iOS15.2のアップデートが開始されましたが、iOSのアップデート後は毎回エラーや不具合が目立つため、アップデートをためらっているiPhoneユーザーも多いです。
iOS15.2ではそもそもどのようなアップデートが実施されたか、アプデに伴ってなんらかのエラーや不具合は発生するのかを紹介していきます。
iOS15.2のアップデート内容
iOS15.2のアップデート内容から、積極的にアップデートするかを決めるのもありです。
ただし、各アプリで遊んだり機能を活用する場合は原則として最新版iOSが推奨されているため、最終的にはアップデートを行った方がいいです。アップデートを行ったらどんなことができるかを確認してください。
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Apple Music Voiceプランをリリース
「Apple Music」では、Siriを活用して楽曲やプレイリスト・ステーションにアクセスできる「Apple Music Voiceプラン」がリリースされました。
月額480円の新プランで、音声操作にてApple Musicにストックされている9000万以上の楽曲にアクセスできます。使い慣れれば通常の980円の個人プランよりもさらにお得です。
また、Siriに話しかける際に「いいね」「再生履歴」「好きじゃない」等、楽曲ごとに自分が評価したものを参考に、おすすめの楽曲まで教えてもらえます。曲をもう一度再生する時にもミュージックリストを新たに表示してくれる等、機能面でさらに使いやすくなりました。
デジタル遺産機能リリース
「デジタル遺産機能」は、故人アカウントになった際(自分が亡くなった時)、自分のAppアカウントにアクセスできるユーザーを設定できる機能です。
いわゆるデジタル資産を相続する人を設定するための機能で、あらかじめ信頼できる人を設定にて追加しておく必要があります。
追加できる人はファミリーアカウントに設定している家族ユーザー、連絡先を追加しているユーザーです。写真・メッセージ・ファイル・メモ・アプリのデータ等、数多くのデータが相続対象です。
故人アカウントになって他アカウントにアクセスしてもらう場合にアクセスキーの設定が必要ですが、控えを紙にプリントする際のサポートURLは現時点では開けません。今後のアップデートでさらに機能が追加されると考えて構いません。
Appプライバシーレポートでアクセシビリティ確認可能
iOS15.2では、Appアクティビティを記録が「Appプライバシーレポート」へと変更されています。
確認できる内容は「過去7日間でデータのアクセスをアプリが使用した頻度」「アプリ・インターネットサイトのネットワークアクティビリティ」「コンタクトしたドメイン」です。
より安心してiPhoneを活用できるための機能で、不正アクセスが行われていないかをすぐに確認できます。
各アプリやiPhone機能の向上
メインとなる機能以外にも、各アプリやiPhoneにて、品質を高めるための改良も行われていました。
アップデート内容
- 超広角レンズ切り替え時のマクロ撮影コントロール実装(iPhone13・iPhone13 Pro)
- App TVでストアタブ1か所で映画を購入できる
- Appleマップにて道路の情報がさらに詳しく表示される
- メールにて「メールを非公開機能」が実装(iCloud+のサブスクリプション登録者)
- リマインダー、メモアプリでタグ・名前の変更に対応
- 省電力モード中、iPhoneを探すで最大5時間検出
- 株価のチャート表示機能向上
このうち超広角レンズ搭載のカメラのみ対応するカメラ関連のアップデート以外は、全端末共通のアップデート内容です。
普段必ずしも活用するアプリではないものも多いですが、各機能を活用する場合は使いやすく品質が向上しています。
その他バグの修正
iOS15.2のアップデートで、iOS15.1以前に発生していた一部の不具合も修正されています。
修正された不具合
- VoiceOverが動作中にiPhoneロックされていた場合にSiriが反応しない不具合修正
- カレンダーイベント作成で他の日になるエラー解消(Microsoft Exchangeユーザーのみ)
- 他写真アプリにてProRAWで露出オーバーになる不具合解消
- CarPlayで再生中の情報がアップデートされない不具合解消
