mimicの炎上の詳細について徹底解説


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最近リリースしたミミックが炎上し話題になっています。

今回はミミックの炎上の内容や問題点について解説します。




イラストを学習・作成するAIミミックがリリース

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2022年8月29日にイラストを学習し作成するAIミミックのベータ版がリリースしました。15~100枚のイラストを登録することでそのイラストの画風を学習し、同じ人が描いたかのような新しいイラストを作成させることが可能です。

ベータ版では2つまでのイラストを無料で作成することができ、正式リリース後は無料は1つまでの有料サービスに移行する予定です。画期的なシステムですが、SNSなどではクリエイターに不利であると否定的な意見が多く炎上している状況です。

ミミックの炎上内容や問題点

ミミックが炎上している内容や問題点について解説します。

他人のイラストを学習し、作成・公開される可能性

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「クリエイター本人が自分の絵をアップして、自分の絵柄の絵を生成し、本人が利用する」ことが前提であると言われてはいますが、本当に本人の描いたイラストなのかどうかを確認する手段はありません。規約には「第三者の権利を侵害しないよう最大限の注意を払うものとする」といった書き方をされており、禁止事項として明確に記載があるというよりも、マナーやモラルとしてのように記載されているように見受けられ、この表現が適切でないと言われています。

利用者の善意に任されているような表記や、ベータ版は無料で一般公開されていることから、他人のイラストでAIに新たなイラストを作成させる人がでてくるのではないかといった懸念がされています。ただ、ガイドラインでは「権利侵害を発見した場合にはアカウントの停止・捜査機関への情報提供などしかるべき処置をとる」としており、他人のイラストを使用することを取り締まる姿勢も見せています。

イラストの権利が誰にあるのか

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AIが制作したイラストにはミミック側には著作権が付かず、作成者が自由に利用できるものとされています。ミミックで作成され公開されたイラストについては、作成者が利用しても良いとしている範囲で他のユーザーも使用することが可能ということになっています。

元のイラストの権利者に権利がすべて帰属する」「登録した元のイラストに権利侵害があった場合は、元の権利保有者に権利が帰属する」としていますが、証明するのが難しい可能性があります。

作成者が他の人のイラストを使用していたとしてもわからなかった場合には、作成をした人が自由に使用することができてしまいます。このようなトラブルが発生した場合にも、証明ができなければ訴えがスムーズにできない可能性も考えられます。

商業利用もできるためイラストレーターの仕事が減る可能性

ミミックで作成したイラストの使用は個人利用に留まらず、商業利用もしていいことになっています。AIの作成したイラストの完成度も高く、時間や報酬の用意をして人に作成してもらう必要性について、これまでと異なった見解が生まれてしまう可能性も大いに考えられます。

AIの参入により、イラストレーターに来るの案件の依頼が減ってしまうのではないかといった懸念がされています。

他人のイラストから作成したものを自作と発言する人が増える可能性

モラルの問題になってしまいますが、AIに作成させたことを自身で作成したと認識してしまうユーザーが出てくるのではないかといった懸念も上がっています。

また、別の人が描いたイラストを転載して自作だと言う場合は、元の画像が本人のSNSに残っているなどして一目瞭然で判断することが可能です。しかしミミックで作成したイラストは、元の画像やクリエイターについて予測はできたとしても証拠がなく、断言することが難しくなってしまいます

悪用される可能性について対策がされていない

前述しているように、他人のイラストを使用してミミックにイラストを作成させる行為や、それを自作だという行為について対策が十分にされておらず、悪用ができてしまう状態です。

「本人のイラストであることを確認できるシステムが欲しい」といった対策への要望の声のほかにも、「一般公開はせずに企業向けにリリースしてほしい」「そもそもこういったサービスをやめてほしい」といった声が上がっています。

問題が起きた際には関与せず、ユーザー間のみで解決することに

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ユーザーに対し「自己責任で利用すること」や「第三者に対して損害を与えた場合には一切責任を取らない」としています。また、トラブルが起きた際にも「自己の責任と費用で解決するように」としており、「当社は一切関与しない」「一切責任を負わない」ともしています。

登録ユーザーの情報等についても「管理・保存をする責務を負わない」としているため、元のイラストなどの情報も残っていない可能性があり、本当に何も関与できない可能性も考えることができます。問題が起きそうなサービスをリリースしておきながら、問題解決に対して非協力的な姿勢を見せていることも問題視されています。

プロモーションに使用される可能性

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メリットと捉える場合とデメリットと捉える場合がありますが、ミミックで作成して一度でも公開したイラストはプロモーションに使用される場合があるとされています。規約上ではミミック側が無償で自由に使用ができることになっているため、申請や承諾などの手順もなく、本人が全く知らないうちに掲載されていたということが起きる可能性があります。

知名度を上げたいといった想いが強い場合など、それでもメリットと捉えられるケースもありますが、使用されたくないといった場合には作成したイラストを公開しないようにする必要があり、公開はしたいけどプロモーションには使用されたくないといった選択ができないことを理解しておく必要があります。

炎上を受けサービスの一時停止などの対応

今回の炎上を受け、ベータ版リリースの翌日8月30日にミミックのサービス停止が案内されています。「著作者の承諾なく第三者がイラストをアップロードしAIに画像を作成させる不正行為」に対し、対策が不十分であったことや十分に対策を行ってから正式にリリースすることを発信しています。

作成済みのイラスト情報や、作成中のイラストに関しても削除が行われており、再開の情報に関しては公式Twitterでお知らせを行うとしています。

元々のサービスの目的はクリエイターの支援

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ミミックのサービスがクリエイター自身の参考画像であったり、SNSの活性化を目的に想定されていたことや、クリエイターの時間を有効活用できるように開発したものであることも発信されています。

利用停止中のミミックのHPには、クリエイターのメリットとして「普段描かない雰囲気のキャラクターやいつもとは違う塗り方のキャラクターなど、あなたの絵柄に近いイラストを参考にすることで、よりイメージしやすい参考資料に」と記載があります。自身のイラストのみをアップロードするという方針とは異なった用途が案内されているため、多少の違和感は覚えますが、あくまでクリエイターのためであるということが案内されています。

この迅速かつ真摯な対応に、期待や応援をする声が多数上がっています。

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