2022年1月15日に、日本時間午後1時10分頃トンガ諸島で大規模噴火が発生しました。
今回の噴火の様子や今後の影響について解説していきます。
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トンガ諸島付近で大規模噴火が発生
1月15日、日本時間午後1時10分頃にトンガ諸島(トンガ王国、以降トンガ)で大規模な噴火が発生しました。
今回の噴火でトンガでは最大80cmの津波が観測され、噴火直後の衛星写真では雲が発生瞬間した瞬間がはっきりと映っています。
16日16時現在、トンガでは死者・負傷者の報告はないとの事です。
噴火が発生した島の位置
噴火した島は「フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ(以降フンガ・トンガ)」と呼ばれるトンガの首都から北北西にある火山です。
トンガは170近くの有人・無人の島々で構成されており、その中の一つである活火山が今回噴火しました。
首都ヌクアロファからフンガ・トンガの距離は約70キロメートルであり、津波の他火山灰による被害が発生しています。
噴火の規模や被害
1月16日時点では、噴火の際発生した噴煙は300キロメートル以上と報道されています。
これは東京都庁から仙台市までを覆う事ができる大きさです。
現在のトンガは火山灰の影響で、電波障害が発生しています。
また火山灰や軽石の影響が懸念されており、復旧には時間がかかるでしょう。
日本にも津波が押し寄せた
今回の噴火で日本にも影響が出ています。
今回の噴火の影響を受け日本海側全域で津波注意報が、鹿児島県奄美大島・岩手県久慈市には津波警報が発令されました。
1月16日15時時点では、全ての津波注意報が解除されています。
噴火している様子を見る方法
今回トンガで発生した噴火は世界的にも注目されており、各種メディアで取り上げられています。
特に衛星写真による雲の動きを取られたものが、ウェブサイトでよく取り上げられています。
GoogleEarthで現在の様子を知ることができる
GoogleEarthで現在のトンガの様子をチェックする事ができます。
GoogleEarth・Windyといった衛星写真を確認できるサイトで、トンガの様子をチェックする事ができます。
GoogleEarthを開き、右上の虫眼鏡をタップする事で検索欄が現れます。
検索欄に「フンガ・トンガ」と入力することで現在のフンガ・トンガの様子を見る事ができます。
画面左の正方形が二つ描かれている画像をタップすることで、画面のレイヤーを変更することができます。
その中でも「雲のアニメーション表示を有効にする」を選択すると、過去24時間の雲の動きを画面に映すことができます。
噴火により雲の形が変わる過程を見る事ができますが、既に24時間経過しているため最初の噴火を見る事はできません。
Youtubeやツイッターで噴火直後の衛星写真が投稿されているため、そちらを確認すると良いでしょう。
Windyは細かい指定を行うことができる
Windyといった衛星写真を確認できるサイトで、トンガの様子をチェックする事ができます。
Windyの場合は右上にある検索欄に国名であるトンガを入力すると、現在の衛星写真を見る事ができます。
画面右側にある「その他のレイヤー」をタップすることで、雲や風の状態を操作できるようになります。
GoogleEarthと比べると、こちらの方が表示できる情報量は多いです。
今後の影響について
日本における直接的な影響は、現在の所噴火で発生した津波のみです。
しかし今回の噴火による影響はそれだけに留まらないでしょう。
大規模な噴火による影響は世界中に広がり、日本にも影響を及ぼす可能性が高いです。
火山灰による気候変動
今回の噴火で発生した火山灰により、16日現在トンガでは通信障害が発生しています。
この火山灰が気流に乗ることで大気中に火山灰が含まれ、様々な気候変動が予想されています。
火山灰による気候変動
- 日照量の減少
火山灰が大気中に広がり、日射量(太陽からのエネルギー量)が低下し太陽光発電や健康被害が発生する恐れがあります。 - 冷夏を始めとする異常気象
1991年にフィリピンで発生した大規模な噴火により冷夏に陥り、日本では米の収穫量が激減する事態になりました。 - 火山灰による農業への被害
農業において利用されることの多い火山灰ですが、作物を埋め尽くすほど体積する事で土地が使えなくなる可能性があります。
軽石による漁業への被害
噴火による影響として、軽石による漁業への被害が考えられます。
軽石は爆発的な噴火で噴出したマグマが、急冷されて固まったものです。地下のマグマには大量のガスが溶け込んでいますが、噴火に伴って、マグマからほとんどのガスが放出されます。溶岩噴出のようにゆっくりとした噴火をすると、ガスが抜けて緻密な岩石になります。
軽石は海流に乗り、噴火地点から遠く離れた場所に流れ着きます。
日本でも2021年8月に小笠原諸島付近で起きた噴火による軽石が、1500キロ以上離れた沖縄県宮古島に流れ着いたことが報道されています。
軽石は船舶のスクリューや外装への被害が発生する他に、養殖産業にも被害が及ぶ可能性があります。
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