- デオストリーミングAppが読み込めない不具合解消(iPhone13シリーズのみ)
- iPhoneロック時にHomeKitシーンがCarPlayにて実行されていない不具合解消
上記が、iOS側が公開している完全に修正された不具合です。
ただし、iOS15.1ではバッテリーの問題やメモ・ショートカット関連でもエラーが発生していました。これらのエラーの解消は情報だけ見ると行われていないのがわかります。
情報が公開されていないだけで他にも解消されたエラーがある可能性が高く、例えば標準ブラウザアプリの「Safari」の動作が軽くなっていました。
iOS15.2アップデートで確認された不具合・エラー
iOS15.2アップデートで確認された不具合やエラー一覧を紹介していきます。
アップデート時によくある問題ではありますが、iOS15.2の場合は一部アプリが起動できないエラーこそ発生しているものの、iPhoneそのものが使い物にならないほどの大きなエラーは発生していない傾向です。
バッテリーが重たくなる
iOSアップデートの時の様式美のようなものですが、バッテリーが重たくなるエラーは発生しています。
内部処理が一時的に多くなっているためバッテリーが多く消耗されています。各種アプリのパフォーマンスが低下していたり、動作が重たくなっているせいでフリーズやアプリが落ちる等のエラーも発生しやすいです。
対処法としては、iOS15.2アップデート後にアプリを多く使いすぎない、容量を空ける、バックグラウンドで使わないアプリを停止させる等、端末に負担をかけさせない工夫が大切です。また、「低電力モード」でも対処できますが、位置情報アプリとの活用は相性が悪く、位置情報が正常に機能しない可能性があります。
Twitterアプリからログアウトされる
Twitterアプリを使っていると、強制的にアカウントの一部がログアウトされるエラーも発生しています。
iOS15.2にアップデートしてからすぐに発生する可能性があり、複数のアカウントを持っている場合は、所持アカウントの一部だけログアウトしていて、エラーに気づかないケースも考えられます。
認証しているメールアドレスやパスワード、アカウント名・IDがわかっていればログアウトしたとしても問題はありませんが、念のためいつ強制ログアウトされてもいいようにチェックしておきたいです。
VoiceOverで最初のボイスをオンにした時の音が鳴らない
VoiceOverとはiPhoneに内蔵されているスクリーンリーダーのことで、音声説明で画面が見えない状態でもiPhoneを操作できる機能です。
音声を読み取る際に小さい音が鳴って、その音が出てきてから声を出して操作を行うのが主流の使い方ですが、iOS15.2になって以降、最初の音が出てこないエラーが発生しています。
画面を見れば普通に操作ができるため、そもそもVoiceOverが使えなくなったとしても問題はありません。あえて対処するとしたら、再起動や端末が重たくなっていないか、自分の声は端末に届いているかの確認を行ってください。
Bluetoothから音楽を再生すると音が途切れる
Bluetoothを経由して音楽を再生すると、音楽の再生開始時に音が途切れてしまうエラーが発生しています。
発生しているアプリは「Apple Music」のような音楽アプリだけではなく、「YouTube」「niconico」等、音声ではなく動画再生に関連するアプリでも音が途切れます。
メディア再生全般にエラーが発生している可能性が高いです。対処法についてですが、どうしても気になる場合は音楽再生開始時だけ音を出さないでリピートで音楽を聴いて、途切れている部分をちょうどスキップできるようにしてください。
また、リピート再生時だと「再生を開始した最初の1再生」だけの音が途切れる関係上、それ以降リピートしても音は途切れない傾向があります。
LINEを開けなくなる
iOS15.2にアップデートして以降、LINEが開けなくなる可能性があります。
ただし、LINEが開けなくなるエラーは大勢のユーザーに発生しているわけではなく、一部のiOS15.2にアップデートしたユーザーだけに発生しています。
全員もしくは大部分がLINEを開けなくなったわけではないため、どちらかというと「iOS15.2にアップデートした後に端末状態が悪くてたまたまLINEが落ちた」とも考えられます。
