予算不足でキャッシュレスポイント還元事業が終了するかもしれないという噂が流れています。
今回は、キャッシュレスポイント還元事業終了の噂や今後の展開など、徹底解説していきます。
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キャッシュレスポイント還元が終了の噂
10月1日に開始されたキャッシュレスポイント還元事業は、様々なキャッシュレス決済サービスと提携したキャンペーンなどもあり、多くの方が便利に使っている様です。
このキャッシュレスポイント還元事業は、2019年10月1日~2020年6月30日までの9ヶ月間の実施予定です。
しかし、このキャッシュレスポイント還元事業が、予定よりも早期に終了するのではないかと言う噂が出ています。
予算不足の可能性
キャッシュレス決済のポイント還元制度で予算不足の可能性
「アホか」って叩かれてるかもしれんけど、予想以上にキャッシュレス化が進んでるってことやから、むしろ良い事やん。
消費者側のキャッシュレス化はかなり進んだと思うから、次はお店側のキャッシュレス化対応に力を注いだ方が良いと思う。— かずぴー (@kazu58823) October 26, 2019
10月1日以降、キャッシュレス決済は1日で約267億円の利用がされているそうです。
この267億円に対して、1日で約10億円のポイント還元が行われていると発表されています。
キャッシュレスポイント還元事業の予算は、1786億円が組まれていましたが、このままのペースで行くと3月末には予算が尽きてしまうようです。
また、キャッシュレスポイント還元事業は開始から1ヶ月も経っておらず、キャッシュレス決済を使うか迷っていた人が使用を開始したり、機材の関係でキャッスレス決済導入が遅れていた店で利用可能になったりと、更に拡大していく可能性もあります。
そうなってくると、1日のポイント還元は増加していき、3月末よりも更に早く予算が不足してしまうことも考えられます。
2025年までにキャッシュレス40%を目指している
日本では海外に比べてキャッシュレス決済の普及率が低く、特に海外からの観光客から不満が出ていました。
その為、政府は特に海外からの観光客に向けたアピールとしてキャッシュレス決済の実施を進めたいのだと言われています。
政府は、2027年までにキャッシュレス決済の比率が40%になることを目指していましたが、この目標は2025年までと前倒しになっています。
キャッスレス決済のメリットとしては、以下のようなものが挙げられています。
キャッシュレス決済のメリット
- 海外からの観光客が、円に換金しなくても支払いができる
- 店員が現金を扱わなくてよくなる
- 店に現金を置いておく必要が無くなる
- レジの現金の締めの作業などが必要なくなる
- 年間1兆円とも言われる現金コストが掛からなくなる
- 決済がスムーズに行える
- 財布に小銭が増えるのを防げる
民間としても、現金輸送やATM維持費、一日終わりの現金確認作業などが無くなりコストが削減できるといわれています。
また、消費者側も、現金やクーポンの管理が不要になったり、決済がスムーズに行えるなどのメリットがあります。
追加予算が行われる可能性が高い
予算の不足が懸念されるキャッシュレス還元事業ですが、予算が不足した場合は2018年余剰分から充当されるとされています。
元々、将来的にはキャッシュレス決済の導入の為に80%の補助金を出すとまで言われており、政府はキャッシュレス決済を進めていく方針なので、この追加予算が充当される可能性が高いと言えるでしょう。
特にオリンピック向けにキャッシュレス決済を押し進めている中なので、追加予算が組まれた上で、キャッシュレスポイント還元事業が延長される場合も予想されます。
キャッシュレスポイント還元事業の予算不足には、「見通しが甘かったからだ」という意見もありますし、「思惑以上の効果が出ているためだ」と言う方もいるようです。
キャッシュレスポイント還元事業の対象の店舗は200万ですが、まだ参加店舗は60万程で、政府は益々の参加を呼び掛けていく方針の様です。
中国では顔認証のキャッシュレスが行われる
キャッシュレス決済の比率が80%を超えていると言われる中国では、顔認証でのキャッシュレス決済まで行われています。
2017年にケンタッキーフライドチキンで実用化され、最近は「ALIPAY」のアリババグループが参入して本格化が加速しています。
スマホやクレカなどを持たずに、顔認証だけで買い物をすることが出るので大変便利で、食料雑貨だけでなく自販機などでも使用可能なようです。
しかし、便利な一方で個人情報の流出の際のリスクが高いことや、政府に全ての情報が筒抜けなのではないかなど、懸念も大きいようです。
#次世代ファミマ ことファミリーマート佐江戸店にファミチキ先輩( @famichikisenpai )がヘルプに来てくれました(*'▽') #顔認証 決済も果敢にトライ! pic.twitter.com/OW1qv89Hmz
— Panasonic「現場プロセスイノベーション」 (@Panasonic_Gemba) August 8, 2019
実は日本でもNECが顔認証決済の認証テストを行っていますし、2019年4月にはファミマとパナソニックで顔認証決済が可能な店舗が登場しています。
日本がどこまでキャッシュレス決済が進むかは分かりませんが、政府の予算が不足するくらいに政策が進んでいるのは確かなようです。
日本が追従する可能性もあるため、海外のキャッシレス化がどのように進んでいくのかなども、注視しておくといいかもしれません。