2019年8月2日より、映画ドラクエとして「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」が公開されました。
公開前から、ドラクエが映画になるということで話題の作品だったのですが、内容はどのようなものだったのでしょうか？
それでは、ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの詳細について解説していきます。この記事はネタバレを含みますので、注意してください。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの詳細
少年リュカは父パパスと旅を続けていた。 その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。 旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。 しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――
それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。 父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。 立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、２人の女性をめぐる究極の選択。 果たして冒険の先に待ち受けるものとは！?
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーは、スーパーファミコンで1992年発売された「ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁」が原案となった作品です。
ドラゴンクエストVは、親子3世代にわたって繰り広げられるという、当時は考えらないほどのボリュームがあった作品です。
しかも、結婚相手を選ぶことが可能で、ストーリーに変化を与えるという面白さがありました。
リリースされてから24年がたった今でも、愛されている作品の一つです。
注意ポイント
「ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁」は2004年にPS版、2008年にDS版が発売されています。
そして2014年にスマホ版がリリースされ、ドラクエシリーズの中でも大変人気のある作品なのです。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの登場人物
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーでは、原案となった「ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁」で登場したキャラが多数登場します。
リュカ
本作の主人公。亡き父パパスの後を継ぎ、一人でも母マーサを魔物から取り戻すため旅を続けている。そんな中、ビアンカとフローラと出会い、結婚することになる。
ビアンカ
幼き頃に、リュカと共に冒険した過去をもつ。その後も、冒険を続け、成長した際に、リュカと再会する。
フローラ
大富豪の娘であり、リュカの幼馴染。サラボナを脅かす魔王ブオーンを倒したものとの結婚を父に決められてしまう。
パパス
リュカの父親であり、マーサの夫。リュカへの愛情も深く、剣の腕も一流の戦士。リュカを人質に取られたことにより命を落としてしまう。
マーサ
リュカの母。魔物にさらわれ、消息不明。
スラりん
いつもリュカと一緒に行動するスライム。始めて仲間になったモンスターで息もぴったり！
ゲマ
マーサをさらい、パパスの命を奪った魔王。ミルドラースの復活のため、世界を絶望させていく。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのネタバレ
ここからは映画ドラクエのネタバレを含みます。
最初の演出は完璧！
映画が始まると、魔王ミルドラースや天空人、伝説の剣といった「ドラクエV」の世界をしっかりと表現している演出が施されていました。
文字はドラクエでおなじみのウィンドウ表示です！ドラクエ好きであれば、冒頭の始まり方で心躍ったことは間違いありません！
スーパ―ファミコンの画面で表現される世界
映画が始まると、懐かしいスーパーファミコンの画面が表示されます。
そして、ゲームが進行していくと同時にさまざまな展開が繰り広げられていきます。
はっきり言って、ドラクエVをプレイしたことがない人からすれば、頭に内容は入ってこないでしょう。
注意ポイント
ドラクエ映画は、ドラクエVをプレイしたことがる人に向けた作品なのです。
他のシリーズをプレイしていたり、ドラクエVだけをプレイしていない人は、どんどん取り残されていきます。
はっきり言って、ある程度は自身の知識を使わないとストーリーを理解するのは難しいです。
パパスが殺され、リュカは捉われる