LINE起動時にLINEの緑色の大画面が開かれますが、この時点でアプリが落ちてしまいます。対処法は、端末の容量を少なくしたり、時間を置いてLINEを起動、端末の再起動等です。
ショートカット関連の不具合はまだ修正されていない
iPhoneでショートカットを作成してホーム画面にてショートカットから操作を行おうとした場合、ショートカットが開けない、アイコンが反応しない等のエラーが、iOS15.1でも残っていました。
iOS15.2になって修正一覧を見てもショートカットについては触れられていません。実際にショートカットをタップしても反応しないユーザーもいて、完全には解消されていないことがわかります。
対処法についてですが、引き続きショートカットアプリは活用しないようにして、SNSでエラーが解消された報告を見つけてからはじめて自分も試してみるのがおすすめです。
Chromeアイコンをタップしても反応しない
Chromeのアイコンをタップしても反応しない、Chromeが開けないエラーも発生しています。
LINEと同じくChromeを起動しようとしたら落ちてしまうエラーだけでなく、そもそもアイコンが反応せず、時間が経過してようやく開かれるタイムラグが生じる傾向があります。
対処法は、Chrome以外の他のブラウザアプリを活用することです。SafariはiOS15.2になってから高速化されていると評判(Apple側はアナウンスしていません)なので、積極的に活用してください。
メディア内の画像の画質が悪くなる
自分が所持している写真の画質が悪くなるエラーも発生しています。
明らかに画質が悪くなるのではなく、拡大したらいつもより粗くなっているケースがほとんどで、写真から情報を確認したい(映っている内容を確認する)場合は特に問題がないエラーです。
バッテリーが関係している可能性が高く、しばらく待てば画質もいつも通りに戻ると考えられます。
アプリ起動時に無限ロードする
アプリを起動する際に無限ロードが入って先に進まないエラーも見つかっています。
発生するアプリは一部のアプリで、Ubre Earts、LINE、インスタ等、多くのユーザーが使っているアプリでも発生する可能性があります。
ただし、発生頻度はそこまで多くはなく、アプリ側の原因というより、端末の原因だと考えられています。端末の容量やキャッシュを見直して、不具合が起こらないよう端末環境を最適化させてください。
重たい通信を行う際アプリが落ちやすくなる
ソシャゲアプリでガチャを引いたり対戦画面に移行する等の重たい処理が必要な時に、アプリが落ちてしまうエラーも発生しています。
現時点ではiOS15.2がリリースされて以降どのソシャゲアプリでも注意喚起は行っていませんが、エラーがあまりにも酷くてiOS15.2が原因だと考えられる場合は、アプリ側がiOS15.2へのアップデートは行わないよう注意喚起を行います。
特に対戦画面中でエラーが発生した場合は相手にも迷惑をかける結果になりかねないので、ソシャゲプレイのためにiPhoneを活用している場合は、そもそもアップデートをしばらく待った方が無難です。
iOS15.2にアップデートしてもいいのかを考察
iOS15.2で新機能が実装されていて、同時にエラーに関してもiOS15.1で目立っていたものに関しては修正されています。
まだ修正されていない内容やiOS15.2に入ってから新たに見つかったエラーもありますが、端末が使えなくなる、一部のアプリが一切機能しない等、深刻なエラーは現時点では発生していません。
iOSアップデートの中ではエラーや不具合は現時点で多くはないので、アップデートしても特に問題はありません。
ただし、自分がよく使う機能やアプリにピンポイントでエラーが発生している場合は話が別です。他のアプリで遊んでいて、そのアプリが公式Twitterやお知らせでiOS15.2にアップデートしないよう促していた場合も、そちらを優先させてください。
自分が使っているアプリ・機能でエラーが発生していた場合でどうしてもアップデートさせておきたい場合は、アップデート前に対処法を取っておくのがおすすめです。
アプリを少なくする、容量を少なくする、キャッシュクリア等の端末環境を整えるのがおすすめです。Twitterでログアウトされても問題ないようにIDやパスワードを記録する、Siriを使わなくてもいいタイミングでアップデートする等の対処法があります。
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