ高いほど人間が書いたものとして扱われます(逆に低い場合はAIが書いた可能性が高いと判断されています)。
Crossplag
開発 | Crossplag | 対応GPT | AI全般 |
AI検出活用時の料金 | 無料(回数制限あり) | 文章の範囲指定 | なし |
正確性 | 利用する上での簡易さ |
CrossplagのAI検出器は非常にシンプルで、文章を入力した後に右側のカラフルなメーターに%が表示されます。
Content At Scaleとは逆に%が高いとAIとして判定される表示仕様です。文章全体を見てAIかどうかを判定するため、1部分を細かく分析するのには向いていないのと、無料で何回か使用するとサインアップを求められて使えなくなるのがネックです。
AIGPT3Detector
開発 | Kazan SEO | 対応GPT | GPT3 |
AI検出活用時の料金 | なし | 文章の範囲指定 | あり |
正確性 | 利用する上での簡易さ |
「AI GPT3 Detector」は、Kazan SEOが開発したツールの1つです。SEOや記事作成に特化したサービスですが、AI GPT3 Detectorは「GPT3」のAIが使われている文章の検出に使われます。
GPT3はChatGPTより以前に提供されていたAIモデルで、ChatGPTで作られたものを検出する場合はやや精度が落ちる場合があるものの、ChatGPTからのAI文章であればおおよそは検出に成功します(たまに人間が書いたと判定が出されます)。
AIで記事を書いている人をチェックするツールの比較まとめ
AIで記事を書いている人をチェックするツールの比較を紹介していきます。
それぞれのAI検出ツールがどの程度正確かの比較
上記で紹介したAIツールを活用して、AIが作ったか人間の手で作られた文章かを正確に測定できるかの比較を行います。
今回は「記事を書いている人をチェックする」という定義があるので、SNSデイズ(本サイト)で取り扱っているアプリ系の記事に関連するテーマを下記の通り用意しました。
用意したテーマ
- LINEAIチャットくんとは何ですか?
- TwitterでDMが届かないエラーが発生した場合の対処法を1000字程度の記事にしてください
- アプリ「LINEモンスターファーム」の因子厳選の方法というタイトルで1000字程度の記事を書いてください
- 漫画「HUNTER×HUNTER」を取り扱っている電子書籍販売サイトを教えてください
上記のテーマを全てChatGPTにまず答えてもらいます。ChatGPTで作成した理由は、ChatGPTがAIの中で現状では最もユーザーからの知名度が高く多くのユーザーが活用していると予想できるからです。
ただし、「LINEチャットくんとは何ですか?」というテーマのみAIを一切使わずに詳細のみを簡単に調べて自分の言葉として書いた文章を用意して、他の質問と同じようにAI検出ツールにて入力しています(LINEチャットくんに関するAIの回答も用意しています)。
また、AIで作成した文章は自分が一切手を付けず100%AI作成、自分で文章を作ったものはAIの手を一切借りず100%自分で作った文章です。
正確性の比較表
LINEチャットくん (100%人間) | LINEチャットくん (100%AI) | TwitterのDM (100%AI) | LINEモンスターファーム (100%AI) | HUNTER×HUNTER (100%AI) | |
GPTZero | 全て人間 | 全てAI | 全てAI | 全てAI | 全て人間(誤) |
AI text classifier | AI可能性がある(誤) | AI可能性が高い | AI可能性がある | AI可能性が高い | AI可能性が高い |
Smodin | 0%AI | 70%推定AI | 70%推定AI | 100%AI | 0%AI(誤) |
ContentAtScale | 86%人間 | 34%人間 | 30%人間 | 27%人間 | 46%人間 |
Crossplag | 1%AI | 1%AI(誤) | 1%AI(誤) | 60%AI | 1%AI(誤) |
AI GPT3 Detector | 99%リアル | 87%リアル(誤) | 95%リアル(誤) | 80%リアル(誤) | 99%リアル(誤) |
最低文字数の入力で一番文字数が多かったのが「AI text classifier」の最低1000字で、AI text classifierのみ1000字以上になるようにAIに指定しています。
上記表を見ると「完璧に正しい回答を全て行っているAI検出ツール」が存在しないことがわかります。唯一ContentAtScaleは5つとも正解に近いですが、厳密に言えば100%でないと正解とは言い切れず数値も30%・34%と微妙なところが多いです。
比較表を元にしたAI検出ツールのランキング
比較表を元に今回紹介したAI検出ツールのランキングを作ると、おおよそ下記の通りになります。
ランキング
- 1位→GPTZero
- 2位→ContentAtScale
- 3位→Smodin
- 4位→AI text classifier
- 5・6位→Crossplag・AI GPT3 Detector
ただし、いずれのランキングも2023年3月13日のもので、今後のアップデートやAI検出ツールもしくは対話型AIの進化を経て、また使いやすさや正確性が変動するケースも考えられます。
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