リュカがゲマの人質に取られたことにより、パパスは殺されてしまいます。パパスが死に際に、「マーサは生きている」ということだけを、リュカに告げます。
ヘンリー王子と一緒に囚われの身として、奴隷のように働いていたリュカですが、ある日脱走に成功します。
そして、自宅に帰ることに成功したリュカは地下室で「天空人の話」を知ることになります
パパスの付き人であった、サンチョと再会し、天空のつるぎを抜いてこいと言われ、リュカは再び旅立つことになるのです。
本編はビアンカと再会するところから！
リュカはサラボナの町の脅威であるブオーンを倒すために、封印のほこらへと向かいます。
リュカ、スラりんとゲレゲレの3人パーティで向かいますが、一瞬で全滅してしまいます。
そして、再び街に戻るとビアンカと再会をするのです。4人になったパーティで、もう一度封印のほこらに向かいます。
ただ、リュカの本当の心は？
プロポーズを成功させて、フローラと結婚ルートになるとみんなが思ったでしょう。
ここで、突如占い師が表れて、自分の本当の心がわかるという聖水を渡されるのです。
聖水を飲み、本当はビアンカが好きだということに気づくリュカ！
翌日になり、リュカは婚約を破棄をした上に、ビアンカにプロポーズをします。
注意ポイント
もちろん、プロポーズは成功しますが、現実世界であればひどい結末がまっていたでしょう。
天空のつるぎはリュカには抜けない
天空のつるぎを使えば、ゲマを倒せるという事を知ったリュカは、封印のほこらに向かいます。
そして、天空のつるぎを抜こうとするも、リュカに抜くことはできないのです。
天空のつるぎは勇者にしか抜くことが出来ず、リュカは勇者ではないという事なのです。
ビアンカとの子供「アルス」が勇者！
無事にビアンカと夫婦となり、二人の間に「アルス」という男の子が生まれます。
待ちに待った勇者がアルスなのです。
ただ、アルスが生まれると自宅にゲマがやってきて、リュカを石化させ、ビアンカをさらいます。
ビアンカが天空人の末裔だという事を知ってことで「魔界の扉」の封印を解くようにビアンカに命令します。
注意ポイント
ただ、ビアンカはそんな命令には従わず、ゲマに石化されてしまうのです。
8年後、成長したアルスが大活躍！
成長したアルスは、リュカの石化を解き、ギガンテスに襲われた瞬間に天空のつるぎを抜くというドタバタ展開を見せます。
そして、リュカとアルスはゲマを倒すためにマスタードラゴンを仲間にし、ゲマのもとに向かいます。
ビアンカの石化を解き、感動の再開を息子と果たす母親！
そして、ゲマ軍団との最後の戦いが始まるのです。
ポイント
ここで、ヘンリー王子とその仲間たちが助太刀にはいり、ゲマ軍団を一斉に撃破していくのです。
ゲマがマーサを殺しリュカは怒りに震える
ずっと封印のため、結界を貼り続けていた母マーサをゲマが殺してしまいます。
この光景を目の当たりにしてしまったリュカは、怒りに震えます！
一撃で終わったかのように見えた、ゲマとの戦いですが、ゲマには強大なシールドが張られており、リュカの攻撃は全く通らないのです。
ピンチの中、現れたのはアルス！
シールドはアルスの天空のつるぎの攻撃により、撃破され、ついにゲマを追い詰めることに成功します！
仮想世界という衝撃のラスト
無事にゲマを倒すことに成功すると、衝撃のラストを迎えます。
ゲマがミルドラースの復活の呪文を唱えると世界の時間が停止するのです。
実は、この世界は仮想世界で魔王ミルドラースはコンピューターウイルスと言う設定だったというのです。
主人公はただ、リュカと一緒に仮想世界を楽しんでいただけだったのです。
ミルドラースはそんな世界を破壊していきます。
それを食い止めるために現れたのが、スラりん！
スラりんが持つ「つるぎ」はウイルスを倒すための武器でリュカはそのつるぎを手に取り、無事ミルドラースを倒します。
そして、主人公は仮想世界に入る前のシーンについて思い出し、ゲームの世界に戻ります。
ミルドラースを倒したことで、平和になり、それぞれが帰路につくのです。
注意ポイント
この衝撃のラストが、映画を台無しにしているという感想が非常に多いです。
なぜ、ミルドラースを倒して、ドラクエVのような最終回を迎えることができなかったのでしょうか？
作者は、いい意味で裏切りたかったのでしょうが、この展開が酷評の原因となっていることもあるようです。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーの感想
ドラゴンクエスト ユア・ストーリーは、ドラクエVのいいところだけを3DCGで表現されて迫力のあるバトルを繰り広げる作品です。
ドラクエVをプレイしていない人からすれば、いろいろ追いつかない場面が多いのです。
- 登場人物の過去の描写がないので、関わりが分からない
- アイテムの名前が特に決められていない
- 重要な展開が時間の都合上カットされている
ドラクエVをプレイしていない人からすれば、さっぱりなことが非常に多い作品でした。
そして、最後の展開がひどすぎました。
これさえなければ、ドラクエ愛にあふれた作品と評価することが私にもできたかもしれません。
